人馴れ練習中!3本脚のハル
2021年4月に野良猫が増えすぎてしまった住宅街から保護されたハル。警戒心が強く、身体的ハンデがあることからこれまで里親募集がされていませんでしたが、保護から約3年半経ち、慣れた人からは手からおやつを食べたり、スキンシップを取ることもできるようになりました。警戒心が強いことに加え、先天的な前脚欠損やエイズキャリアを抱えるハルが、新しい家族を見つけられるまで支援いたします。
TNR中に保護される
とある住宅街で野良猫が増えて困っているとの相談を受け、TNRの目的で一斉捕獲をした時に捕まったうちの1頭がハルです。当時は全く人馴れしていませんでしたが、前脚が欠損しているにも関わらず、去勢手術後に外の世界に戻すのはかわいそうであったため、保護主さんは人馴れ訓練と並行して新しい家族を探すことを決意しました。
診断結果は...
ハルは左前脚が欠損していますが、獣医さんには事故や虐待による怪我ではなく、生まれつきのものだと言われています。ハル本人は気にしておらず、走り回ることもでき、生活に支障はありません。ウイルス検査の結果、エイズは陽性でしたが、発症せず毎日元気に過ごしています。
おねだりもできるように!
ハルは人見知りで警戒心が強いため、初めましての人には撫でさせてくれず、自分の気配を消してしまいます。しかし、保護主さんの手からはチュールを食べてくれるようになり、ご飯やおやつの時間には頭をすりつけておねだりもできるようになりました。ハルが心を開くのを気長に待ち、ハルと一緒にいる空間や時間を大切にできるような心優しい方に里親になってもらいたいと保護主さんは考えています。
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっている犬猫友愛会の負担を軽減し、ハルが必要とするケアを続けながら、ハルに新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局