
- 登場ペット:
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楓太のことを見守ってくださっている皆様へ
長い間、ブログを書くことが出来ませんでした。
自分の気持ちを落ち着けることで、ただそれだけで精一杯の日々を過ごしておりました。
気持ちを書くと、自分の中に張った糸が切れそうで、いろんな気持ちがあっても言葉には表し切れない気がして・・・。
私にメッセージを書いて下さった方々へ、お返事を書くことも出来ませんでした。
いつお伝えしよう
どうしよう・・・
なぜ自分がこんな気持ちになるのか、考えてみました。
それで、楓太のことをいつも優しく見守ってくださっている方へ。
その方へ、あの子が今どうしているのかお伝えしておこうと、そう思いました。
楓太は6月頃から涙や鼻水が出たり、くしゃみをするようになりました。
病院で簡易な検査もし、猫風邪のウイルスによるものかと考えられるような症状でした。
ところがその後、鼻血が出るようになりました。
抗生剤を飲んで経過を観察していたものの、症状は治まったりすることもあれば、少しぶり返すようなことがありました。
鼻の中をしっかり調べるならば、エコーやレントゲンではなく、麻酔をかけて行うCT検査もしくはMRI検査でなければ分からない。
やがて楓太はくしゃみをすると鼻から鮮血が出るようになってきて、それは鼻腔内腫瘍を疑う症状でもありました。
8月、楓太は麻酔をかけてのCT検査に臨みました。
CTの画像診断をして下さった医師から獣医師の元へ、鼻腔内の骨の一部が溶けており鼻の中の占拠物、これは「リンパ腫を疑う」と…。
そして腎臓にも病変が認められ、こちらもリンパ腫を疑うとの所見が返事として戻って参りました。
それで、CTの画像に写った影が腫瘍ではないかという所見を確定する為、生体内細胞検査を受けることになりました。
(これはいわゆる生検と呼ばれるものです)
楓太のお腹に針を刺して、腎臓の細胞を採取し、その細胞は外部の機関へ病理検査に出されることになりました。
それで、この病理検査により腎臓の病変はリンパ腫であると、そう確定診断が下されました。
楓太は、2020年の暮れから始めた抗がん剤治療に成果が認められ、21年の5月あたり腫瘍がほぼ消失した状態を示す、いわゆる寛解を果たすことが出来ました。
複数の抗がん剤を用いて行われる多剤併用療法でした。
抗がん剤の副作用で起こる食欲減退はわりと軽い方だったようで、楓太の場合は抗がん剤をやっている間の体重は700g減に抑えられました。
下痢、嘔吐の症状は全くありませんでした。
半年計画で組まれた抗がん剤治療を消化し、21年7月には完全寛解が確認されてからは普通に穏やかに日常生活を過ごすことが出来ました。
そして、確定診断がおりたのは今年の8月末頃。
リンパ腫再燃という結果になりました。
楓太のことを遠くから見守ってくださっていた方々へ。
楓太は9月から早急にリンパ腫の治療を受けて参りました。
ですが、おそらくどのお薬を持ってしても、リンパ腫の進行を食い止められない将来を医師と確認しました。
鼻腔内腫瘍はリンパ腫から来るもので、医師と何度も話し合い、脳にリンパ腫が浸潤していくのを食い止めている状況です。
長く、まとまりの無い内容になってしまいましたが、楓太は今日昼過ぎから苦しそうな呼吸をするようになりました。
すぐ病院に連絡し、酸素室を用意して頂き楓太を入院させることになりました。
私の長文を読んで下さった方々へ。
私たちはシッポたちの治療について決めて行かなければならない立場です。
自分で決めた選択、そしてその結果を辛い気持ちで受け止めるしかない時もあります。
治療については積極的治療、緩和治療、無治療、どんな選択があっても正解も間違いも無いと私は感想を持ちました。
猫白血病ウイルスは感染後、潜伏期間を経て発熱や嘔吐などの症状が出る、急性期のこの症状が「発症」とか言われます。
発症しても自分の免疫力で発熱症状等が治まれば、ウイルス感染した猫も健康な猫と同じように生き続けられる。
一方、ウイルスが排泄物と一緒に体外に出されることはなく、こちらは急性期にインターフェロン治療により体外に出すことが可能になるそうです。
やがて数年~数十年経過の後、体内に滞留していたウイルスが主にリンパ腫を引き起こすそうです。
リンパ腫のような全身性疾患に根治がありません。
この病はあの子の運命でもありますが、癌からあの子の体を守れなかったことについて、やりきれない思いでいっぱいです。
きれいな正解やら解決が無い問題でした。
抗がん剤治療については何度も何度も自分の気持ちと相談して決めて行きました。
寛解してからは楓太が日常生活を普通に出来ることになって、私にとってもかけがえのない大切な時間となりました。
残された時間、もうわずかなのかも知れない。
楓太と過ごそうと思います。
写真①病院の待ち合いにて診察待ち。
くつろいでます。
写真②病院の待ち合いにて。
キャリーケースから自分で出て来て、私の隣にちょこんと座って診察待ちするのが楓太スタイル。
写真③病院の待ち合いにて診察待ち。
キャリーから出たら私のひざの上に乗ってきます。病院でも家でもマイペース。
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この投稿へのコメント6
じぇいかんさん、ベルクさんへ
ベルクさん、ホイミの呪文ありがとう。
HP増えていってんぞ!って思った、きっと呪文のお陰だね。
3日ほど入院したかな。
ずっと酸素室に入ってたんだけど呼吸も落ち着いて、眠ることも出来たよ。
おうちに帰ったら、また呼吸がしづらかったりする…。
ちょっと前からおうちにも酸素室が届いてね。
鼻が詰まって息吸うのがしんどい時はなかなか眠れない。だからそういう時は酸素室に入れられるの。
ぼくだけ酸素室、嫌だな。
出入りは自由に出来るタイプだから勝手に酸素室から出て来ちゃうんだ。
だってみんな自由にしてるのに、ぼくだって自分の好きな場所で寝たいもん。
まだトイレだけは自力でこなしてるよ。
歩くとよろけるけどね…。
もう何日ぶりだろうと思うけど、昨日は自分でお水を飲んだ。
キャットタワーの柱にしがみついて爪研ぎだってしたよ。
明日は病院で点滴してもらうんだ。
ぼくお水、全然飲まないでいるからさ。
病院の先生がね「そのままだと脱水症状になってしまうからね」って言うんだ。
だから病院で点滴…。
生きてる間に化け猫になったら、病気のない体がもらえるの?
いいな、ぼく欲しいな。
今日は呼吸がだいぶ辛い。
だから朝まで酸素室で眠るよ。
大きめの酸素室だからね。
トイレ置いてもらって、ちょっと狭くなるけどお母さんとぼくと酸素室で一緒に眠るの。
応援ありがとうね。
ニャンルーチーさんへ
楓太の近況が、ニャンルーチーさんにとっても、凄く身近に感じられるものだったということなのですね。
苦しくさせてしまって、ごめんなさい。
私もね、ルーチーさんがコタロウ君を亡くされた時のブログとかをあらためて読ませて頂きました。
立て続けにと言うか、どんどん状況が悪い方向へ変わって行ってることとか、
現実に目に写っている様子について一体何がどう進行して行ってるのか、分からなくて混乱する気持ち、
状況を受け止めるのが精一杯なのに、だけどどうすれば良かったのかと後悔を浮かべて更に辛くなる気持ち。
それを「わかる」と、簡単に言ってしまうのは本当は違うのだと思うんです。
でも・・・私も今、よく似た状況に居るような気がしています。
ルーチーさんがメッセージを下さった日に楓太は退院しました。
あの子が苦しそうな呼吸をするようになった訳は、私が投薬をしなかったからなんです。
入院することになった前日、投薬することに心が折れてね・・・。
毎日何も食べられないから痩せていくし。
お腹の中が空っぽなのに、それでも楓太に投薬をすることに、その時の私はもう辛くて。
骨が溶けて脳に回ったら、てんかん発作が出てしまう。
それを食い止める意味で、投薬だけは毎日していたんです。
だけどお腹に入ってくのが薬だけなんて、かわいそうで耐えられなくて心が折れてね…。
結局、私が潰れたから更に楓太を苦しめることになってしまいました。
楓太はいま酸素室で寝ています。
鼻腔内腫瘍のため鼻が詰まり易くなってるんです。
鼻づまりが酷くなると息するのが苦しくなるし、呼吸するだけで体力を消耗するから酸素室を自宅にレンタルしました。
治療については、じゃあどうすれば良かったのか私も分かりません。
後悔が出るのは、時間の経過と共に過去より今がその分だけ情報が増えた、分かったことが増えたということなんでしょうね。
後悔を作った過去だって、その時の自分に出来た最善の選択だったし、精一杯の行動だったと思うしかないなぁと、そう思ってます。
誰だって気が動転するし、当事者にしか分からない気持ちはあって、それを誰かがエゴとか言える問題ではない。
人間らしい気持ちだと言うのかなと、そう思ってます。
これからターミナルケアに入ります。とても辛いけど。
いつもコメントありがとうございます。
長くなって、すみません。
Gintaさんへ
あたたかいお言葉を、ありがとうございます。
前回の私のログの方にもコメント下さり、ありがとうございます。
(自分の)前回のブログを投稿した数日後、CT検査の結果を聞かされまして…。
20年11月にリンパ腫になった時は胸に癌が見つかったのです。
いつかは再発する。だから、その覚悟はどこかで持っておかないといけない。
その認識と言うか腹づもりはあったのですが、鼻と今度は胸ではなくお腹に出たかと・・・。
ショックやら仕事やら家事やら・・・。
自分の気持ちは焦ったり不安に駆られたり。
治療はどうするのか早く決めて行かねばならなかったり、楓太も入院を余儀なくされたり…。
お返事をできず、すみませんでした。
葵ちゃんが手術したこと、定期検査、投薬、前庭疾患が出たことで不安な日々を過ごされたこと。
葵ちゃんの体重の維持…。
Gintaさんのログも読ませて頂いて、私ともよく似た不安を乗り越えていらっしゃるのですね…。
その上でのお言葉と思うとジーンと来るものがありました。
前々回のGintaさんのブログの内容になっていた金木犀のお話で、いつまでもいつまでも忘れることのない、飼い主の中で生き続ける気持ちを私も想像したら、泣けて来てしまいました。
楓太は金曜日に退院をしました。
この先、鼻が詰まって呼吸が苦しくなることが出て来る為、楓太の入院中に酸素室をレンタルで手配しました。
投薬は最低限に。
食べないので痩せて行きますが強制給餌を頑なに拒むのでやめています。
脱水症状になるともっと酷なので、病院に点滴だけは行って。
ターミナルケアに入りました。
あたたかいコメントを本当にありがとうございます。
出来る限りそばに居ようと思います。
楓太くんへ
ベルクだよ!
おいらも修行中の身、なんだけど、水木しげる先生が言ってるように「おばけは死なない~~病気もなんにもない」んだそうで、生きているうちに化け猫になったら病気もなんにもないらしいんだ。
だからというわけではないのだけど、おいらも化け猫になるために修行中。
ホイミの呪文だけはかろうじて使えるようになったから楓太くんに送っておいたけど、化け猫のシンボルの尻尾はいまだに2本にはなってない。
苦しいけれど頑張ろう! 化け猫になったら永遠の命を獲得して、そして飼い主を最後まで見送ることが出来るんだ。応援し続けるね!
つぐママ
きっと苦しい辛い状況の中、わたしたちへのメッセージ、本当にありがとうございます。
読んでいて胸が苦しくなって、3年前のあの日々が蘇ってきました。
でも、一緒にいて、共に治療に向き合い、一緒に笑って、一緒に食事をして・・
楽しい思い出もいっぱいです
治療の選択は何が正しいのか、いまでもわかりません
でも楓ちゃんが、つぐママが選んだことが、一番の正解なんです。
楓ちゃん、可愛いね・・・
ママの傍についててあげて・・・
お願いね、楓ちゃん
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