

エイズキャリア、難治性口内炎を患う甘えん坊のうずら
TNR現場に痩せてボロボロの状態で現れたため保護されたうずら。病院での検査の結果、エイズキャリアで、難治性口内炎やポリープ、貧血といった症状を抱えていることが判明しました。口内炎やポリープを除去する手術を行いましたが、再発。エイズキャリアのため口内炎を完全に治すことは難しく、今後も治療が必要です。全てを受け入れ、あたたかく迎え入れてくれる家族が見つかるまで支援いたします。
保護前の様子
ボロボロの状態で保護される
うずらは、2024年3月に痩せてボロボロの状態で保護された、7歳くらいの麦わら猫です。診察の結果、エイズキャリアで、難治性口内炎やポリープに肉芽腫、貧血を抱えていることがわかりました。手術によりポリープと肉芽腫は切除し、口内炎はレーザーで焼きましたが、肉芽腫と口内炎は再発してしまいました。エイズキャリアで貧血の症状があるため、口内炎の完治は難しく、現在もステロイドを月に1度、抗生剤を月に2度注射するために通院しています。
貧血のためサプリが欠かせません
口内炎と肉芽腫は再発してしまいました
甘えん坊だけど苦手なことも
うずらは基本的に人懐っこい性格で、撫でられるのが大好きですが、抱っこやお腹を触られるのは苦手です。保護当初からゴロゴロと喉を鳴らして甘えてくる子で、呼べば返事をしたり、「おいで」と言えば来るなど、犬のような性格です。また、走り回ることはほとんどなく、日向ぼっこや寝る時間が多いマイペースな猫です。
甘えん坊ですが、お腹を触られるのは苦手
頭や喉を撫でられるのは好き
口が痛くないときはおもちゃで遊びます
高さのある器のほうがフードを食べやすいのですが、器に入れてしまうと食べにくいようなので、シートを敷いた箱の上にフードを置いてあげています
保護主さんが毛布を敷くと、毛布がない場所で寝ます
引き続き治療が必要
今後も治療を継続する必要がありますが、甘えん坊のうずらには、お留守番の少ないおうちで穏やかに過ごしてほしいと保護主さんは願っています。全てを受け入れてくれるあたたかい家族が見つかるまで、ウェルカムチャレンジでサポートします。
左は不妊手術を受けた証である桜耳ですが、右耳は保護前よりちぎれてしまっていました
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっているわんずまざーの負担を軽減し、うずらが必要とするケアを続けながら、うずらに新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局