下半身麻痺のしろ 大きな手術を乗り越え、再び治療へ
両後ろ脚を引きずっているところを保護されたしろ。ほかの動物に咬まれた傷からの細菌感染が原因とみられ、下半身が麻痺していると診断されました。保護当初は食事にも介助が必要でしたが、少しずつ元気を取り戻し、今では前脚を使って動き回るほどに。一方で、傷は治療を続けてもなかなか改善せず、外科手術を受けることになりました。術後は順調に回復していましたが、再び別の場所から膿が出ていることがわかり、現在も治療を続けています。しろがこれからも穏やかに過ごせるよう、必要な医療費の支援を行います。
両後ろ脚を引きずっていたしろを保護
2024年11月、地域で増えていた猫たちのTNR活動をお手伝いしていた保護主さん。その際に出会った猫の一匹が、しろです。

翌年2月、地域の猫たちのお世話をしていたご夫婦から「しろが両後ろ脚を引きずっている」と連絡が入ります。動物病院へ連れて行くと、腰の両側に傷があり、穴が開いた部分から膿が出ている状態でした。
診察の結果、ほかの動物に咬まれた傷から細菌感染を起こし、神経が麻痺している可能性があると診断されました。
その後、保護主さんの自宅で療養を始めたしろ。保護当初は体重がわずか2.1kgで、食事にも介助が必要な状態でしたが、少しずつ自分で食べられるようになり、元気を取り戻していきました。

感染を食い止めるため、大きな手術を決断
保護後も傷口の洗浄や投薬による治療を続けていましたが、なかなか改善が見られませんでした。
詳しい検査を受けたところ、皮膚の下に膿が溜まる空洞がいくつも見つかります。感染が広がる危険性がある一方で、手術には合併症などのリスクもあり、保護主さんは大きな決断を迫られました。
それでも、しろが元気に過ごせる可能性を信じ、保護主さんは手術を受けさせることを決意。傷んだ組織を取り除き、溜まっていた膿を排出する処置が行われました。術後の回復は驚くほど順調で、2週間ほどで無事に退院することができました。

再び傷口から膿が出てしまい、治療を継続中
退院後は順調に回復し、里親募集も始めていたしろ。しかし、約1ヶ月経った頃、左後ろ脚の付け根に新たな穴が開き、膿が出ていることがわかりました。
動物病院を受診し、現在は抗生剤による治療と毎日の傷口の洗浄を続けています。
傷の治りが悪い場合には、再び膿を排出するための処置や手術が必要になる可能性もあります。

ブラッシングが大好き!穏やかに過ごすしろ
下半身に麻痺が残っているしろですが、現在は前脚を使って元気に動き回り、一緒に暮らす猫たちに自分からすり寄る姿も見られます。
撫でてもらったり、ブラッシングをしてもらったりするのが大好き。特に、自分では掻くことのできない顔まわりをブラッシングしてもらうと、嬉しそうに目を細めてくれます。

下半身麻痺のため、毎日の圧迫排尿や便秘のコントロールは欠かせませんが、穏やかな毎日を過ごしています。
大きな手術を乗り越え、少しずつ元気を取り戻してきたしろ。再び治療が必要になりましたが、これからも安心して穏やかな毎日を過ごせるよう、チャレンジ基金を通じて必要な医療費を支援してまいります。
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっている鈴木貴子の負担を軽減し、しろが必要とするケアを続けながら、しろに新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局