毎日の食事で猫の健康寿命が決まる?

決定版キャットフードの正しい「選び方&与え方」

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1. 正しいキャットフードの選び方

1-1そのフード、総合栄養食ですか?

総合栄養食って?

ペットショップやホームセンター、インターネットなどで売られているキャットフードの中には、ペットが健康に生きるために必要な栄養素がすべて配合された「総合栄養食」、ご褒美やおやつとして売られている「間食」、病気の治療を目的とした「療法食」「その他の目的食(一般食、サプリメントなど)」の4種類があるのをご存知ですか?

食いつきが良かったり、よろこんで食べてくれるために、嗜好性の高い一般食やおやつをメインに与え続けてしまうケースが多く見られます。

…しかし、一般食・おやつを中心にペットに与え続けるという行為は、人間に例えるなら育ち盛りの子供におかずやジャンクフードだけを食べさせているようなもの。一般食だけではカロリーも栄養も足りません。

一般食・おやつの目安は全体の20%まで

当たり前の話ですが、猫は基本的に飼い主から与えられたものだけで生きるしかありません。食は生き物においてすべての基本となるもの。つまり、あなたの選択でペットの健康が決まるといっても過言ではありません。一般食は全体の20%を超えないように気を付けましょう。

1-2ドライフードとウェットフードの決定的な違い

DRY/WET

キャットフードには乾燥したドライタイプのものと、缶詰などのウェットタイプのものがありますが、これらの違いはいったい何でしょうか。いずれも総合栄養食であれば毎日の食事として与えることができますがこの2つにはある決定的な違いが潜んでいます。

それは1日に必要な栄養素を摂取するために食べる必要のある量です。

例として実際に売られているドライフードとウェットフード(どちらも総合栄養食)の1日分の給与量の目安を比較してみましょう。

4kgの成猫の給与量の目安(※いずれも複数回に分けて給餌)

  • あるドライフードの場合 1日約70g

    あるドライフードの場合
    1日約70g(小皿にかるく盛った程度)

  • あるウェットフード(缶)の場合 1日約270g

    あるウェットフード(缶)の場合
    1日約270g(約3缶・どっさり盛った感じになる)

ドライ:
様々な原料を混ぜ込んで乾燥し、水分を飛ばすことで粒に栄養を凝縮することができるので、少量でも必要な栄養が摂れる。

ウェット:
肉や魚など水分を含んだ原料をそのまま使用しているので、必要な栄養を摂るにはたくさんの量が必要。

つまりウェットフードだけでドライフードと同じ栄養分を摂取させようとすると、物理的に食べきれない程の量を毎日与えなくてはならない上に、お金もかかります。

猫は本来肉食であることから、多様な食感のものを食べることを望みます。そこで、メインにドライフードを選択し、そこにウェットフードを混ぜたり、ペーストのおやつを与えるなどバラエティを持たせることで、猫の食生活を楽しく豊かで健康的なものにすることをお勧めします。

1-3総合栄養食ならどれでもいい???

プレミアムキャットフード

キャットフードの基本は”ドライ系の総合栄養食”であることはお分かりいただけたかと思います。しかし総合栄養食の中にも、安価なものから高価なものまで多様な商品が販売されていて、選択に迷うところです。では、高いフードと安いフードの違いは一体どこにあるのでしょうか?

多くの場合、価格が品質に比例する傾向にあります。原材料や製造・研究開発のコストを抑え価格を優先させたものと、メーカーがより高い基準を設定し研究開発を行い原材料にこだわるなど、品質を優先させたものとの違いが価格に表れているためです。

高品質な総合栄養食はいわゆる「プレミアムキャットフード」と呼ばれ現在のキャットフードの主流となっています。

フードによって毛艶や健康状態に変化が表れるケースも。

プレミアムキャットフード

高品質のプレミアムキャットフードは栄養学や獣医学などの資格を持った研究者たちによる専門機関で開発されており、年齢や健康状態に応じた様々な種類のキャットフードが用意されています。ペットの年齢や健康状態にあわせて適切なものを選ぶことで健康を維持し、結果的に健康寿命を伸ばすことに繋がるのです。

プレミアムキャットフードは高額ではありますが、その中でも様々な価格帯を用意しているメーカーもあるので、家計と相談しながらできるだけ良質なフードをセレクトしていただければと思います。

※着色料・保存料・香料などの添加物について

無添加のキャットフードは多くの飼い主にとって安心材料となるかもしれません。しかし、保存料のおかげで品質劣化が防げるなど化学的なメリットもあり、過度に心配する事が適切なフード選びの妨げになる場合もあります。格安フードなどは心配になるかもしれませんが、しっかりとした科学的根拠に基づいて研究開発されているフードであれば猫の健康を害するような内容/量の添加物は含まれておらず、多くの場合問題になりません。

科学的根拠に基づいて研究開発

※トウモロコシなどの穀類について

トウモロコシなどの穀類は、アレルギーの原因(アレルゲン)となったり消化不良を起こすことから、キャットフードの質量を増やすための「かさ増し」の為だけの悪質な原材料と指摘されることがあるようです。しかし、消化不良を起こすのは加工が不十分であったり、大量摂取した場合です。むしろ、穀物に含まれる抗酸化物質、エネルギー源となる炭水化物、消化を助ける食物繊維を含むといったメリットもあります。添加物と同様、過度に心配せずバランスを重視した選択をおすすめします。

トウモロコシなどの穀類について

1-4やってはいけない行為いろいろ

飼い主の手作りフードは原則ダメ!!

飼い主の手作りフードは原則ダメ!!

猫への愛情のしるしとして生の肉や魚をそのまま使った手作りのごはんをあげる方もいらっしゃいますが、猫が必要とする栄養バランスを素人が実現することは容易ではありません。例えば猫は自身で生成できないタウリンという成分を必要とするため、市販のキャットフードには必要なだけのタウリンが配合されています。また、生の食品には病原体が含まれる可能性もあるので、市販のキャットフードは対策がとられています。猫の栄養に関する専門知識を有していない限り、手作りフードを与えるのはやめましょう。

本当に愛猫を大切に想うならプレミアムキャットフードを与えることが自然な選択といえるでしょう。

栄養素はバランスが大事!

樽の理論 大切なのはバランス

総合栄養食は、それと水だけで必要な栄養素をバランスよくまかなうことが出来る食事です。そのため、獣医師による指導がある場合を除いて、栄養バランスのとれた総合栄養食を与えていればサプリメントの必要はありません。過剰な栄養補給は体に悪影響となるケースもあります。中でも、人間用のサプリメントは動物にとって過剰なことが多いので、与えないようにしましょう。

反対に、栄養の不足も体に良くありません。特に、アミノ酸は全てがバランスよく摂取できていないと、個々のアミノ酸を効率よく利用できません。これは『樽の理論』と呼ばれます。樽の板は全ての板の高さのバランスが取れていることで、水を中に溜めることができます。ですが、この板の一部が低いと、そこから水がこぼれてしまい、水を最大限溜めておくことができません。

この板と同じようなことがアミノ酸でも言えます。それぞれの板をアミノ酸、水をアミノ酸の利用率と想像してください。一部のアミノ酸が少ないと、アミノ酸の利用率はその少ないところまでとなります。つまり、アミノ酸はバランスが悪いと最大限活用が出来なくなります。

このように、栄養はただ取ればいいのではなく、バランスが重要です。

猫に魚を上げるのは日本だけ!?

ネコ≠魚

ライオンやヒョウなどの猫科の動物の多くは自ら捕まえた獲物を食べる”肉食動物”です。そのため海外では「猫のごはん=肉」が常識。ではなぜ日本だけが「猫のごはん=魚」が常識になったのでしょう…?それは、日本が海産物が豊富で昔から肉よりも魚が食卓に並べられてきたことが影響しているからだとか…。しかし本来肉食であるはずの猫にとって、魚を食べ続けることは、はたしていいことなのでしょうか?

もちろん魚が絶対にダメというわけではありませんが、キャットフードを選ぶ際のポイントとして、猫=魚という固定概念を払拭してみると良いでしょう。

1-5ライフステージにあわせた適切なキャットフードを選ぼう

■子猫(こねこ)…1歳まで ■成猫(せいびょう)…1〜7歳 ■老猫(ろうびょう)…7歳以上

人が子供から大人になるにつれて味の好みや食べ物が変わっていくのと同じように、犬や猫も成長に合わせて適切な栄養素が配合されたキャットフードに切り替えていく必要があります。

多くのプレミアムキャットフードには年齢や飼育環境、健康状態などに合わせた様々な商品が用意されていますので、ここでは実際の研究で効果が実証されている栄養成分をライフステージ(猫の年齢)ごとに紹介します。これからキャットフードを選ぶときの参考にしてください。

  • 子猫(0歳~1歳)

    ポイント:初乳成分(コロストラム)が配合されたもの。

    生まれたばかりの子猫は母親の母乳を通じて体内の免疫機能を維持していますがそこから自分の力で免疫を獲得しようとする際にどうしても免疫力が落ちる時期(ギャップ)が生じます。コロストラムはその間の免疫をサポートします。

    免疫の量/期間

    出典元:ネスレピュリナペットケア

  • 成猫(1歳~7歳)

    ポイント:抗酸化物質・アルギニン・オメガ脂肪酸などが配合されたもの。

    ネコの死亡原因TOP3

    出典元:花王㈱ 猫の泌尿器ケア研究会

    もともと少ない水でも生きていける体を持った猫。それゆえに腎臓病が非常に多いのです。水分が少ないことにより酷使される腎臓の健康維持を、これらの成分が助けることが実証されています。

  • 老猫(7歳~)

    ポイント:成猫用に加えてビタミンや腸の働きを助ける成分が配合されたもの。

    高齢の猫には下部尿路系以外にも様々な疾患が現れるため、より複合的な栄養バランスを保ったフードを選択する必要があります。これらの成分をバランスよく配合したフードを与えた猫は、一般的な総合栄養食を与えた猫より平均寿命が伸びたことが実証されています。

    成分別の平均寿命の違い

    出典元:ネスレピュリナペットケア

1-6最適なキャットフードを選ぶ際のポイント

  • キャットフードの基本はドライ系の総合栄養食であること
  • ペットの健康を願うならやはりプレミアムキャットフードが安心
  • 手作りフードは原則ダメ!
  • 高品質な総合栄養食だけでサプリメントはいらない!
  • 猫=魚という固定概念を捨てる!
  • ライフステージに合わせた適切なキャットフード選びのポイント
    • 子猫なら初乳成分(コロストラム)が配合されたもの
    • 成猫なら抗酸化物質・アルギニン・オメガ脂肪酸などが配合されたもの
    • 老猫なら成猫用+ビタミンや腸の働きを助ける成分が配合されたもの

一部例外を除く

※インターネットでペットフードを探すときの注意点

ネットで検索をすると口コミやランキングなど様々なキャットフード情報をまとめたWebサイトがヒットしますが、情報サイトのように見えてもショップにお客様を紹介(商品ページへのリンクをクリックさせ、購入させる)する事で手数料を得る「アフィリエイト」や「ドロップシッピング」を目的としたサイトが多く、利益率の高い商品を上位にランキングするなどの作為的な商法が見受けられますので、ご注意いただければと思います。

科学的根拠に基づいて研究開発

是非ともご自身でで情報を集めながらネコちゃんに合うキャットフードを探してあげて下さい。

もし、インターネット上で多くの飼い主さんに評価されているキャットフードを探すのであれば、Amazonや楽天などの大手通販サイトでの売り上げランキングを参考にしましょう。これらは実際に多くの方から購入されているという点で、一定の信頼ができるキャットフードの一つといえるでしょう。

キャットフードの選び方に続き、とっても重要な
「キャットフードの与え方」について解説いたします。

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2. 効果的なキャットフードの与え方

2-1食べ物に対してわがままな猫にしないために!

食べ物に対してわがままな猫にしないために!

ここからは「ペットの食育」をテーマに話を進めていきましょう。なんといっても気分屋の猫ですから、ときどき飼い主でも驚くような嗜好性を示すこともあるでしょう。しかし、猫本来の習性を理解した適切な与え方をすれば、気分屋の猫でもより安心して食事ができるようになるでしょう。

食べ物に対して猫がわがままになる原因は、飼い主が毎日の習慣を崩したり、猫がちょっとご飯を食べないとパニックになって人間の食べ物を与えてしまうなど、飼い主の行動にあることが多いのです。猫は飼い主を操って、健康的でバランスのとれた食事より、人間のおいしい食べ物を獲得する方法をすぐに学習します。

まずは猫の食事の時間をより楽しく効果的なものにするポイントから紹介していきます。

2-2猫の習性を理解した効果的な与え方

猫の習性を理解した効果的な与え方

適切な場所に置く

野生の猫は、ライバルや捕食者を見つけやすいよう、視界が開けた場所を好みます。家庭では、あなたが猫のお皿をどこに置くかによって、猫が安心して食事をできるかどうかに大きく影響するのです。静かな場所でトイレから十分な距離のある場所に置きましょう。

最適なお皿はボウルかプレートか?

猫のひげは、猫自身が自分の周囲を探索したり、狭い隙間を通れるかどうかを測ったり、気分を教えてくれたりします。ひげが邪魔にならないような形状のお皿を用意してあげましょう。

【コツその1】
ひげが邪魔にならず食べられる浅めのボウルを用意しましょう。

【コツその2】
1日分のフードが入れられる大きめのお皿で、フードがこぼれない程度のフチの高さがあるものを選べば、猫は食事中も周りを見ることができます。

【コツその3】
食後に散らばった食べこぼしをいつも掃除させられているという方は、粒やウェットフードが多少飛び散っても受けとめられる幅広プレートを使ってみるのもよいでしょう。

おきっぱなしでも大丈夫?

キャットフードを出しっぱなしにしておくことを「置き餌」といいますが、この方法はおすすめできません。衛生的にもよくありませんし風味も落ちてしまいます。何より食べる量を飼い主が管理できません。仕事で家を空ける機会が多い方は、自動給餌器などを活用しましょう。

おやつの与え方のポイント

猫をしつけたり、猫との絆を深めたい時のごほうび用として様々な種類のおやつが売られています。ただし、おやつからのカロリー摂取量が、1日に必要なカロリーの20%を超えないようにしましょう。猫におやつを与えたら、それに応じて食事を減らしてください。

2-3体格に応じた適切な量を与えましょう

まずはボディコンディションをチェック!

  • 痩せすぎ

    痩せすぎ

    短毛種では肋骨がはっきり見え、脂肪が全くついていないのがわかります。腹部が極端に巻き上がり、背骨や骨盤の骨がはっきりわかります。

    短毛種では、肋骨が容易に見え、腰部、背骨にわずかな筋肉が見られます。脂肪は認められず、腹部はへこんでいます。

  • 痩せぎみ

    痩せぎみ

    肋骨はすぐにわかりますが、うっすらと脂肪で覆われています。背骨もすぐわかり、肋骨の後方に腰のくびれがはっきりしています。腹部にはわずかな脂肪がついています。

    肋骨の後ろからはっきりとウエストのへこみが見られます。肋骨はわずかに脂肪で覆われています。最低限の脂肪が腹部にあります。

  • 理想的な体型

    理想的な体型

    理想体型。肋骨の後方に腰のくびれがみられます。肋骨は薄く脂肪に覆われていて。触ることができます。腹部についている脂肪もわずかです。

  • 太りぎみ

    太りぎみ

    肋骨は脂肪で覆われているため、触ることがやや困難になります。腰のくびれもわかりづらくなります。腹部にやや脂肪がつき、おなかが少し目立ちます。

    肋骨はわずかに過剰な脂肪で覆われているが、触ることは出来ます。ウエストと腹部の皮下脂肪は目立ち始めますが、外見上明らかではありません。

  • 太りすぎ

    太りすぎ

    肋骨に多くの脂肪がつき、触ることができません。腹部や顔。脚のあたりにも多くの脂肪がついています。腹部にも多くの脂肪がつき、おなかが出ていて、腰のくびれがなくなっています。

    肋骨は厚い脂肪に覆われていて触ることができません。ウエストにくびれがなく腹部の膨満が見られ、たっぷりと腹部の脂肪が見られます。

出典元:ネスレピュリナペットケア

現在の体型、猫それぞれの代謝や運動量によって適切な食事量は変わってきます。商品パッケージの裏面に記載されたフードの量はあくまでも目安であり、適切な量の調整は飼い主による判断が求められます。

動物病院でよくみかけるこのような指標を元に、太り気味であれば量を減らし、痩せすぎていれば量を増やすといった日々の管理が必要になります。ペットの肥満は多くの病気リスクの原因となります。自身で体重コントロールができない猫にとって、飼い主の管理不行き届きは時として虐待になってしまう可能性がありますので十分に注意してください。

2-4別のキャットフードに切り替えるときは…

キャットフードの種類を切り替える際に気をつけるべきポイント

猫の年齢や体調に応じて適切なフードを選ぶことの大切さについては一通りご理解いただけたかと思います。次はキャットフードの種類を切り替える際に気をつけるべきポイントを押さえておきましょう。

フードの切り替えを始める前に

フードを切り替える場合には、消化器系の不具合を生じさせないよう、徐々に切り替えることが常に望ましいと言えます。

  • 1~2日目

    1~2日目

    新しいフードを少量混ぜますが、主な食事は前のフードのままにします。

  • 3~5日目

    3~5日目

    新しいフードを混ぜる量を少しずつ増やします。

  • 6~7日目

    6~7日目

    新しいフードの量を徐々に増やし、前のフードの量を減らしていきながら最終的に新しいフードのみにします。

子猫用から成猫用フードへの切り替え

まずはじめに、1歳頃を目安に子猫用から成猫用のフードに切り替える時がきます。これまでの成長を支えてきた子猫用フードと同じように、成猫用にも猫の食欲をそそるフードがたくさんあります。成猫は子猫と比べて成猫になるとカロリー・カルシウム・リンの必要量が下がるなど、大人になることで食事選びにも新たな視点が求められます。

  • カロリーコントロールで肥満と体への悪影響を防ぐ
  • ドライフードを噛むことで歯に歯石が付くことを防ぐ
  • 高品質なタンパク質で体と免疫系を強化
  • ビタミンとミネラルは猫が最適な体調を保つために必要

成猫用フード選びのポイントは猫の健康維持を主眼に置いて製造されたキャットフードを選ぶことです。

成猫用から老猫用フードへの切り替え

老猫用フードは高齢猫の健康と免疫力を考えた栄養設計を担っているフードを選びましょう。主に下記のポイントを抑えたものを選ぶとよいでしょう。

  • 抗酸化物質の強化
  • おなかに優しい消化率の高い炭水化物源を使用
  • 最適な量のミネラルを含有
  • 関節の健康のために、グルコサミンを配合
  • たん白質の強化
  • オメガ脂肪酸を配合

成猫用から老猫用への切り替えも通常のステップと同様に、最初はこれまでの成猫用フードに新しいフードを混ぜて与え、7~10日ほどかけて徐々に老猫用フードへ切り替えを行うようにしましょう。

2-5離乳時の子猫への与え方

離乳時の子猫への与え方

子猫の離乳期は純血種8-9週齢、雑種6週齢の間で、ほとんどの子猫は3~4週齢になると、母猫の食べている固形のドライフードに関心を示し始めます。子猫がフードに興味を示し始めたら、様子を見ながら少しずつ子猫用フードを試してみましょう。

まずは、母猫に与えている子猫用のフードをぬるま湯や水でふやかし、柔らかくして与えてみましょう。性格がデリケートな子猫の場合、まず少量を口元につけてあげるとスムーズに食べてくれるかもしれません。

最初のうちは母乳とふやかしたドライフードの両方から栄養を摂取しますが、成長が進むにつれて自然にドライフードを食べる量が増えていきます。乳歯が生えてくるタイミングを見計らいながら、少しずつぬるま湯や水の量を減らして、8週齢頃を目安にカリカリのドライフードに慣れるようにすることで歯の健康や脳の発達にも気を配ってあげましょう。

妊娠期~授乳期の母猫の食事

妊娠後期から授乳期にある母猫には特別な栄養が必要なので、通常の成猫用ではなく子猫用のフードを与えるのが効果的です。特に授乳期は子猫への栄養補給も必要になるため、栄養価が高く、高たん白質で消化のよいフードが必要です。

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3. 困ったときの対処法

3-1猫が嘔吐する

猫が嘔吐する

猫は毛玉を吐き出すために嘔吐することがあります。また、多頭飼いの場合、ひとつのお皿のフードを他の猫と取り合うなどして、食べるスピードが早すぎるために吐いてしまうケースもあります。

勢いよく食べ過ぎると粒を噛まずに飲み込むことが多く喉に詰まらせてしまうのです。食欲旺盛な猫にゆっくり食べさせる簡単な方法は、大きく平らなお皿に間隔をあけてフードを置き、時間をかけて食べさせることです。フードを少量ずつ数回の頻度に分けて与えてもよいでしょう。それでも嘔吐が続いたり、吐血したりする場合は、獣医に相談してください。

キャットフードによる胃腸疾患

猫が獣医の診察を受ける理由として最も一般的なものの1つが消化器系の病気です。新しいキャットフードに慣れていないために胃腸疾患を起こすことがあります。そのような時は消化器系を休めればよくなるでしょう。しかし深刻な病気の場合は体重の低下、脱水症状、さらには衰弱を起こすこともあります。その場合はすぐに動物病院で適切な治療を受けましょう。

3-2猫のダイエット

猫のダイエット

太ってしまった猫を放っておくことは簡単です。しかし、太ってしまった猫を放っておくと、動くのが億劫になって楽しい生活を送れなくったり、寿命を縮めたりする可能性が有ります。体重が増え、胸部に触れても肋骨を感じられなくなったら、生活習慣を変えるべきサインです。

カロリーの低いペットフードに変えることや、おやつの量を1日のカロリー摂取量の10%以下に抑える、さらに毎日運動させることを心がけましょう。また人間の食事の残りは絶対に与えないでください。ダイエットの成功率を高めるためには、獣医と共に猫に合わせた総合的な計画を立てるとよいでしょう。

日頃から胸部を触ることや目視による簡単なチェックを行い、猫が健康を害する前に肥満の兆候を察知しましょう。

3-3猫のアレルギー

猫のアレルギー

食物もアレルギーの原因になる場合があります。一般的に獣医は食物アレルギーか否かの判断に除去食試験を用います。除去食試験ではまず、猫に特殊な低アレルゲン食を与えます。そしてアレルギーの臨床的兆候が見られなくなった時点で元の食事に戻します。

その結果、再度猫にかゆみや皮膚炎症などのアレルギー症状が現れた場合、次は具体的にどの原料がアレルギーを引き起こしているのか確認するため、更なる検査を行ない、アレルギーの原因を突き止めていきます。

3-4猫に多い病気や疾患

猫に多い病気や疾患

糖尿病

糖尿病とはインスリン(体内の細胞や組織にグルコースを取り込むホルモン)が不足、あるいはインスリンへの反応性が低下し、糖の代謝がうまくいかないために発症する病気です。糖尿病の猫は健康な猫より食事量が多くても体重は減ります。糖尿病は薬と食事で管理する必要があるので、過剰な空腹、必要以上に水を飲む、頻尿などの症状が見受けられたら、すぐに獣医師に相談しましょう。

尿路系の問題

猫は他の動物に比べて尿路感染症や閉塞など何らかの尿路系の問題を抱えることが多く、これらの疾患は、尿路内にできる結晶、もしくは石によって起こることがあります。

尿管の内側が刺激される、また尿が部分的もしくは完全に通過できなくなることもあります。結石と尿路疾患の両方があると排尿時に痛みがあるため、トイレ以外でおしっこをしてしまう、排尿時に鳴き声をあげる、トイレで力む、不安そうにうろうろしたり隠れたりするなどの行動が見受けられます。

猫にこれらの兆候が見られたら、できるだけ早く獣医の診察を受けましょう。

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