昏睡状態で保護 重い腎臓疾患を抱えるだいだい
飼育放棄され、糞尿にまみれていただいだい。保護時はひどい猫風邪と重度の脱水により、昏睡に近い状態でした。緊急処置で命をつなぎ、その後の検査で重い腎臓の病気や肺へのダメージが判明。それでもだいだいは、人を信じ、全身で甘えながら懸命に生きています。これまで困難を乗り越えてきただいだいとともに、幸せな時間を重ねてくれる家族が見つかるまで、ウェルカムチャレンジで医療費を支援します。
昏睡状態で保護される
飼育放棄により保護されただいだい。推定14歳以上のシニア猫です。保護主さんがだいだいと出会ったときには、糞尿にまみれ、力なく横たわっていました。ひどい猫風邪をひいており、自力でご飯を食べることもできず、重度の脱水状態。意識もはっきりせず、すでに昏睡に近かったといいます。

発見時のだいだい
一刻を争う事態だったため、すぐに保護場所から近い病院を受診し、点滴などの処置で命をつなぎました。
重い腎臓の病気
その後、かかりつけの病院で詳しい検査を行った結果、だいだいは蛋白漏出性腎症(たんぱくろうしゅつせいじんしょう)と腎不全と診断されました。腎臓の働きに異常が起き、体に必要なタンパク質が尿と一緒に外へ流れ出てしまう病気で、進行が早いことが知られています。そのまま進行すると、体力の低下や栄養状態の悪化につながる可能性があります。

また、腎臓の中には細かな結石も確認されました。尿管に流れることで傷つけてしまうリスクがあるため、現在は腎臓への負担をできるだけ減らす目的で、血管拡張剤(エナラプリル)やリン吸着剤の投薬を続けながら、治療を行っています。

肺へのダメージも発覚
肺の状態を調べたところ、過去に重い肺炎を起こしていた形跡が見つかりました。十分な治療を受けないまま長い時間が経っていたと考えられ、呼吸器の病気や風邪をひきやすい状態です。咳や呼吸の変化など、少しの異変でも早めに治療を行うことが欠かせません。
さらに、右目の横の骨には腫瘍も確認されており、注意深く経過を観察していく必要があります。

とにかく人が大好き
だいだいは、とにかく人が大好きな猫です。常に人のそばにいたがり、膝の上に乗っては顔をすり寄せるようにして全身で甘えます。初めて会う人に対してもまったく警戒せず、誰に対してもおおらかに心を開いてくれる性格です。また、だいだいは耳が聞こえません。そのため、「ナー!ナー!」と元気いっぱいの大きな声で人を呼びます。

元気に人を呼びます
次はだいだいが幸せになる番です
現在は、腎臓の療法食と投薬、そして毎日の皮下点滴によって体調は落ち着いています。進行が早いとされる病気を抱えているため、いつ状態が変わってもおかしくはありませんが、だいだい本人はそんなことを感じさせないほど、毎日しっかりとご飯を食べ、元気に人を呼び、たくさん甘えてくれます。

「推定14歳以上という高齢で複数の病気を抱えながらも、人を信じ、今を精いっぱい生きるだいだいの姿に、私たちが勇気を貰っています」と保護主さんは話します。これまで懸命に生き抜いてきただいだいが、適切な治療を受けてこれからは幸せな時間を重ねていけるよう、ウェルカムチャレンジを開始しました。だいだいの愛情を受けめてくれる家族が見つかるまで、医療費の支援を行います。
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっている災害時ペット捜索・救助チームうーにゃんの負担を軽減し、だいだいが必要とするケアを続けながら、だいだいに新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局