• 別れ
  • 2020年08月16日 | view 453
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可愛いあの子

灰色の猫 さん
灰色の猫 さん

【閲覧注意】
動物飼育者によくある、「親バカ」的な記述がたくさんあります。
他人の「親バカ」的なペット自慢を不快に思われる方は、閲覧をお控え下さい。
【閲覧注意】
仔猫を育て、2~3ヶ月でぺットとして里親に出すことに多大な価値を置く、
団体・個人の方にとって、その活動を過小評価するかもしれない内容があります。
閲覧はご遠慮下さいますようお願い致します。

****************

今日はキラちんの命日だ。
昨年の今日、召されていった。
17歳と8ヶ月で、腎不全だった。
15歳の時、もう高齢だからと検診に連れて行って、
血液検査で腎臓の数値が少し高いから、療法食を与えるよう言われ、
その後、腎臓の食事療法食をやっていた。
16歳くらいから、水をたくさん飲んで、おしっこをたくさんするようになったが、
その他に特に異変もなく、高齢だといってもよぼよぼしたところもなく、
元気に機嫌よく暮らしていた。
昨年の8月始めに急にご飯を食べなくなり、病院に連れて行ったり、
これなら食べるんじゃないか、あれなら食べるんじゃないか、
ちくわを小さく刻んでやってみたり、いろいろ試して心配して、
別の病院にも連れて行ったりしたが、1週間後には全く何も食べなくなった。
亡くなる3~4日前には水も全く飲まなくなった。

キラちんは、私が米国から帰国してすぐに保健所からもらってきた子だ。
米国では(都市にもよるだろうが)アニマル・コントロール・センターというのが
あり、日本の保健所に当たる機関だが、センター自体で収容動物を公開して
毎日たくさんの人が見に行って、里親になっているような場所だ。
帰国後、日本の保健所も同じようなことをしているのだろうと、ちょっと
勘違いしていたところがあって、年明けの1月4日に保健所に電話してみた。
「そちらに猫はいますか?」
「今、1匹いますよ」
1匹だけ??「それはもらってもいいんですか?」
「いいですよ、とっても人懐っこい仔猫です。」
「今日、見に行ってもいいですか?」
「どうぞ。」

保健所に行くと、あっちの部屋です、と案内された。
その部屋は細長くて、両脇に犬が各々ケージに入れられて何匹かいて、
一番奥に、大きなケージの中で、ちっちゃい身体でつかまり立ちをして、
ニャアニャア 声を張りあげて鳴いている、本当にちっちゃな灰色の仔猫がいた。
この子だな、(猫は1匹だけと言っていたから)とすぐにわかったが、
まだ本当に小さくて、こんな小さな仔猫なんだ・・・と
少しびっくりした(恐らく、生後1ヶ月前後)。
きっと、ありふれた、三毛とか茶トラとかの猫なんだろうと、
思っていたが、ちょっと変わった灰色で、目がブルーだった。
(後で知ったが、キトンブルーというのですね。その後キラちんの目は
緑色に変わった)
たぶん私はそれまで、雑種猫で灰色の猫を見たことがなかった。

「もらってもいいですか?」
「どうぞ。感染症になっていたようで、目やにがすごかったんですが
目薬を入れて治ってきました。」
「まだ、目薬必要ですか?」
「もう大丈夫だと思います。」
両手で抱えても、手が余るような大きさ(小ささ?)で、
父が運転する車で、そのまま手に乗せて帰宅した。
(その後、この感染症の後遺症で、キラちんは生涯慢性鼻炎だった)

キラちんは、どういういきさつで保健所にいたのか知らないが、
まだ保護が必要な小さな時に親とはぐれ、ひもじい不安な思いをして、
その上病気にもなって、保護や愛情を求めていたのだろう、
とっても人懐っこく、私が行くところどこでもついてきた。
私がトイレに入ると後をついて入り、風呂場へ行くと後をついて入り
私が風呂場で手洗い洗濯をしていても、水を嫌がって濡れないようにしながらも
私が風呂場にいる間は、風呂場から離れない。
私の仕事が決まって、昼間はお留守番になっても、帰宅すると、
玄関で乗り出して、思い切りの声でニャアニャア鳴いて出迎えてくれた。

キラちんはとっても愛らしい、というか、愛情に満ちた子だった。
まだ、5~6ヶ月の頃、私が衣替えをしていた時のことだ。
服が入った段ボールを出しっぱなしで、TVドラマに夢中になっていると、
キラちんが段ボールに入って、私の服をゴニャゴニャやっている。
「キラちーん、ダメよー!こっちおいでー!」と言っても
遊びに夢中になっていて、こっちに来るわけはない。
それで、いたずらをしてやろうと、キラちんが入っている箱の蓋を閉め、
すぐには開かないように、上にちょっとした箱か何かを置いておいた。
ふっふっふ、ざまーみろ(笑)
それから私はTVドラマに夢中になり、キラちんのことは忘れていた。
しばらくして、「あれ、キラちんがいない、どこ行ったんだろう」
「キラちーん!キラちーん!」と呼んでも、どこからも出てこない。
また、TVドラマに夢中になって、しばらくすると
段ボールからガサガサゴソゴソ音がする。あ、そうか、私が蓋したんだった。
そして、しばらくガサガサやった後、段ボールの蓋がパカーンと開いて、
キラちんが出てきて、トットットッと、私のところに走ってきた。
座っている私の膝にパッと手を置き、「ニャア」と私の顔を見て鳴いた。
まるで、「呼んだでしょ、お待たせしました!」とでも言っているかのように。
なんて可愛いんだろう。

キラちんは4~5歳頃まで、結構やんちゃだった。7~8歳頃から
大人しくなってきて、高い所に昇ったりもなくなったが、
若い頃は冷蔵庫の裏など狭い所に入り込んだり、携帯充電器の
細いコードをぐちゃぐちゃに噛んだりということもあった。
そんな時、「ちょっと、キラちん!何てことするのー!」と
私が大騒ぎすると、怒られているのをわかっていて、
ピューッとすぐに逃げてベッドの下に隠れるのだが、10秒もしないうちに
私のところに寄ってきて、ニャアニャア鳴いてスリスリをして
機嫌を取ろうとする(笑)。
まるで、「私のこと、嫌いになってないわよね?! 私のこと、
嫌いにならないでね!」とでも言っているかのように。

一度、後から来た♂ニャン(今いるじっちゃん猫)と一緒に
2階の部屋の、ちょっと破れかけていた網戸を破って脱走したことがあった。
家周りを、名前を呼んで探したが、どこにいるかわからなかった。
と、思いきや、翌朝、2ニャンで玄関の前で、ニャーン・ニャーン
(お家に入れてー、お腹空いた、入れてぇー みたく 笑)鳴いていた。
短い家出だったわ・笑

キラちんは、よくペロペロ私の手や顔をなめてくれた。
仔猫の時は、舌がザラザラしていて、舐められると痛かったので
拒否していたが、大きくなると舌は滑らかになって、痛くはなくなった。
普段手をなめることが多かったが、私が寝ようとすると、布団に入ってきて
私の肩辺りにはべってきて、しきりに顔をなめようとする。
いつもは、手で顔を隠していたが、ある時、いったい舐めてどうするんだろう、と
そのままにしていると、舐めて舐めて、ひとしきり舐めたら、満足したのか
「うふっ」とため息をついて、私の肩にもたれて眠りに落ちた。
本当に、可愛い子だなぁ。

ある時、8年くらい前だろうか、私にとっても悲しいことがあり、
いつもなら、そんなに表面に感情を出さないのだが、
いっそ大泣きした方が気も納まると思い、人目もないことだし
大声出して泣いていたら、キラちんがスタスタスタと私のそばにやってきて、
座ってじっと私を見た。
まるで、心配して「どうしたの?」「私がいるよ。」とでも言っているかのように。
なんて愛情に満ちた子なんだろう。
言葉はなくても、動物も人間も喜怒哀楽という感情では、共有できるものは
たくさんあるし、心が通じ合うことも本当にあるのだ。

キラちんは、触られるのが大好きで、抱っこも大好きだった。
これはもちろん、持って生まれた性格もあるだろうが、
うちに来た時、私は帰国直後で無職でずっと家におり、
仕事が決まって始まるまでの1ヶ月間、キラちんを朝から晩まで
触り倒していたからだろうと思われる。
それも、抱っこをねだって来るようなことはほとんど無く、私が抱っこを
すると、喜んですぐに目がとろ~んとしてくる、いわば「受け身抱っこ好き」
(笑)だった。
私がソファに座ると、横のアームに座りに来ることが多く、
「キラちん、可愛いなぁ~」と私が抱えて頬ずりをしたことがあり、
その後、私が顔を近づけると、自分から頬をぶつけてくる、「頬っぺたタッチ」
をしてくれていた時期があった。
「頬っぺたタッチしてー」と顔を近づけると、頬をぶつけてきてくれた。

私がかまわない時は、大人しく寝ているが、私が近くに来ると、「グル・ニャ」
(何?私に用あるの?みたいに)と言ってこっちを見て、抱っこ・なでなでの
用意ができている。
人に求められれば応える、そんな、他者に惜しみない愛情を向けるような子だった。

キラちんはちょっと食べて遊んで、また食べに来るといった子で、
同居の♂ニャン(今いるじっちゃん猫)が、キラの分も
ガツガツ食べてしまうので、療法食をやりだしてからは、
私がキラちんだけに、療法食のドライフードを手からやっていた。
キラちんは、グルグル喉を鳴らして、喜んで食べてくれた。
まるで、「ママ(=飼い主=私)が食べている美味しい物をもらっている」と
思っているかのように。
私がドライフードを握った手を振って、「キラちーん」と呼ぶと、
ニャアと言って走って来た。
療法食なのだが、どうしても♂ニャンにはキラだけ特別扱いしているように
見えてしまうので、キラに療法食をやった後、♂ニャンにはチャオちゅーるを
やることにした。
不思議とキラちんはチャオちゅーるには見向きもせず、♂ニャンが舐めている間、
向こうの方に座って食後の毛づくろいを始めていた。

キラちんが重篤になって、それまでの動物病院の治療に納得がいかず、
別の病院に連れて行った翌日、キラちんは亡くなった。
その前夜、キラちんはふらふらと立ち上がって2・3歩歩くとパタっと倒れ、
またしばらくしてふらふらと移動する・・・それで最初は好きにさせていたが
夜中に添い寝をしようと起きてみると、ベッドの下で向こうを向いて寝ているのだが
触るととても体温が低くなっていて、もう死んでいるのかと一瞬思った。
身体にタオルを巻いて、一緒に添い寝して朝になり、
その日も病院に行く予定で、そのつもりで支度をしていると、
キラちんが痙攣を起こし、これは病院どころではないと悟り、病院に電話を入れ
その後10時半頃にキラちんは召されていった。
たぶん最後の治療をもっと早く、8月最初にご飯を食べなくなった時に
やっていたら、もっと違っていたかもしれない。
いや、15歳の時の検診を、最初からこっちの病院でやっていたら、
もっと長く生きていたかもしれない、そんな事も思った。

でも17歳8ヶ月生きてくれたし、それまで、仔猫の時の感染症の後遺症で
慢性鼻炎はあったものの、その他は全く病気もせず手がかからず、結構長生きだった、
今はそう思う。

17年半、それは本当に長い時間だ。
オギャーと生まれた人間の子が成長して、高校卒業しようかという期間だ。
そんなに長く、私はキラと一緒に暮らしていたんだ。
そんなに長く、一緒にいたのに、こんなに突然逝ってしまった・・・
いつも家にいて、私の帰りを待っている、可愛い私のあの子、当たり前にいたのに
もういない。
そりゃそうだ、いくら可愛くっても、いつまでも一緒にいられると思っている方が、
おかしかったのかもしれない。

キラは、一駅向こうにペットの火葬・お葬式場があり、そこに連れていった。
お花・お供えなどお棺に一緒に入れていいというので、ピンクのバラを買って
一緒に持って行った。
この子にはピンクがすごくよく似合う。

ただ単に、大事に飼っていたペットが死んでしまっただけの、
よくある事なのかもしれないが、この子が亡くなってから、時々思う、
私はキラちんと一緒に暮らせて、本当によかった、楽しかった、愛情を感じる時間を
たくさんもらったと本当に思う、
しかし、果たしてキラちんは、うちで幸せだっただろうか。
私と暮らしてよかったと、思ってくれているだろうか。
父と暮らしていた頃は、認知症になった父のことや自分の生活で手一杯で、
ご飯をやって猫砂を綺麗にしていれば大丈夫、と、
ほとんどかまっていない時期もあったし、引っ越しも3回した。
(うち一回は、福岡から大阪で、フェリーで1泊した。)
その小さな命の17年半という時間、ずっと、私についてきてくれた。
私が選んだフードを美味しい美味しいと食べてくれて、私が引っ越しする度に
連れて行く私の家で、自分の好きな場所をみつけて、元気に暮らして来てくれた。
小さな身体に詰まった、いっぱいの愛情を私に、私だけに捧げてくれた。
キラちんも、楽しい、充実した人生(猫生)を送ってくれたんなら、いいな・・・

言葉はなくても、動物も人間も喜怒哀楽という感情では、共有できるものは
たくさんあるし、心が通じ合うこともある。
しかし、動物には人間の気持ちがわかる、そう思うが、
果たして動物が人間を分かってくれるほど、人間は動物を理解しているのだろうか。
動物には人間の気持ちがわかるし、心は通じる・・・
でも、動物の心はこっち(人間)に通じているのだろうか。

キラが私の生活からいなくなって以来、そんなことを時々思うのだ。


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