ある日、ガリガリに痩せた一匹の猫と出会いました。
野良猫の生活は過酷。
小さな痩せっぽちの体でトボトボと歩いてるその子を見て、無視出来なくなった私でした。
自転車を止め、あの子を初めて近くで見たら四肢の被毛はハゲている様子。
全体的にバサバサの被毛。
あの子に餌やりをして以来、私は毎日フードを差し入れすることにした。
目的はとりあえず手術する為。
可能ならば健康状態を良くしてあげたい。
あの子はいつも決まった時間に、決まった場所に現れる。
私もそれに合わせてその場所へ。
するとその日はもう一匹、あの子の連れが来ていた。
2匹はスリスリし合ってる。
随分と仲が良さそうに見える。
「いいよ。今日はふたりで食べて行く?」
2匹は野良猫。
お尻なんか絶対に私に見せたりしない。
もちろん触れる距離まで近付いたりも出来ない。
いつも通りフードを餌皿に盛ったら私は少し、その場を離れる。
あの子たちの食事が終わったら、餌皿を回収。
回収する時はいつも逃げられる。
そりゃそうだ。警戒するよね・・・。
このお話は、回想のような感じで書いています。
この2匹の野良猫と私が出会ったのはまだ梅雨入り前の頃。
当初、私はこの子たちに耳カットが無かったので捕獲することだけを考えていました。
が、この数日後、小チビ子猫の存在を知ることになるとは・・・。
思ってもみませんでした。