もも（黒猫）

2018年2月某日夜、福岡県博多区の路上を歩いていた女性の目の前で、1匹の黒猫が走行中のタクシーの前に飛び出した。猫とタクシーはぶつかって、猫は飛ばされて、タクシーはそのまま走り去った。暗い路上に、顔と下半身を酷く負傷し鳴き叫ぶ黒猫と、驚き戸惑う女性が取り残された。
夜間動物病院に運ばれた黒猫は、お乳が出ていた。育児中だったのだろう。女性や病院スタッフの善意で黒猫は一命を取り溜めたものの、その後保健所へ。
飼い主不明、保管期限は4月20日。健康状態は、重傷。
先にいた猫も、後から来た猫もいなくなった。
たった1匹、保健所の一室でその日の朝を迎えた


それからなんやかんやあって今に至るのが、ももです。ももは元々なのか事故でなのか、しっぽがカギになっています。
事故から治療まで日数が経ち過ぎたけれど、偉い先生を紹介してもらえて、自立歩行ができるようになりました。歯は半分しかないし、骨盤の後遺症でご飯も決まった療養食しか食べられません。

ここは埼玉県さいたま市。
いろいろあったけど、元気です。