心臓病と下半身の麻痺 狭いケージで長年過ごしてきたカルモ
飼い主の飼育放棄によって保護された12歳のトイプードル、カルモ。長年、座ることすらままならない狭いケージの中で暮らし、下半身が変形・麻痺してしまっていました。さらに、検査で重度の心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)も見つかり、早急に治療を開始しています。大変な過去を背負っているのにもかかわらず、カルモは人が大好き。ウェルカムチャレンジを通じて、これから穏やかで楽しい時間を過ごせるようなサポートと、今後の医療費を支援してまいります。
閉ざされたケージからの保護
飼い主による飼育放棄をきっかけに保護されたカルモ。放棄の理由は、ペット飼育不可の物件への引っ越しだったそうです。元の飼い主のもとでは、カルモはほとんど外に出されることもなく、身動きの取れない、座るのがやっとくらい狭いケージの中で、何年も過ごしていました。ケージの中が見えないようタオルがかけられ、シャンプーもされておらず、カルモの体は全身毛玉だらけでドロドロに汚れ、強い臭いを放っていました。また両後肢に不完全麻痺があり、右足は固まってしまい、両足首関節は変形していました。現在は前足だけで体をひきずるようにして移動しています。

下半身の麻痺と変形、そして心臓病
病院での診察では、レントゲンに骨折や脱臼の痕は見られず、何年も狭いケージの中で過ごしていたため、下半身が座った形で変形し固まってしまった可能性が高いと診断されました。

さらに、もうひとつ重大な病気が見つかります。それは、重度の心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)です。これは、心臓の中にある弁の働きが弱くなって、血液が逆流してしまう病気です。心臓はすでに肥大しており、肺に水がたまって呼吸ができなくなる肺水腫をいつ起こしてもおかしくない危険な状態だったため、すぐに治療始めることになりました。

赤丸部分が肥大した心臓です
やっと手にした自由な時間
そんな過酷な環境で生きてきたカルモですが、それでも人を好きでいてくれます。やっとカルモは自由になれたので、保護主さんはカルモに専用の車椅子を作り、楽しく穏やかに過ごさせてあげたいと願っています。

保護後には表情が少し明るくなりました
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっている災害時ペット捜索・救助チームうーにゃんの負担を軽減し、カルモが必要とするケアを続けながら、カルモに新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局