難病FIPと闘う子猫、チェルシー
外で保護された4ヶ月の子猫、チェルシーは、FIP(猫伝染性腹膜炎)の疑いがあり、診断を受けた結果、FIPと確定しました。子猫に多く見られるこの病気は進行が早く、命に関わることも少なくありません。しかし、近年では治療できるケースが増えており、早期治療が重要とのことで、緊急で医療費を支援し、FIP寛解・里親決定を目指します。
外で保護されたチェルシー
チェルシーは、外で生まれていたところを保護された現在4ヶ月の人懐っこい子猫です。保護後より、保護主さんが丁寧にケアしてきましたが、なかなか体が大きくならなかったり、覇気が無いなど、子猫らしい活発さが感じられませんでした。心配になり動物病院を受診したところ、FIPの疑いがあると診断されました。診断結果を受け、すぐにFIP専門の動物病院を受診し、さらに血液検査やPCR検査を行った結果、FIPであることが確定しました。
FIPとは?
FIP(猫伝染性腹膜炎)は、猫コロナウイルスが突然変異することによって発症する病気です。通常、猫コロナウイルス自体は無害で、軽度の症状や無症状で終わることがほとんどですが、まれに何らかのきっかけで突然変異を起こし、FIPを発症することがあります。また、すべての年齢で発症する可能性がありますが、特に1歳未満の子猫に多い傾向が見られるとのこと。変異が発生する理由ははっきりしていませんが、一般的にはストレスや免疫力の低下が関係していると考えられています。
症状は猫によって異なるものの、発熱、食欲不振、体重減少などが共通して見られます。また進行が速く、急激に症状が悪化することが多いとされています。
かつては、効果的な治療法が存在しなかったFIPですが、現在では新たな薬が登場し、治療できるケースが増えてきているそうです。進行が早いことから早期の治療開始が重要であるため、緊急で医療費を支援いたします。
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっている淡路島Happyにゃんこ♡ハピニャン 担当 - 上条の負担を軽減し、チェルシーが必要とするケアを続けながら、チェルシーに新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局