• 別れ
  • 2021年07月25日 | view 621
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旅立ちの前日

あざみがどのように旅立ちを迎えたか、誰かのお役に少しでもたてたらとずっとそう思ってました…でも、旅立ちを認めるみたいでずっと出来ませんでしたが、漸く書いてみようと思います。

今日は旅立ちの前日のことを書こうと思います。

2月26日、午前6時、いつも通りの朝。
とうちゃんと排泄の為だけのお散歩に行き、帰ってきたら、かあちゃんにスプーンで1粒ずつフードを食べさせて貰い、お薬も飲む。

午前9時半、トリミングに行く為ねぇちゃんが来て喜ぶ。
この時が最期の元気な姿だなんて思ってなかったです…もっと抱きしめてればよかった…

午前10時少し前、トリミングに行く前に排泄をさせる。
排泄は心臓に負担がかかる為、いつもゼェゼェなってしまう…それでも少しで落ち着くので、トリミングに連れて行く。
トリミングで急変する場合がある事も承知していました。
それでも、家でやるよりはプロの方に素早く終わらせて貰った方がいいとの判断で心臓が悪くなってからもお願いしてました。

11時頃、終了の連絡を貰い、お迎えに行く。
私の姿を見つけて大興奮。
抱っこをした途端に『ぎゃーお!』と大声でなき、暴れてしまう。
ゼェゼェゼェゼェ…いつもと違う!
偶々、お休みだったとうちゃんに電話して車で迎えに来て貰う。
待つ間、このまま病院に行くかと娘と相談。
病院に行こう!!!即決!
決定した途端におさまる…。
とうちゃん到着。
もうおさまってて、病院も時間外…病院に行くと興奮してしまうあざみ…おさまっているなら家で休ませた方がいいかもしれないとの事で一旦おうちに帰る。

家に到着。
元気はなさそうだけど、呼吸は落ち着いている。
お昼ごはんの用意をするかあちゃんの代わりに娘がずっと側に。
みんながお昼ごはんを食べ終わって、あざみはささみをとうちゃんに貰って食べる。
1度に食べると心臓の負担なので、もっと欲しそうだったけれど、また後でねと…みんなですごく後悔してます。
あの時全部食べさせたらよかった…旅立つなんて思ってなかったから…お腹いっぱい食べさせてあげてたら…。

午後1時半、とうちゃんが雨の様子を見に玄関を出る。
それを自宅警備であざみが吠える…『ワンワンワンワン!!!ワンワ…ワ…』倒れ込むようにペタンとなる。
娘と2人で背中をさする…酸素を吸わせる…でも、いつものように回復しない…これはもうダメだ!
時間外だけど病院へ。
リビングに戻ってきたとうちゃんにそう告げる。
病院へ電話する。
時間外での診察をしてくれると言うので、すぐに車に乗り込み携行缶の酸素を吸わせながら向かう。
病院までは車で20分…気持ちだけ焦る。
途中で意識が薄れていくあざみ。
『あざちゃん!あざ!大丈夫!大丈夫だよ!』
こんな時に限ってアクシデント!!!
片道1車線の道、速度50キロの道なのに、前の車が30キロで走ってる…
悔しそうにハンドルを握るとうちゃん。
『お願いだ…早く行ってくれ…。』と言うけれど、前の車はずっと30キロ走行。
あざみの呼吸が弱くなる。
どんどん弱くなる…でも、前の車が走ってくれないから病院まであと少しなのに…。
病院に電話で後少しで着けるので呼吸が弱っているので酸素をすぐに使えるようにして下さいと伝える。

病院到着。
まだ呼吸はある。
でもグッタリしてる。
すぐに診察。
酸素も用意されてた。

肺水腫の確認の為、レントゲン。
待つ間、生きた心地がしなかった…
レントゲンとエコーの結果、肺がほんの少し白いけれど、肺水腫なのか撮影の仕方によるものなのかわからないと言われる。

《《 決断の時 》》
簡単に言えば、入院しても夕方までもたないかもしれない。
出来ることがあまりない。
それでも入院させるかの選択。
娘は入院させたいと言った。
私はあざみが今までとはもう違い、治る見込みは0に近いのだと感じたので、連れて帰りたいと…。
酸素室を借りて帰るという決断をした。
とうちゃんから後で聞いた話、この時獣医さんは涙を拭っていたらしい。
すぐに酸素室を用意してくれた。
待つ間もお会計もあざみが酸素を吸えるように、本来なら待合室でのお会計を診察室でしてくれた。
最後に獣医さんは『おうちまでもつ事を願っています!』と見送って貰った。
お家までの車の中、みんなで家に着いたら何処に誰が何をするか決めながら帰った。
それが私達の精一杯してあげられる事だったから…。
それしか出来ることがないから…。

何度も旅立ちそうになりながら何とか家に到着。
すぐに酸素室へ。
起き上がる元気もないあざみ。
でも、これはまだ良い状態だった。
横になれる程度なので…。

ばあばに連絡して夕ご飯を届けてもらう事にし、すぐにばあばがお弁当を持って来てくれた。
人間の看護師のばあばは、あざみを見るなり悟ったみたいだったが、何も言わなかった。
ただ、『あざちゃん…』と酸素室の側であざみを呼んだ。

あざみは横向きに寝た状態で何度も何度も何度もみんなの顔を順番に確認している。
呼吸はそんなに酷くは荒くない。
でも眠る事はなかった。
心臓の動きに合わせて、胸は激しく波打っていた。
口を開けての呼吸。
すごくクリアな酸素室の壁なので、あざみからも私達からもお互いがしっかり見える。
みんなで囲み、静かに見守る。
少しでも寝れると良いけれど、もう眠る事など出来ない。
私の心臓と交換出来るものならしてあげたかった…

何時なのかわからないけれど、吐いてしまう。
毛布を交換する間の一瞬、酸素室から出す。
吹き流しで酸素を吸わせる。
でも、みるみる舌の色がチアノーゼに…。
急いで酸素室に戻すと、舌の色も少し良くなった。

酸素室の小窓から出来る限り酸素が漏れないようにしながら、交代で背中をさすったり、声をかけたりした。
声をかける私の顔をペロっと1度だけあざみがした。
かあちゃん大好きって言ったんだと思います。
私達もあざみが大好きと何度も言った。

一応、ささみも用意したけれど…やっぱり食べられなかった。

この時、ひまのように寝たきりになっても生きてくれるのではないかと僅かに期待していた。
夜中になっても容態はあまり変わらなかった。

旅立ちの日に続く。

心臓が悪くなった時、すぐに携行缶の酸素を用意しました。
これはとても役に立ちました。
移動時でも酸素が必要な時や呼吸が苦しそうな時に使えます。


写真はあざみにお供えしていたさつまいもが葉っぱがふさふさになってきました。
あざみの代わりに生きてるこのさつまいもを植えるか迷い中です。

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