- 登場ペット:
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2014年、GW開けに倉敷保健所に保護された野犬の可愛い姉妹たちがいました。
大きめのお耳にクリクリの黒い瞳、愛くるしいそのお顔は印象的でしたが、皮膚病が目立ちました。
保健所の職員さん(獣医さん)は、早速治療を開始され、一頭、また一頭と御縁を頂いて保健所を卒業していきました。
ところが、一番皮膚病がひどく、毛がまだらだった女の子はなかなか御縁を頂けませんでした。
最初に収容された時毛がないその様子に、職員さんとわたしがつけたニックネームがドビーちゃん。
ハリー・ポッターにでてくる屋敷しもべのように見えたからです。
ドビーちゃん、怖がりで一生懸命なつかせようとする職員さんを見ても逃げ惑っていました。
そんなドビーちゃん、毛並みも次第に良くなりましたが、悲しいことに命の期限日が決まりました。
数週間一生懸命にケアをしてこられた職員さんとてこの小さな命をガス室に送りたいわけはありません。
職員さんと相談して全国的に希望者様を緊急募集してみると、北海道から手が挙がったのです。
北海道、遠い地です。職員さんは、なつっこくない仔犬で皮膚病の後もまだ生々しいドビーちゃんを軽い気持ちで譲渡して「こんなはずではなかった。」ということになってはと、厳しいけれど「お見合いに実際に来て頂いて納得して頂く必要があります。」と。
なんと、希望者様「はい。仕事の都合をつけて倉敷保健所まで出向きます!」と言ってくださいました。
実に2泊3日の計画で倉敷保健所までお越しくださったのです。
まだ赤ちゃんがおられて、数日間ママと離れて生活することができないので、かわいいその子もお連れになり大移動です。
保健所で面会です。「かわいい!」「まだ馴れもいまいちですが、その点も御理解頂けますか?」「もちろんです。連れて帰りたいです!」お名前はそのままドビーちゃんとなりました。
そして、ママさん、坊や、ドビーちゃんを我が家へお連れしてその日はちょっと一休みして頂きました。
ドビーちゃん、ドキドキなので、翌日のフライトに向けてそおっとそおっとバリケン・レストです。
我が家の愛犬Edはドビーちゃんに興味津々で、バリケンの外から御挨拶を何度もしていました。
ドビーちゃん、翌朝岡山空港から千歳空港へ、ママさん、坊やと一緒に飛び立ちました。
別れのときは・・いつもながら涙が。
ビビリの女の子ドビーちゃん、やさしい御家族のもとで少しずつ、少しずつ心開いてきました。
幸い保健所での注射がよく聞いて、皮膚病(カイセン)の追加治療は必要なく、どんどん美人度アップしていきました。
北の大地、生まれて初めての雪。真っ赤なコートをおしゃれに着こなして元気に遊んでいるドビーちゃんの御写真、見てみてください!
こんなすてきな御縁を頂いて、消えそうだった小さな命が輝いています。
「ドビーちゃんをお迎えできて幸せです。」そう言って頂け、職員さんもボランティアもどんなに嬉しいでしょう。
保護ワンちゃんが御縁を頂けて万歳。そして卒業後、御家族とともに幸せに生活していくことが、職員さんのそしてボランティアの幸せです。
保健所で待っている小さな命、なにもできないから・・目をつぶってしまえばそれまで。
たかが一頭・・でも、その一頭にとって、その御縁はかけがえのないものです。
出来ることをコツコツ、そう言う気持ちで活動を続けていますが、こうして熱意も愛も御理解もある御家族にお目にかかれる特権も頂いています。
ドビーちゃん、御家族と末永く幸せにね。


