- 登場ペット:
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ベルクがうちに来たときから缶詰を食べるときに使っていたのは甥っ子のお下がりのアンパンマンの茶碗でした。
妹夫婦が共稼ぎで、保育園に迎えにいった日はうちで夕食を食べる(仕事が終わって迎えに来た妹も食べてゆく)ことから、当方が甥っ子のために茶碗、お椀、ランチ皿、箸とフォークのセットまでアンパンマンでそろえてあげたのですが、これを2歳のころから小学校低学年まで使っていたと思います。
その甥っ子も大学生で、以前に記念に持っていくかとたずねたら「いらない」といわれて少し寂しい思いをしました。
そして当初カリカリだけ食べさせる予定だったベルクさんはブリーダーさんに「缶詰も食べさせてあげてくださいね」の一言で、つれて帰る途中に猫缶を飼う羽目になり、缶詰用の食器が無かったために甥っ子に見捨てられたアンパンマンの茶碗がベルクの食器になりました。
その後うにが加わり、うには気に入ったカリカリしか食べないといわれていたものの、ベルクが食べる缶詰が気になる様子だったので、おそろいのアンパンマンのお椀をあてがい、それがうにの缶詰用食器になりました。
ベルクのアンパンマンのお茶碗、すでに3年半もの間、これで毎回ベルクがしゃべるところの「ゴハン」を食べていたのですが、昨朝、ゴハンゴハンの声を散々じらしているうちに、うにのお椀と一緒に缶詰を盛ったベルクのアンパンマンの茶碗を床に落として割ってしまいました。
そのときのベルクの顔が何かすごく悲しそうで、涙でもこぼしそうに見えたのです。
もちろん「ごめんねベルクさん」と謝ったのですが、なんか本当にかわいそうになって人間の子供だったらぜったいに同じアンパンマンの茶碗じゃないとダメだろうなんて思ってホームセンターが開く時間を待ってアンパンマンの茶碗を探しにいきました。
猫がそんなことにこだわるわけはないとは思うのですが、自分のものが壊れて悲しいという感情は猫にだってあるはずです。
そのアンパンマンの新しいお茶碗、20年近く前はもっと大ぶりだったものの今出来のものは薄くてかなり小ぶりになりました。そしてお値段も当時380円ほどだったような気がしたのですが、今は530円。
100円ショップなら5個もお茶碗が買えてしまうと嘆きつつも新しいアンパンマンのお茶碗を購入しました。
その晩、飼い主は88円のレトルトカレーだったことは言うまでもありません(笑)
一枚目、震災2日後くらいに古いアンパンマン茶碗でゴハンを食べるベルク
二枚目、新しいアンパンマン茶碗は少々ジャムの空き瓶の天目台と相性悪し
三枚目、今日も元気にゴハン完食(笑)