月曜日。
たまりちゃんの里親さんからメールが届いた。
たまりちゃんは昨年里子に出た黒猫の女の子。
先住猫のみりんちゃんと、幼稚園と小学生の子供達、おじいちゃんおばあちゃんとパパママの6人家族と一緒にとても大切に可愛がられて生活している。
そのたまりちゃんが2〜3日前から行方不明で、いつ家から出たのか、どこからでたのか、どうしたらいいのか分からず困っているとの内容だった。
大丈夫、あの子は慎重な子だからきっと家の近くにいる、そう返事を送った。
夜、捕獲器を届けに行くと、夜勤で留守のママの代わりにおじいちゃんとおばあちゃんが対応してくれた。
夜遅くに出迎えてくれたお二人に捕獲器の使い方だけ教えて帰ろうとすると、玄関先では何だからと、家に上がるよう勧められた。
里子に出てからの様子といなくなった前後の話を聞いた私は、自分の意思で外に出たのではなく、何かよほどの事があったのではないかと推測した。
家族皆から愛され、何不自由無く生活している彼女には出て行く動機も理由もない。
外での生活の怖さと辛さを知る慎重な性格の彼女が、外の世界に興味を持つとは思えないのだ。
外に出て家の敷地内を見ながら捕獲器を置く場所を決めた。
その後
時間は21時を過ぎていたが、ケージのお届けを約束していた次の家に向かった。
取説も無くパーツがバラバラになった3階建てのケージは、その家に越したばかりの若いご夫婦の協力で汗だくで何とか組み立てる事が出来た。
組み立てが終わってホッとしていたその時、たまりちゃんのママから電話が入った。
もしかしてたまりちゃん…?
期待した気持ちで電話に出ると、夜勤から戻って来たら、別の小さい猫が入っていて、どうしたらいいのか分からず電話を掛けたとの事。
写真と隔離をお願いして電話を切った。
たまりちゃんは翌日の夕方、ママが呼ぶ声に反応して壁の中から声がする事に気付き、床の下から見つかった。たまりちゃんはずっと家の中にいたのだ。
たまりちゃんの失踪は、子猫の命を救うおまけ付きで解決した。
本当に良かった。


