大腸の腫瘍が見つかったてまり
飼育放棄により保護された9歳のボクサーの「てまり」。保護当初から重度の下痢や血便、肛門からの出血が続き、身体は骨が浮き出るほど痩せ細っていました。検査ではジアルジア感染が疑われ、さらに内視鏡検査では大腸の腫瘍も見つかっています。腫瘍は摘出しましたが、今後は病理検査の結果を踏まえた継続的な治療が必要です。
保護当初から重度の下痢と血便
てまりは飼い主の飼育放棄により保護されました。重度の下痢と血便が続き、肛門からの出血もみられる状態で、身体は骨が浮き出るほど痩せ細っていました。6月に保護されたことから、紫陽花の別名「てまり花」にちなんで、「てまり」と名付けられています。

ジアルジア感染と大腸の腫瘍が見つかりました
すぐに動物病院を受診したところ、検便ではジアルジア感染が疑われました。
すジアルジアは小腸に寄生する原虫による感染症で、慢性化すると栄養を十分に吸収できなくなり、体重減少や重度の脱水を引き起こすことがあります。てまりの状態からは、長期間にわたって感染していた可能性があると考えられています。
その後、駆虫治療を行っても血便は改善せず、全身麻酔による内視鏡検査を実施。その結果、肛門近くの大腸に腫瘍が見つかり、摘出手術を受けました。現在は病理検査の結果を待ちながら、継続的な治療を続けています。

少しずつ本来の姿を見せてくれるように
保護当初から人が大好きで甘えん坊なてまり。新しい環境に慣れてくるにつれ、少しずつ自我も芽生え、おもちゃで遊んだり、ごはんを催促して吠えたりと、活発な一面も見せてくれるようになりました。一方で、今後も病理検査の結果に応じた治療や体調管理が欠かせません。
てまりが必要な治療を受けながら、安心して新しい家族とのご縁を待てるよう、チャレンジ基金を活用し、医療費の支援を行います。
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっている災害時ペット捜索・救助チームうーにゃんの負担を軽減し、てまりが必要とするケアを続けながら、てまりに新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局