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  • 2017年07月27日 | view 413
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ペットロスへの心構え

MKI さん
MKI さん

 我が家の老犬ポーが逝ってもう半年になるのに、多頭飼いで然も6頭も傍にいるのに、ポーを失った悲しさが、想いでに覆いかぶさり、私は未だに突然心の平静さを欠いてしまいます。

 恐らく、このログに目が留まった方の多くは、1頭飼いをなさっているものと想像します。ペットロスは、ペットを飼っていれば必ず訪れ、そして様々な精神的打撃を飼い主に残します。少なくとも、私の周りで愛犬や愛猫を無くされた方には、外見的徴候が現れている様に見えます。
 ここで記述するのは、私が我が家の犬たちの散歩で、平素出会いかつ親しく会話を交わしていた飼い主さんの事例です(それぞれの飼い主さんから了承を得て書いている訳ではありません。また私が誤った解釈をしているかも知れません)。

(1)引きこもり状態になった事例。
  キャバリア・キングチャールス・スパニエルのフローラの飼い主Hrさんは、フローラを亡くされた当時老齢で1人暮らしでした。たまたま、獣医さんが我が家のイヌたちと共通で、タクシーを使ってこの動物病院へフローラを緊急入院させた直後に出会い、私の車で自宅までお送りしました。結局フロ−ラは手の施し様がなく、病院から引き取って最期を自宅で看取られました。Hrさんは歩行が不自由な事もあって、フローラの死後、自宅に引き篭もりがちです。時折、我が家のイヌたちを連れて安否確認の為玄関先へお伺いしています。
 
 甲斐犬のカイちゃんの飼い主は中年の夫婦で、カイちゃんを連れて奥さんがジョギングをされ、ご主人が車で先行して待っておられる場所までたどり着くと、合流して車で帰宅されるのが常だった様です。
 カイちゃんの獣医さんも我が家のイヌたちと共通で、カイちゃんが緊急入院した際、偶然、ご夫婦に動物病院で出会ったのが、ご夫婦にあった最後です。この後、ご夫妻もカイちゃんも見かけないと思っていたら、カイちゃんはガンで急逝し、奥さんが悲しみのあまり引きこもり状態が続いていると、カイちゃんと親しかったハヤブサくんの飼い主さんから伺いました。

 何時もパピオンを引きながら、ゆっくりとした歩調で散歩されていた老婦人に、或るとき、「ワンちゃんのお名前は?」と、尋ねた事が切っ掛けで、散歩でお会いすると両家のイヌたちも、各々匂いをかぎ合って挨拶を交わす間柄でした。パピオンちゃんは小型犬なのに物怖じしない社交的な仔に躾けられており、私もすっかり気に入っていました。
 昨年の夏のある日を境に、パッタリ散歩で会わなくなりました。何か消息が得られはしないかと、時にはご自宅の前を通過する散歩コースを辿りながら機会を求めていた所、この春のある朝の散歩で、ご主人が庭で働いていらしたので、ご主人とは面識がなかったのですが、思い切って、パピオンちゃんと奥さんの消息を尋ねてみたら、昨夏、パピオンちゃんは熱中症で死亡し、奥さんは悲しみのあまり家に引き篭もって散歩にも出なくなった、と話されました。その後、ご自宅の窓辺から会釈をなさる姿をただ一度拝見しました。トイプードルのアンディーくんのママの情報では、ちょっとした不注意で愛犬を死に追いやったと嘆き、強度の鬱状態に陥っておられるとの事です。

(2)愛犬無しの散歩で苦境を乗り切ろうと努力されている事例。
 散歩で出会うと、イヌに興味を示さず人間だけに興味を示すボーダーコリーのミントは、中年のご夫婦の利口な愛犬でした。もう数年前になる夏のある日、2−3日前に愛想よく尾を振りながら近寄って来たミントの姿が側になく、奥さんが一人暗い顔で散歩されているので、「ミントはどうしました?」と尋ねると、「死にました。胃ガンでした」と答えられ、ビックリ仰天!! その後、奥さんは一人で、週末にはご主人と、黙々と歩いておられ、心中を思うと掛ける言葉が見つからず、何時も会釈だけしてすれ違っています。

 柴犬のサンタくんの飼い主さんは、ほぼ私と同年配でした。ある日、珍しく一人で散歩されているので、「サンタくんはどうしました?」と尋ねると、「H動物病院に入院させ、翌日訪ねると”死んだ”、と告げられる始末。何故、”電話連絡くらい”してくれなかったのだろう?」と、病院の対応を恨みまた最期を看取ってやれなかった事を悔いておられました。その後、暫くお一人で散歩されていましたが、出会わなくなってしまいました。
 寿命を縮められたのでなければ良いが、と気がかりではありますが、残念ながらお住まいを知らず確かめようがありません。

 ゴールデン・レトリヴァーのサクラちゃんの飼い主さんは初老のご婦人、散歩で出会うと、我が家のイヌたちを一頭づつ頭を撫でながら声かけをして下さるのが常でした。ところが、年末年始の頃見かけなくなり、春になって一人でイヤホーンを付けて、うつむき加減に歩くサクラちゃんの飼い主に似た方とすれ違う機会が幾度か有りました。しかし、イヌ達に対する声かけが無いので人違いではないかと思い、黙して会釈しただけですれ違っていました。
 ところが最近になって、我が家のイヌ達を撫でながら、「サクラは死にました」と吐露され、初めてサクラちゃんの死を知りました。私同様、最近になってサクラちゃんの死を聞かされた、ミックス犬のマーブルくんのお母さんの話では、「空の雲を見ても、道ばたの林の揺れる木の葉を見ても、サクラの姿に見える」と、心の内を語っておられたそうです。この様に語る事が出来るのは、最悪の時期を無事乗り越えられた証拠かも知れません。

{3}後継犬を直ぐ迎えられた事例。
 フレンチ・ブルのマルちゃんの飼い主さんは、朝の散歩は奥さんが綱を付けて歩かせ、夕方の散歩はご主人がマルちゃんを乳母車に乗せて行っておられます。ある時、ご主人が(恐らく、数頭のイヌを引き連れている姿が異様だったからでしょうか?)私の年齢を尋ねられたので、「80(当時)に手が届いています」と答えると、「(10才も若いのに)同年代だと思っていました」と語られた事から、年寄りの長話が始まり、私の方は多頭飼いになった経緯を語り、マルちゃんのお父さんはマルちゃんを飼い始めた経緯を話されました。
 マルちゃんの先住犬が亡くなり、夫婦で落ち込んで、こんな悲しい思いをするくらいならもう二度とイヌは飼わないと、夫婦で話し合っていたのだそうです。この悲しみを見て嫁いでいる娘さんが、突然マルちゃんを飼いなさいと連れて来たのだそうです。以来、幼犬のマルちゃんの愛くるしさが、このご夫妻の心の支えになって、落ち込みを回避できている様です。今では、孫のように可愛がり夜は一緒のお布団で眠るのだとか!。

 コーギの文(ブン)ちゃんママの場合は、ブンちゃんの死後獣医さんの勧めも有り、ブンちゃんが病院通いをして居る頃から、時折散歩に連れ出していた隣家の北海道犬ミックスのハナちゃんを引き取られ、今ではブンちゃんママは落ち込んだ様子は無く、ハナちゃんもランラン気分から次第に普通の仔になって、散歩を楽しんでいる様です。
 実は、ハナちゃんの元の飼い主さんはご夫婦が共働きで、ハナちゃんは一頭でお留守番役を務めていたのだそうです。その性か、新たにブンちゃんママと散歩を始めた頃は、ランラン気分で飛び跳ねながら、実に楽しそうに散歩を楽しんでいる姿をよく見かけました。恐らく、このハナちゃんの喜ぶ姿が、ブンちゃんママの心を癒す結果につながったのではないかと想像しています。

 Kzさんはミックス犬のグリアの飼い主でした。グリアが老衰で他界すると直ぐ、ご近所のミックス犬を散歩に連れ出して寂しさを紛らわせておられる様子でした。ところが、散歩中に柴犬のマダラくんを噛んだことから、散歩のイヌたちの飼い主さん達から敬遠され、借り物のミックス犬との散歩を諦めざるを得なかったようです。
 悪い事は重なるもので、暫くはお一人で散歩をされていましたが、末期の胃ガンが見つかり、2ヶ月ほどの入院生活の末、先日、他界されました。
 噛みつき事故(マダラくんへの)は、借りたミックス犬にたいしてリーダー関係が確立できていなかった結果、生じた事故ではないかと思われます。ハンドリングが上手く行けば、今もご存命で散歩を楽しんでおられたやも知れず、と思うに付け誠に残念です。ご冥福をお祈りします。

(4)私の場合。
 ポーは、今年の1月25日朝、21年目の長い生涯を閉じました(「ポーの最期」を参照)。静かな寝顔でした。残り6頭もいるので、朝夕の散歩で結構気が紛れています。また、近くにお住まいの知人のTsさんのスタンダード・プードルのオリビエくんが2月に亡くなったので、共通の話題を求めて1週間ないし10日に一度くらいの割合で、胸の内を吐露しに出かけています。

 それでも心の整理がつかないのですから、1頭飼いで老齢の方の場合は、愛犬などのペットロスは心にかなりの負担を掛ける結果を招くもの、と常日頃から心に止めておくべきかと思います。ペットロス対策の一助となればとの思いから、この稿を起こしました。

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