プロフィール
私の大好きな、そして1番貰い手が付きにくいと言われている「大型犬MIX」または、保健所で「一般譲渡対象外」となったワンコを主に保護し、リハビリ・人間との暮らしをレクチャーして、ペットとして生活できるようになったら里親さんに託すという活動をしています。
現在の預かりは、北九州の保健所からレスキューした「いのっちくん」。体重15.5kgのオスです。
私の4代目ワンコのルカが全てにおいて、保護ワンコたちにいろいろなことを教えてくれていて、本当に頼りになります。また、北九州から預かっていたしーちゃんをうちのコとして迎えました。
<1代目のワンコ>
私が小学生の時に一緒に暮らした、捨て犬だったチロ。スピッツ系の雑種。当時は外飼いが当然だった時代、そして良いお薬もなく、たった2年でフィラリアで亡くなってしまいました。
当時の私はチロが朝のお散歩中にパタッと座り込む理由がわからず「学校に遅れちゃう!お願い、早く帰ろうよ」と無理やり歩かせたことが何度かありました。ある日学校から帰宅すると、雨の降りしきる庭の軒下に、お腹が膨らんでハァハァ苦しそうに息をするチロがいました。近所の大人を呼びに行き、非番だった新幹線の運転手をしている方が雨でビショビショのチロと私を車で動物病院まで送ってくれました。
チロが赤いリードを咥えて、まるで「お散歩行こうよ!」と言っているように尻尾を振っている夢を見たその朝、チロは病院で亡くなっていました。
私が唯一、後悔が残っているわんこです。今の時代だったら、フィラリアなんて薬で良くなることもできたのに…。私が大人になった今だったら、経済的にも知識的にもチロを助けてあげられたのに…。
たった2年、チロは少しでも私たちといて幸せって思ってくれたのかな、そう考えるといまでも胸が痛みます。
<2代目のワンコ>
秋田犬のパパとスピッツのママから生まれ、誕生日も出身もしっかり分かっているリュウくん。体重は30kgを軽く超えていました。私が大人になる過程を一緒に過ごしてくれたコで、立場的には私や妹のお兄ちゃんのようなワンコ。当時としてはとても珍しいことでしたが、車で京都・奈良への旅行をしたのが1番の思い出。14歳5ヶ月のとき、私の手の中で看取りました。半分日本犬だったので、最後まで凛々しく、気骨のあるワンコでした。
<3代目のワンコ>
自分が大人になってから暮らしていた3代目のトコは、7歳の時に致死率の高い血液の難病、免疫介在性溶血性貧血になりましたが、奇跡の復活。とは言え、薬は欠かせず、年に数回は大きく体調を崩す生活。そのため、予定していた保護犬活動をスタートせず、トコとだけの生活に。結婚したのも、このトコがキューピット。バージンロードも一緒に歩きました。
最後の数ヶ月は、病気の影響でだいぶ厳しい介護となり辛かった部分も当然あるけれど、24時間始終一緒に過ごすごとができました。トコとの時間はものすごくものすごく密で、本当に私もトコも間違いなく「世界一幸せな飼い主とワンコ」でした。
トコがお空へ昇った日は、リュウくんの命日。ちゃんとリュウが見ていて、迎えにきてくれたのだなぁと思っています。
<4代目のワンコ>
現在の4代目のルカは、放浪していたところを捕獲され保健所に入れられていた子。おそらくシェパード系のMIX。
耳に特徴のあったトコが亡くなったあと、片耳立ちのルカに惹かれて問い合わせたところ、トコの亡くなった日に保健所に収容されたと分かり「これは運命だ!トコが私が寂しくないように選んで置いていったんだ!」と涙、涙で迎えたワンコです。
レスキューされた時より10kg以上体重が増え40kg。大きいのでびっくりされる方もいらっしゃるけれど、とても穏やかで良いコに育ってくれました。
ルカがうちでの生活に落ち着いた頃から保護犬預かりを開始する予定だったのが、なんと自分が妊娠。ルカは産まれたての娘の騎士(ナイト)となり、今でも本当に信じられないほど細やかに面倒を見てくれています。
娘がまだ幼児の頃は自宅での預かりはできず、色々な保護犬活動のお手伝いをしてきましたが、幼稚園に上がった時に本格的に預かりを開始しました。
ルカは娘が赤ちゃんの頃は着替えを手伝うほど一緒になって育児もしてくれましたが、預かりを始めたら、保護犬がまだ気持ちが通じない頃の通訳だけでなく、少し攻撃的な保護犬の場合は私を守ろうとしてくれたり、室内トイレの教育、お風呂への誘導などすべてにおいてうまくリードしてくれて一緒になって保護犬をリハビリ・トレーニングしてくれています。
<5代目のワンコ>
北九州から預かって、里親探しをしていたしーちゃん。お申し込みもあったし、お見合いも複数行ったのですがなかなか決まらず。
実はしーちゃんを引き出す際、私は「1代目のチロに似ているから、この子は引き出せない(引き出すと手放せなくなりそう)」と思い選択肢には入っていませんでした。
ところがこの保護活動を全面的に手伝ってくれている夫と娘が、どうしてもこの子がいい!と。いつもこれだけ手伝ってくれているのだから、今回は彼らが選ぶわんこを引き出そう、としーちゃんを選びました。
しーちゃんはフィラリアが強陽性でした。うちにやってきて詳しい検査をした結果、血液中にミクロフィラリアがウジャウジャいる状態。獣医師も「これは相当辛いと思うよ」とおっしゃった通り、本当にすごく具合が悪かったようで、しばらくはほとんど動かずケージの中でひたすら眠っていました。
センターを出る際、丸坊主になっていたしーちゃんの毛が伸びてだんだん可愛くなってくるに連れ、1代目のチロと重なるようになり、お見合いに行くたびに落ち込んでしまってご飯も食べなくなるしーちゃんは、もしかしてフィラリアを抱えたまま戻ってきたチロじゃないか?今度こそ治して一緒にいたいんじゃない?家族とそういう話になり、ついに我が家の2頭目として迎えました。
難しいことは何も考えずにかわいらしく笑っている次男坊です。