• 保護活動
  • 2019年08月16日 | view 137
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名前のない猫

ふく1112 さん
ふく1112 さん

その子の存在を知ったのは偶然だった。
職場で偶然ついていたテレビに猫が映っていて、その人が飼い猫の話をしたのがきっかけだった。

家の中に飼い猫4匹。避妊去勢済みの親子で飼っていて、外には野良猫が産んだ子猫が3匹いるという。
写真を見ると、キジトラとシャムミックスの女の子。生後半年くらいか。

半年…次の子猫が産まれてしまうのでは。

子猫の避妊手術の話を振ると、うちの子じゃない。野良が勝手に置いてった子だけど可哀想だからご飯をあげているだけだからという。

またか…。
複雑な心境になる。

その人の娘さんとのメール交換が始まった。
日中自宅にいるらしい娘さんに望みを託した。


時間があれば環境確認を兼ねて自宅に迎えに行ったのに…
フルタイムの仕事をしながら動ける体も時間もなかった。

「母猫は捕まえて手術をして、子猫たちは里親さんを探しましょう」

「母猫は捕獲器を準備しますので子猫達にワクチンを受けさせて下さいね」
「手術やワクチン代、私も負担しますから大丈夫ですよ」

可哀想に思ってご飯をあげた野良から産まれた子猫たち。
家の敷地内(小屋)で産まれて、物心ついた時にはその人達から食べ物をもらって成長してきた。
すでに立派な飼い猫ではないのか。

なんとか一時預かりさんを見つけたものの、事前に血液検査とワクチン接種をお願いすると、連れて行く時間がないからと徐々にメールの間隔が開いて行く。

「医療費は私が負担しますので出来るだけ早く」
「血液検査をしないと預かりさんにお願い出来ない」

焦る気持ちで徐々にこちらの言葉も強くなっていく。
全額負担を申し出たものの動く気配がない。

全てこちらでやりますので何もしなくてもいい、とメールを送るとやっと返事が返ってきた。
ホッとしたのもつかの間、今度は自宅への訪問を拒否して私の職場の駐車場で渡したいと言う。

何度も妥協を繰り返し、100%向こうの要求をのむ形で日時と時間を決めた。
決めた直後その子のお腹が大きいというメールが入った。

やっぱり…。
また複雑な心境になったが、予定通り2日後に職場駐車場で待ち合わせることにした。


当日。
朝、メールした時点では順調だった。
約束した夕方四時、出る前に念のためメールを送ったが、返事が来ない。
もう出てしまおうと思ったその時返事が来て、猫がいなくなったので、連れて行けなくなったという。

また連絡が途絶えた。


後日、その人に話を聞いた。
避けられているような気がして会うのに時間がかかった。
その人の話では、約束したその日の夜、その子は小屋で出産したのだという。死産だったらしい。
若干7ヶ月の初産では負担が大きかったのだろうか…

邪魔者扱いされているのも知らず、人間を信頼してヒトの近くでひっそり出産したその子の事を思うと胸が痛んだ。

悲しい気持ちになりながら「今度は避妊手術出来ますね」というと、
「いや、手術はしない。どうせ産まれても育たないもの。あの子はどこにもやらないでこのまま家でみるよ」と言う。


また振り出しに戻ってしまった。



猫には何の罪も問題もない。
産まれた場所で、与えられた場所でひたすら生きようとするだけだ。

出会った人間で猫の一生が決まる。

生き物が幸せに生きられるかどうか、
幸せな一生を全うできるかどうかは
人間の手に委ねられているのだ。

努力が必要なのは人間の方だ。


また振り出しから…

頑張ろう。







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