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  • 2020年08月11日 | view 257
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Lost_and_Found(6):エピローグ

MKI さん
MKI さん

 これら、Lost_and_Found一連の稿は、勿論、デカンの死に触発され、私の心の平静を求めて書き出したものです。従って、ここまで読んで下さった皆様には、話が重複していたり、また時系列的な事の成り行きが不明瞭だったりしたかも知れません。お詫びします。

  「イヌも家族の一員」とは、使役犬または愛玩犬を問わず、愛情を持ってイヌを飼っていらっしゃる方なら、どなたも賛同なさる心情でしょう。それだけに、この大切な家族の一員を失う又は失いそうになる事故を避ける為にも、その因果関係(原因)を冷静に推察する事は、結果を最小限のダメージに抑える、或いは未然に防ぐのに役立つのでは無いかと考えます。

 これまでに記述した個々の事例には、事故の経過や当時の推測を書いてありますが、10年近い時が過ぎてみると、当時とはやや異なった推論に至ります。

◇デカンの失踪(Lost_and_Found 1):これは、デカン(写真1左)を車で連れ去ったが、昼夜を問わず鳴き喚くので、再び誘拐場所へ捨てた事例だと考えます。同道していたダイちゃんは、この車を追って走り出したとしても引き離されて、諦めて帰宅せざるを得なかったのでしょう。
 坂畑集落とSzさん宅の間にある、土地の人が”小水”と呼んでいる「滲み水」が年中流れている場所があり、この水を茶の湯に使うなどの目的で、人々が車で汲みに来ます。此処が、誘拐連れ去りの場所だと推察します。或いは、”小水”へ水汲みに訪れた人の誰かが、「こんな山中にいる3頭(ダイちゃん、ノナン、デカン)は捨て犬ではないか?」と思い、善意から7ヶ月齢だったデカンだけ保護したのかも知れません。

 実際、私たちがタマちゃん(ポーの父親)とダイちゃんに初めて会ったのは、”小水”より2㎞ほど谷を下った、私共が”コゴミヶ原”と称している場所へ山菜を採りに来たときの事でした。当時は、山中の一軒家であるSzさん宅の存在を知らず、この2頭が捨て犬ではないかと思い、お腹を空かしているだろうと、おにぎりを分け与えました。

◇アンデイの失踪(Lost_and_Found 2):このケースも、1才7ヶ月齢で十分愛くるしい頃のアンデイでしたから(写真2)、隠匿飼育する目的で失踪初日に拘束してみたものの、Szさん夫妻も捜索に加わっている事を知って、拘留場所から十分離れた君津市加名盛集落周辺へ、失踪4日目の早朝捨てたと推測します。
 この場合もダイちゃんが同道して居たのですが、翌朝、帰宅しています。何らかの理由(食事を与える為など)で、アンデイとダイちゃんを(強制的に)隔離したので、ダイちゃんは帰宅せざるを得なかったのでは無いかと推察します。

◇ノナンの失踪(Lost_and_Found 3):このケースは、ダイちゃんが失踪4日目の朝、無事ノナンを伴ってSzさん宅へ帰宅しました。
 注目すべきは、捜索4日目の朝訪れた君津市福野集落の外れの民家で、偶々この家に訪れていたお孫さんにせがまれて、「若いイヌの方(ノナン)を拘束しようと思った」と、吐露された事です(実際に拘留されたかどうかは定かではありません)。どちらかと言えば”ブサカワ”だったダイちゃんは、「”小水”のSzさん宅の犬」として当時、坂畑周辺では名が知れ渡っていましたから、思い直してノナンを解放した、とも邪推出来ます。只、この地方の方々の名誉のために一言付け加えるならば、「ダイちゃんがトレッキングに来られた人たちについて君津市久留里の街まで出た」事がありましたが、善意有る方々の連絡で無事Szさんの処に戻った事例もありますから、悪意に満ちた人々ばかりでは無いのです。

◇Iveちゃんの失踪(Lost_and_Found 4):これも「木更津ゴルフ練習場へ来た誰かが、可愛い方のIveちゃん(写真3)だけ、失踪6日目朝から7日目にかけて車で連れ去った」可能性が最も高いと推察します。只、その後Booちゃんは何処に潜んでいたのか、疑問は残ります。

◇サツキちゃんの失踪(Lost_and_Found 5):これは最も悪質なケースだと思います。つまり、サツキちゃんの元の飼い主が「シェルター」からサツキちゃんを引き取った後、ハンターに売り渡したので、作り話を「シェルター」のTrさん達に伝え、私達も含めて、この偽情報を元に派生した様々な情報で、きりきり舞いさせられていた、と推察します。

 締めくくりの一言:「イヌも家族の一員」とは考えない、「イヌは消耗品」と公言して憚らない人達が存在する事です。こう言う”輩”は「ウソも方便」で凝り固まった思考体系で日々を生きているのかも知れません。従って、一旦、失踪事故が起これば、直ちに失踪した場所を管轄する警察署と保健所へ連絡する事、そして「イヌは家族の一員」との心情を強く持って、捜索を決して諦めない事が、最良の結末を生み出す方策だと信じています。言わずもがなですけれど、愛犬には迷子札(IDカード、IDチップなど)を装着しておくこと忘れないで下さい(詳しくは前述の”迷子札”を参考にしてください)。

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