スポンサー契約更新なるか.......
ピュリナ × ペットのおうち®︎
レポート ペットのおうち®︎ 木野

ペットのおうち®︎は、サポーターの皆様にご負担いただいているメンバーシップ料金、サイト内の広告から得られる広告収益、そして公式スポンサーの皆様から頂戴するスポンサー費用で運営されています。
ペットのおうち®︎が始まった頃からのユーザーの方は、内海と有志のスタッフが会社の営業時間終了後に夜な夜な「放課後プロジェクト」として開発し、運営を開始した時代をご存知かもしれません。当時は里親文化を普及させ、殺処分をゼロにし、サービスを終了することを目的にスタートしました。収益化することは全く想定していなかった為、広告枠なども存在していませんでした。
重大な課題
しかし、実際に里親募集プラットフォームの運営を続けるうちに、いくつかの重大な課題を認識する事となります。
- サービスの開始から多くの方に利用され、月間2,000-3,000万という大量のアクセスを処理するインフラ、月間100万人を超える利用者へのサポート業務に相当なコストが発生すること。また、システム開発を継続的に行なっていく必要があり、安全なプラットフォーム維持を実現するにはこの辺りのコストカットが難しいこと。
- 日本には1,000万世帯もの犬猫飼育世帯が存在しており、健康問題や経済問題、予期せぬ家族構成の変化など、犬猫の飼育維持が困難になる事態が数%の世帯に発生すると、毎年数十万頭の犬猫に里親探しが必要となる。これらの事象は誰にでも起こり得るものであり、避けられるものではなく、発生することを前提としたセーフティーネットが必要である。つまり、安全なペットの里親募集プラットフォームは、無くなることを目指すべきものではなく、確実に安定して存在し続けるべきであること。
- 当初30万頭を超えていた犬猫の殺処分数が年々激減していくことになるわけですが、そもそもこの数十万頭という数の大半は、飼い主が飼育放棄したペットが処分されていたのではなく、ブリーダーやショップが余剰ペット(売れ残りや商品にならない犬猫、繁殖を引退した親犬、親猫)の在庫処分のために保健所に持ち込んでいたものであり、激減は動物愛護法の改正で保健所がこれらの殺処分を受け付けなくなったことに起因していたこと。つまり、在庫処分が保健所で行われなくなり、私たちがその数字を認識できなくなっただけ(多少は減っていると信じたい)であり、保護犬・保護猫に里親を見つけるという施策は場当たり的な対処であり、問題の本質を根本的に解決できるものではないこと。
そこで、まずペットのおうち®︎ が目指したことは、ペットのおうち®︎ を事業化し黒字化し、持続可能なものにすることでした。もちろん、弊社にとってペットのおうち®︎ は赤字だからやめようというようなものではなく、運転資金が足りなければ他の事業の収益で補填してなんとしても続けてきた事業です。しかし、黒字化することでより安定した運営が実現できることは間違いありません。
無理難題
2010年頃だったように思いますが、当時、取引先であった大手広告代理店の方に収益化の相談をした際、先方の役員の方が「ペットのおうち®︎で里親になっていた」というご縁があり、大変熱心に広告での収益化にご協力いただけたというエピソードがあります。しかし、広告は経済状況に大きく影響を受けるため、収益が安定せず困難な状況に変わりはありませんでした。そこで目指したのが、企業様にスポンサーになっていただきサポートを受けることでした。それでも震災や戦争、パンデミックといった事態では、収益を安定させることができず、数年前からユーザーの皆様から利用料を頂戴する方法を加え、現在はこれら3つの収益モデルを並走させることで健全な運営の維持を図っているという状況になります。
このような試行錯誤の10年を経て、先に挙げた課題のうち2つは目処が立ってきました。そして、問題は最後の1つ。ペットのおうち®︎は今、この問題を正面から解決するためのスタートラインに立っています。
このような状況において、ペットのおうち®︎の公式スポンサーは、スポンサー料という経済的な側面での合意もさることながら、ペットのおうち®︎がこの先数年間で立ち向かう課題、解決へのアプローチ、見据えるビジョンに共感し、共通認識を持ち、応援してくださる企業である必要があります。そんな無理難題に応えてくださる企業が実在している事に私たちは日々感動を覚えるとともに、スポンサー料よりももっと重要な「勇気」をいただき、ブレる事なく前に進めることができていると感じています。
希望の光となるプラットフォームへ
さて、前置きが長くなってしまいましたが、本日、ピュリナさんから来年以降の継続的なスポンサー契約を打診いただきました!多くは語られませんが、昨今の原材料高騰によりペットフード業界が非常に厳しい環境にある中、簡単な決定ではなかったものと察しております。
私たちは、多くの保護活動者の方々が、日々活動時間や資金の捻出に苦悩され、人手も足りず、ビジョンやポリシーを守り抜くことに限界を感じたり、困難な状況に対峙していらっしゃると認識しています。健全なブリーディングを目指し奮闘しながらも、劣悪環境で過剰生産・薄利多売・不当な在庫処分を繰り返す競合ブリーダーに屈し、心が折れそうになっているブリーダーさんの存在も認識しています。
ペットのおうち®︎は、公式スポンサー各社様の想いと熱意を励みに、このようなペットの犠牲をなくそうと全国で目の前の現実と戦っている皆様にとって希望の光となるプラットフォームを目指し歩みを進めてまいりたいと思います!
レポート ペットのおうち®︎ 木野