- 登場ペット:
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先週は下がっていた白血球のうちの好酸球とゆうリンパ球の値が基準を満たしていた楓太。
今週から再び抗癌剤治療が始まった。
今回のお薬はドキソルビシン。
抗癌剤は特に猫用に開発された薬剤を使うわけではないらしい。
ヒト用に開発された薬剤を、犬や猫用にも量を調節して用いるようだった。
※ですがヒトと同じとゆうのではなく、細胞診の結果を元にプロトコールとゆう計画書が作成され抗癌剤はその状態に合った薬剤が選択されるようです。
これまでの抗癌剤については10分くらいで注入を終えていたらしいが、ドキソルビシンは1時間かけて注入されたとゆう医師からのお話があった。
それだけ注意が必要な、強いお薬だとゆうことになるらしい。
今週も体重はなんとか維持出来た。
これまで楓太の抗癌剤治療を見守って来て、薬剤を打ったその日がいちばん体調がしんどいようだった。
まず、朝病院に連れて行ったら夕方過ぎまで病院でお預かり。
お迎えに行くとめったにうなり声なんて出さない楓太が毎回うなっているのだった。
診察台に乗せられたキャリーケースの中でうなり声をあげて不機嫌を露わにしていた。
「(楓太が)もう嫌なんでしょうね点滴の針もずっと刺さっていたし。今日はお家でゆっくり休ませてあげてください」
先生はおっしゃった。
病院から帰ると楓太はすぐにコタツに入ったままだった。
お腹を守っているかのように丸くなっていた。
その様子は完全に眠っているようでもなく、抗癌剤を打ったその晩はトイレも行かなかった。
しんどいのに耐えているよう。
丸くなったまま、翌日の昼間までコタツから出て来ないのだった。
私は抗癌剤を打った当日の晩の、この楓太の様子が毎回心配だった。
なんとも言えない、厳かさを。
静寂な夜に包まれているような感覚があったからだ。
「いつもどおり。今日から3日間はトイレを共用しないで下さいね」
医師から説明があった。
抗癌剤を打ったら3日間は他の猫たちに楓太のウンチやおしっこが付着しないようにとゆう指示が出ていた。
私はこれまではこの3日間、楓太と他の猫たちを隔離していた。
でも
今週からは隔離するのはやめた。
トイレを共用させないようにとゆうのは、楓太の排泄物に抗癌剤が入っている。だから排泄物に触れさせないでとゆう理由からだった。
今週からは隔離するのはやめよう。
トイレだけはすぐに始末したら良いことじゃないか。
普段どおり
楓太をみんなと一緒に過ごさせよう。
抗癌剤を打ったら3日間は食欲不振が続いた。
1日のうち少量だが回数を増やして食事の機会を作っていた。
フードを近づけると匂いはするけども自分からは食べようとしなかった。
だから犬歯にちゅーるやらウエットフードを塗り付けて食事を促していた。
そうやって、きっかけを作ってあげるとようやく食べるのだった。
その様子は食事に関心が無くなって、まるで食べるとゆうことを忘れてたけど思い出しているようにすら見えた。
抗癌剤を打って3日目の晩。
楓太はようやく体が楽になったみたいだ。
自分から膝に乗って来た。
楓太はブラッシングが好きだったから私は楓太をブラッシングした。
するとそこにはっちゃんも膝に乗って来た(写真)
仲良しなふたりを見ていると私も自然と心がほぐれた。
顔周りを撫でるように擦ると楓太は気持ち良さそうな顔をしてくれた。(写真③)
その顔を見て私もますます癒やされた。
「ふぅちゃんが喜ぶことをしてあげてください」
医師からはいつもアドバイスがあった。
こちらのサイトで繋がれたここからミャーさんから教えて頂いたマッサージ。
私は詳しくはないけれど、頭蓋骨の辺りの皮を持ち上げたり、首の裏耳の付け根の辺りを揉んだり背骨を押してやると本当に気持ち良さそうに楓太は伸びをした。
ここからミャーさんが教えてくださったとおり「チカラ加減は猫が教えてくれる」のだった。
これまで体重維持出来なかったらどうしようとゆう不安が頭から離れなかった。
隔離するのもこうやらないと!
そんなふうに考えていた。
でも
治療を耐えた体をまず休めてからでないと食事出来ないのは無理もないだろう。
休んだら楓太はトイレに行ったり、お水を飲んだりしてるのだから。
自分の体はあの子が調整してるんだから・・・。
薬剤を打ってしばらくは、楓太を見守るくらいにしよう。
肩の力を抜いていこう。
何が大事なことなのか忘れてしまうところだった
はっちゃんと楓太を見ていて、私も忘れていた何かを思い出したような気持ちになった。