失明に2度目のFIP 何度も試練に立ち向かうユラミ
瀕死の状態で保護されたユラミ。猫風邪の影響で片目の視力を失いながらも懸命に治療を乗り越え、一度は元気を取り戻しました。しかしその後、再び食欲・元気が落ち、検査でFIP(猫伝染性腹膜炎)に再感染していることが確認され、現在は治療に向き合っています。小さな体で何度も試練に立ち向かうユラミが、安心して治療を受けられるよう医療費を支援し、あたたかく迎え入れてくださる新たな家族を探すチャレンジを開始いたしました。
ひどい状態で保護される
2024年の夏の初め、瀕死状態の子猫がいると保護主さんに連絡があり、ユラミは兄妹たちと一緒に保護されました。3匹とも猫風邪で体調は悪く、そのなかでもユラミは体じゅうにノミが付着し、血を吸われて元の毛色が分からないほど衰弱していました。

治療が進むにつれ兄妹は少しずつ回復していきましたが、ユラミだけはなかなか調子が良くならず、右目は猫風邪の後遺症で失明してしまいました。それでも季節が進む頃には食欲も戻り、小さな体に元気が戻ってきました。

FIPを発症
ところが、その後まもなくユラミは食欲とともに元気もなくなり、検査の結果 FIP(猫伝染性腹膜炎)と診断され、治療が必要となりました。仲良しの猫たちとも離れて、1匹で過ごす時間が増え、保護主さんも心を痛めながら見守る日々が続きましたが、朝晩決まった時間に84日間の投薬を続け、ユラミは必死に治療と向き合いました。

そのがんばりが実り、いったんは無事に回復し、穏やかな日常を取り戻せたように見えました。
ふたたび訪れた大きな試練
しばらくは、人が大好きで場所見知りもしない性格を活かし、里親募集を始めてご縁を待っていました。しかし、2025年の秋に入った頃から、再び食欲が落ちてしまいます。
検査では、腹部や鼠径部など複数のリンパ節が腫れており、リンパ腫の可能性が疑われました。細胞検査と血液検査を行いましたが、結果からはリンパ腫かFIPかを明確に判断することが難しく、リンパ腫であれば反応があるとされるステロイドを1週間投与したものの、食欲や元気は戻りません。

そこで、FIPの可能性も否定できないことからFIP治療薬を試験的に1週間投与することに。症状に変化がなければ別の治療を検討する予定でしたが、投薬8日目にユラミは突然ガツガツと勢いよくご飯を食べ始めました。
この改善を受け、正式にFIP治療を継続することが決まり、現在も投薬を続けながら経過を見守っています。獣医師によると、今回はFIPの再発ではなく再感染とのことです。
前を向いて治療をしています
瀕死の状態で命が繋がったユラミは、右目の失明、そして2度のFIPと大きな試練に立ち向かいながらも、前向きに生きています。ウェルカムチャレンジでは、再び長期間の治療が必要になったユラミの医療費支援を開始しました。ユラミが再びしっかりご飯を食べ、思う存分甘えられる家族と出会える日まで、支援を継続していきます。
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっている淡路ワンニャンクラブ りくちゃんりんちゃんの負担を軽減し、ユラミが必要とするケアを続けながら、ユラミに新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局