もう読み古されて、今更、な読書感想文。
急に思い立って、どうしても読みたくなった『100万回生きたねこ』。
初めて読んだのは、多分小学生の頃。
その後は、大人になって、それでも10年以上前にヴィレッジヴァンガードの特設コーナーで立ち読みして、危うく泣き崩れそうになったのを思い出す。
内容は全部覚えてるけど、どうしてもまた読みたくなって、先日、ついに書店へ。
サンプルを立ち読みして、目に涙をいっぱい溜めたままレジへ並ぶ。
何回読んでも、その度になんて言い表せばいいかわからない感情の波に自分でも驚く。
有り体にハッピーエンドで良かった、とも思うし、そうでもない、どこに向ければいいかわからない思いも湧いてくる。
これを読んだ人がどう感じたか、書評をネットで読んでたら、別の本が紹介されてた。
たまたま友人が所有していたので、貸してもらうことにした『100万分の1回のねこ』。
秀逸だと思ったのは、書評通り、角田光代さんの『おかあさんのところにやってきた猫』と谷川俊太郎さんの『虎白カップル譚』。
感じる事や思った事は人それぞれ。
思わず流れ出た涙の理由も自分では分からないけど、ちょっと(いや、かなり、かも)苦しくて幸せな気持ちになった。
「そばに いても いいかい」と言ったり、「ぐるぐるぐるぐる、幸せだったんだ、と知った」り、「後何回かは生まれ変わってもいいかな」とか、俺も、うちの犬たちも、猫もみんなそう思えればいいな、と、素直に思った。
生まれ変わらないことが大前提のお話しやけど。
電車の中、吊革を持ちながら目にいっぱい涙をためてこの小説を読み返してたら、ふと異臭がした。
涙が溢れないように顔を上げる。
横に並んで立ってたハンチングを被ったお兄さんの吊革を持つ手に、紙パックの鬼殺し、もう片方の手にはサキイカ。
どこに向ければいいかわからない感情がどっと溢れてきた。
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