
今回は、両親(おもに父親)の介護をしやすくするために、おいちゃんの生活スペースを2階から1階に移動する準備作業のお話です。
移動先の部屋は、この家を建てた当初は両親が寝室としていた北角の6畳間(和室)なのですが、入居から約3年程の間に同居していた祖父・祖母が立て続けに亡くなったために、陽当たりの良い祖父・祖母用の部屋に両親が移動した後は物置部屋となっていた部屋です。
両親のベッドを置く予定の居間からは、仏間だった(昨年のお盆前に仏壇とお墓を片付けたので「だった」)8畳間をL字の形に挟んだ格好になっています。
居間のすぐ隣の仏間においちゃんが入る事も考えたのですが、元々TVやマッサージチェアが置いてある居間に父親の介護ベッドと母親のベッドを置いてしまうと、介護スペースを確保しようとすると両親の着替えが入ったタンスなどが置けないため、両親用のタンスなどを置くスペースとして仏間を利用するつもりでいます。
まずは、移動先の物置部屋にあるタンスや客用布団などの不要品を一気に断捨離して(これだけでも大変な重労働でした)、わずかに残すものを新しい物置部屋となる仏間に移動させてみたら、築40数年の間に一度も張り替えすらしていなかった畳の一部分は、おいちゃんが片足を置いて少し体重をかけただけで「へにゃん」と沈み込んでしまって使い物にならない状態でした。
畳を新品に交換すると結構な費用になるし、おいちゃんの生活スタイルだと畳である必要がないので、ホームセンターで資材を買ってきて、DIYで畳からフローリングにする事にしました。
作業自体は、数年前に2階の6畳間2部屋で経験しているので、必要な材料と手順は覚えていますから、あとはやる気と体力との勝負です。
畳6枚(総重量約130kg)をクリーンセンターに持ち込み処分して、ホームセンターで必要な資材(30ミリ×40ミリ角の野縁材・30ミリ厚の発砲ウレタン断熱材・12ミリ厚の構造用合板・12ミリ厚の床板材・プラスチック製の壁見切り材)とビス3種類(野縁材を打つ65ミリ長のスリムビス・合板を打つ35ミリ長のスリムビス・床板を打つ37ミリ長のダンドリビス三角仕上げビス)と床板用接着剤と36ミリ長のかくし釘を購入(総額約6万円前後)して、さあ作業開始です。
木材のサイズについてお話をすると、我が家で使っていた畳の厚さが55ミリです。
一般的な床板材と合板は12ミリ厚なので、30ミリの野縁材で下駄を履けば、12+12+30=54ミリとなるので、ほぼ畳の厚さとなります。1ミリの違いは誤差の範囲なので、あまり気にならないです。(笑)
まずは、野縁材で部屋の周りをぐるりと囲むようにビス打ちして、さらに1尺~1尺2寸(約30~36センチ)の間隔でビス打ち、そして合板の縁が載る部分にも野縁材をビス打ちして、空いている部分を野縁材と同じ厚さの断熱材で埋めていきます。(写真1)
次に、その上に合板を敷き詰めて、野縁材とビス打ちします。この合板は、床板を「捨て張り」する下地でもありますが、床自体の強度をある程度持たせる必要があるので、「コンパネ」ではなく「構造用合板」を使います。
その次に、プラスチック製の壁見切り材の下部材を部屋の周りをぐるりと囲むように両面テープで合板に貼り付けます。
壁見切り材は、床面と壁面のズレを目隠しする化粧材です。
それが終わったら、床板を接着剤・かくし釘・三角仕上げビスで合板に捨て張りしていきます。
約1日あけて接着剤が乾くのを待ち、かくし釘の頭を飛ばして、壁見切り材の上部材を下部材にはめ込んだら、フローリングの完成です。
このDIY作業のおかげで、全身(腰と両ももと両腕)が筋肉痛です。
障子窓にニトリで買ってきたカーテンレールとカーテンを取り付けたら、早速、殿と姫がチェックしてます。(写真2)
障子窓の上にエアコンが少し写っていますが、これは製造からちょうど30年経過していて、すでにインバーターが故障して使えない状態なので、決算セール中の大型電器店で型落ちの安い(正規価格のほぼ半額)エアコンに交換してもらうようお願いしました。
明日、エアコンの交換作業が終わったら、少しづつおいちゃんの荷物をこの部屋に運び込むつもりです。
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