差別にも困難にも負けない。賢く社交的なダブルキャリアの猫、さんご
さんごは宮城県の保健所から引き出されました。保護当初から人見知りせず、甘えん坊、人間の言葉を理解しているような賢さがあり、おしゃべりも上手。そんなさんごに里親が見つからないのには理由がありました。猫エイズ、猫白血病のダブルキャリアだからです。社交的なさんごが他の猫と交流できないさみしさ、保護主さんの悔しい思い…ダブルキャリアのさんごにも素敵な家族が見つかると信じて、チャレンジを開始します。
ダブルキャリアの壁
2022年1月、さんごは宮城県の保健所から保護されました。さんごは人見知りがなく、保護当初からとてもお利口でした。初対面の人にも近寄って甘えます。そんなさんごになぜ里親が2年近く見つからないのか?それは、さんごがダブルキャリアだから。
猫エイズ(FIV)と猫白血病(FeLV)は、ストレスが多いと発症する可能性が高まると言われています。保護主さんは発症させないよう、発症を遅らせられるよう、さんごのストレスをできるだけ取り除こうと努力しながら保護を続けてくれています。
喧嘩など体液を介して陰性の猫にウイルスをうつすリスクがあるため、現在さんごは他の猫から隔離されている状況。そんな中でも、さんごは窓越しに他の猫とコミュニケーションを取っているそうです。とても社交的なさんごですが、他の猫と直接おしゃべりしたり、毛繕いし合ったり、じゃれ合ったりはできません。
賢く社交的なさんご
おしゃべり好きなさんごは、よく人に話しかけるような仕草をします。保護主さんとの受け答えもできるそうで、人間の言葉をよく理解しているように見えます。トイレも爪研ぎも完璧。そんな優等生なさんごですが、さみしくなると鳴くこともあり、甘えん坊なところもあります。
さんごの明るい未来を信じたい
かつて、保護主さんは里親希望者のご家族からさんごについて差別的な発言を受けました。また、「さんごの家族になりたい」と申し出てくれた別の方もいたそうですが、先住猫(エイズ、白血病どちらも陰性)と一緒にお世話ができないことがネックになり破談になってしまったこともあります。
賢く、社交的で、おしゃべり好き、甘えん坊なさんご。本来であればすぐに里親が決まりそうですが、ダブルキャリアの壁が阻んでいます。保護主さんも、保護から2年間、さんごのケアにたくさんの時間と労力をかけてくれています。
さんごに必要なケアを行い、保護主さんの負担を減らし、そしてさんごにぴったりのお家を見つけるには、皆さまのご支援が必要です。ダブルキャリアだって幸せになれる。そう信じて、このチャレンジを続けていきます。
「おすそ分けプロジェクト」を通じて
さんごを支援してくださっている
ペットのおうち®︎ 公式スポンサーからの応援メッセージ
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっているボランティア ねこ活の負担を軽減し、さんごが必要とするケアを続けながら、さんごに新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局