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ペット業界の新しいカタチ

ペットのおうち®︎ 内海友貴 × ペットメディカルサポート(PS保険) 米満明仁

この度、ペット保険「PS保険」を提供するペットメディカルサポート株式会社は、公式スポンサーとして ペットのおうち®︎ の活動をサポートすることとなりました。両者はなぜパートナーとなったのか、今後どのようなビジョンを描いているのかを語り合いました。

取材・文 スタジオダンク

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本物でなければ星はとれない

今でこそ当たり前のペット保険ですが、米満社長がペット保険を始めたきっかけを聞かせてください。

米満 私は元は銀行に勤めていましたが、退職してレストラン事業の会社を立ち上げました。
ミシュランの星を獲得した店もあり、会社も順調に拡大し、公私共に充実しておりました。

そんな中、ペット事業を立ち上げようと思ったのは、最愛のペットを満足のいく形で見送ってあげられなかった友人を目の当たりにしたのがきっかけです。

今でこそペットは家族として認知されていますが、私の幼少期はペット=番犬というイメージもあったので、ペットを失うことで、こんなにも辛い思いをされるのかと驚きました。

昔は犬が家の中にいる家よりも、屋外に犬小屋をおいて飼っている家庭は多かったですね。

米満 今では圧倒的に室内飼育が多いですからね。

同じくらいの時期に、別の知人もペットを亡くして悲しんでいました。

話を聞いてみると、亡くなったペットは助けられた命だったかもしれないというのです。

ペットの治療には、人間のように健康保険がありません。つまりすべて実費負担です。ちょっとした検査や治療でも数万円、手術となれば数十万円かかることもあります。それは家計にとって大きな負担ですよね。時にはペットの治療をためらってしまうことがあることに気づきました。

私はペットのための保険が作れないかと思い、銀行員時代の人脈などを活かして「共済」という形からスタートしました。それが現在のPS保険につながっています。

すごい行動力ですね。助けられるはずの命を見過ごせないからこその行動でしょうか。

米満 自分自身でも言語化すると、なぜ即行動に移したのかうまく説明できませんが、よく言われる使命感ともまた違うものに突き動かされた感覚ですね。軌道に乗せるため、気がつけばミシュラン店の経営から一線を退き、理想的なペット保険を追求していました。本物のサービスを提供するレストランでなければミシュランの星はとれません。ペット保険も同じように、本物のサービスを目指しました。

内海 米満さんはかっこいいですよね。なかなかできることではないですよ。
私も言ってみたい...... まずレストランを始めないと(笑)

一方でペットのおうち®︎がPS保険のサポートの受け入れを決めたポイントは、どんなところにあるのでしょうか?

内海 ありがたいことに私たちは多くの企業からサポートの申し出をいただいていますが、志を共有できると確信したことが、PS保険さんと共に歩みを進めたいと決めた理由ですね。

ペットにまつわるビジネスは、ある意味ではペットを利用して成り立っていると言えます。もちろん関っている方の多くは、倫理観を持って携わっていると思いますが、人は弱いものなので、時として利益を優先してしまったり、自分たちを守るために過酷な決断をしてしまったりすることもあります。

しかし、何よりもペットへの愛が優先されなくてはいけません。PS保険さんには当たり前にその様な価値観が存在していて、米満さんからもその熱い志を語っていただいたので、私たちも安心して協業していけると思っています。

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保険料を安くできる理由と飼い主さんの利益

PS保険は日経トレンディ「ペット保険部門」で3年連続大賞を受賞するなど高い評価を得ていますが、どんな特徴があるのでしょうか?

米満 ペット保険は助けることができるペットの命を守るためにあります。ですから、より多くの人にペット保険に入っていただきたい、そして長く継続していただきたい。

そのためにはできるかぎり保険料を安価に設定したいと考えています。

PS保険はインターネット販売に特化し、営業所を持っていません。
営業所を増やすと経費が膨らみ、その分保険料が上がり最終的に飼い主さんの負担になってしまうからです。

当初はペットショップでの保険販売を試みたことがありました。しかし、すぐに保険会社同士がショップに支払う手数料を過剰に引き上げてシェア争いをするようになりました。この販売方法では保険料の設定を高くしなくてはならなくなり、やはり保険料を支払う飼い主さんの利益に反すると判断して、ペットショップでの保険販売を取りやめました。
加入しやすいだけではなく継続する負担を少しでも軽減できればと考えています。

内海 ペットショップにまつわる、笑えないエピソードは他にも米満さんから伺っておりますが、この経営判断だけとっても、私たちがPS保険さんと共に歩みたいと決断した理由を察していただけるのではないかと思います。

PS保険は動物病院の窓口精算ではなく、後日精算としていることも保険料を安く抑えられている理由の一因という理解であっていますか?

米満 はい、その通りです。動物病院への営業コストを削減できますから。それと、後日精算は飼い主さんのメリットにもなり得ると考えています。

キャッシュレス化が進んでいる昨今では、動物病院での支払いを現金ではなく、クレジットカードで決済する方が増えています。窓口で医療費の全額をクレジットカードで決済すれば、支払った全ての医療費をカードのポイントとして貯めることができますよね。窓口精算では自己負担分のポイントしか貯まりません。

また、PS保険の後日精算は、ご請求いただいてから概ね20日以内に保険金をお支払いしておりますので、クレジットカード決済であれば、立て替え期間が発生しないケースも多いです。

内海 確かにそれは飼い主さんのメリットになりますね。

保険の内容が複雑でどう選べば良いか分からず、加入しないままになってしまっている飼い主さんに今のお話を届けたいですね。

米満 保険に入っていなかったことでペットの治療をためらったり、助けてあげられるチャンスを逃してしまったりしないようにと願うばかりです。

現実を直視し、新しい価値観や評価軸をつくる

ペットのおうち®︎ もPS保険も、ペットの「殺処分ゼロ」を目指していますね。現在、ペット業界には多くの課題があるといわれています。それに対してどのように取り組んでいこうとお考えでしょうか?

内海 いくつかのミッションがあるのですが、そのひとつは献身的な保護活動を続けてくださっている保護団体の皆さまの負担を軽減することです。

今朝の時点で ペットのおうち®︎ では8,000頭を超えるペットが里親を探しています。
保護が長期化しているペットがたくさんいますので、私たちの活動にご賛同いただいた企業の商品を購入したり、サービスにお申し込みいただいたりした際の売り上げの一部から、ペットフードをはじめとしたさまざまな支援物資を購入して、全国の保護活動団体に提供する『おすそ分けプロジェクト』という取り組みをしています。

おすそ分けプロジェクト PS保険編
おすそ分けプロジェクトは、プロジェクトを通じてスポンサーの商品やサービスにお申し込みいただくことで、売り上げの一部から保護犬・保護猫への支援を実施するプログラムです。PS保険編では、PS保険へのご加入により、保護犬・保護猫への支援にご参加いただけます。

また『ウェルカム・チャレンジ』というクラウドファンディングも開始します。このような取り組みを通じて、里親を必要としているすべてのペットにチャンスを与えられる社会を目指していきます。

米満 私たちは ペットのおうち®︎ のそのような活動のサポートを通じて"殺処分ゼロ"を目指していきたいと考えました。"殺処分ゼロ"というメッセージを発信するだけならそれほど難しくありません。しかし、ペットビジネスの背景には複雑な事情があって、実現するのは簡単なことではありません。
だからこそやるべきことをわかっていて、それを着実に実行に移しているペットのおうち®︎をサポートしたいと考えました。

内海 ありがとうございます。確かに"殺処分ゼロ"やその真意である"ペットの犠牲ゼロ"を実現しようとすると、実に厄介な問題がたくさんありますね。
例えば『保護犬・保護猫』といわれているペットには、迷子や野良、飼育放棄などだけでなく、流通により生じた余剰ペットが皆さんの想像以上に多く含まれています。

米満 フランスでは法律が改正されて、2024年1月からペットショップなどで犬や猫を販売することが禁止されます。ショーケースで動物を展示することも、インターネットでの販売も禁止になります。

欧米ではペットは譲渡や予約販売が一般的です。予約販売とはブリーダーに予約をして、子犬や子猫が生まれたら飼いたい人に割り当てられるという販売方法です。
それぞれの国でペット文化やペットビジネスなどの考え方や違いはもちろんありますが、見習うべきところは積極的に変えていく必要があると思います。

ペットショップに行くとかわいい犬や猫がいて癒されるという人もたくさんいますが、予約販売という形を取らない限り、命あるペットを在庫するということになります。改めてそう考えると苦しい感情がでてきます。

内海 ただし、現在のシステムでビジネスをしている人たちがいるわけで、その人たちにも生活がありますから、形を変えていくというのは一筋縄ではいきません。

私たちは里親文化の普及と確立というテーマで長くこの問題に取り組んできましたが、状況を変えるため、もう一歩踏み込んでいく覚悟をしています。
これがもうひとつのミッションであり、ストーリーズというコンテンツにはこの過程を記録する役割もあると考えています。

米満 期待しています。ビジネスをしている側、そして消費者側も変わっていかなければ状況は改善しません。

内海 現状では、消費者に与えられている情報と選択肢が少なすぎると考えています。業界が抱えている多くのタブーを取り払い、現実を直視することで、新しい価値観や評価軸が生まれます。
そこに新しい選択肢を提供できれば良い方向に向かうと考えています。米満さんのような心ある経営者の皆さまにバックアップされていることは本当に幸せです。

志を同じくして理想の実現に邁進する

米満社長と内海社長はお互いの考え方に共感しているようにお見受けしますが、それぞれをどのような人物だと見ていらっしゃいますか?

内海 米満さんは本質的に欲張りな方なんじゃないかなと思います(笑)。これまでビジネスでも成功されてきたなかで、お金では満たされないものも目指していらっしゃいますよね。もちろん、夢だけでは生きていけませんから、きちんと経営者としてサステナブルにビジネスを展開されています。

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米満 内海さんは私と同じ感覚をもっていらっしゃると感じています。タブーに対するチャレンジを自信を持って、きちんと行動に移して継続している。それが素晴らしいと思います。言ってみれば、情熱的なリアリストですかね。

両者のタッグで今後のペット業界においてどのようなビジョンを描いているのでしょう?

米満 きちんと『命』を感じる社会になっていってほしいと思っています。ペットを飼うということは、命とはどういうものかを知るための1つの手段でもあります。小さな子どもが生き物と共に生活することで、ただ"かわいい"だけではなく、生きているというのはどういうことなのかを学んでいけますよね。その結果、命を感じることのできる大人に成長できます。私たちも、そんな社会にしていく一助となれればいいなと思います。

内海 全く同感です。

そのためにもペット文化をサステナブルなものにしなければなりませんね。動物を犠牲にして成り立つようなペット文化では、子どもたちに引き継ぐことができません。

ペットのおうち®︎ は長年に渡り、里親文化の普及や、保護活動の支援に取り組んできました。それは、飼い主に不測の事態が起こっても、すべてのペットに幸せな暮らしが担保されるシステムが必要だと考えているからです。

人とペットの共生には、繁殖、流通、飼育、闘病、介護など、さまざまな場面が存在します。どんな場面においても、ペットと人間の両者にとって安心できる見通しが立っていなければなりません。そうでなければ、誠実な方ほどペット文化から距離をとってしまうと思っています。

『生涯飼育(生き物が寿命を迎えるまで適切に飼育すること)』という言葉がありますよね。立派な意気込みだとは思うのですが、実際のところ明日のことなど誰にも分からないわけです。ペットより飼い主が長く生きられるかも定かではありません。

だからこそすべての飼い主が我が事として、里親文化や保護活動を支える社会構造を作っていきたいと考えています。

米満さんがペット保険に託されている思いにも共通するものを感じています。

米満 ペット保険という観点からお話すると、PS保険は、全てのペットが必要とする適切な治療が行われるためにも、ペット保険加入率100%の社会を目指しています。

現在日本ではペット保険加入率が15%程度に留まっており、まだまだ認知が足りていないと感じています。イギリスやスウェーデンなどペット先進国と言われる国でも、50%程度の加入率です。

近年のペットの高齢化や疾病の多様化によって、治療の幅も広がっている一方で、高額な治療費がかかり飼育を諦める人もいます。

助けられるはずの命を、治療費の負担の大きさによって助けられなくなる可能性がとても大きいということになります。

この現状を変えるために、飼い主さんの経済的負担を軽減し、ペットの一生を守ることのできる世の中にしたいと強く願っています。

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ペット業界にはさまざまな問題がありながら、見て見ぬふりをしてしまっている人たちが多くいるといわれます。しかし、中にいる人たちから改革を進めることはなかなか難しいというのも事実です。 ペットのおうち®︎ とPS保険の両代表がタッグを組んで、その状況を改善していくチャレンジを期待したいと思います。

取材・文 スタジオダンク

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ペットのおうち®︎ が取り組むコト。

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