大きな手術を乗り越えたカニンヘンダックスのニコ
推定14〜15歳のカニンヘンダックス、ニコ。飼い主が亡くなり、水もご飯もない室内にひとり取り残されていました。やせ細った体に加え、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、重度の歯周病など命に関わる病気が次々と見つかり、緊急手術を受けました。危機は乗り越えたものの、今後も治療と通院が必要です。過酷な日々を耐えてきた分を取り返せるくらい愛情を注いでくれる家族が見つかるまで、ウェルカムチャレンジを通じて支援します。
飼い主を失い、取り残された
飼い主が亡くなり、取り残されてしまったカニンヘンダックスのニコ。推定14〜15歳の高齢犬です。エアコンもついていない室内で、水もご飯も与えられず、少なくとも一日以上を過ごしていたとみられます。保護されたときの体重はわずか2.62kg。全身は痩せ細り、元気がなく、じっとしていて動こうともしませんでした。排尿のたびに血が混じり、視力も完全に失っていて、元飼い主の身内の方によれば、これまで病院に連れて行った様子はないとのことだったそうです。

保護時のニコ
命に関わる病気が次々と判明
病院で検査を受けたところ、複数の深刻な病気が判明しました。もっとも危険とされたのは子宮蓄膿症で、未避妊の犬に多く発生する病気です。子宮に膿が溜まり細菌感染を起こすこの病気は、すぐに手術をしなければ命を落としかねません。さらに乳腺にも腫瘍が見つかり、同時に摘出が必要となりました。歯は重度の歯周病に侵され、抜歯をしなければならないほど進行しています。耳にはマラセチア菌(耳にすみつくカビの一種)が増えてしまったことで強い炎症を起こし、聴力もほとんど失われています。

このような危険な状態から、ニコはすぐに入院となり、子宮と乳腺の腫瘍摘出、さらに歯の処置をあわせて行う大きな手術を受けました。現在は退院し術後のケアを受けながら過ごしています。

穏やかな余生を願って
ニコは手術を受けてひとまず危機を乗り越えましたが、高齢なこともあり今後も通院や治療を続けていく必要があるかもしれません。それでも、過酷な状況でこれまで過ごしてきた分を取り返せるくらい、温かい家族のもとで幸せに暮らせる日が訪れるまで、ウェルカムチャレンジで支援いたします。

保護主さんのもとに到着した際
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっている災害時ペット捜索・救助チームうーにゃんの負担を軽減し、ニコが必要とするケアを続けながら、ニコに新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局