「バギーラで父性本能　再々...」（onioniさんのペットログ #22313）

　三十代半ばまでに長女と長男（人間）を授かった私たち夫婦。
長女誕生と同時期に我が家に来たのがシベリアンハスキー乳児のディッキー。
シロと同じような事にはさせないと誓った乳児。
あ～、オッパイが張る間隔が早くなった～！って、私の美魔女は片腕に長女、もう片方にディッキーを抱え微笑んだ。せっせと爆乳牛ヨロシク搾乳機出動＆冷凍の毎日。
私の美魔女は週何回か、某芸術大学の教壇に立っていたので、その日の乳児たちの世話は私の役目。
冷凍庫から搾乳オッパイを出し、湯煎して長女に与える。いつもへこんだ。俺はオッパイが出ない。。。でも、長女とディッキーからのアイコンタクトは独占！男でも胸キュンになるんです。
授乳の話は前回書きましたのでその続き。

　私は料理人。長女とディッキーの離乳食作りは私の日課。
オッパイがでなくなった私の美魔女とは、ようやく対等に戦える気がして嬉しかった。
それまではせいぜい、小指を吸わせての感触しか味わえず、母親に完敗するばかり。
すみません・・・嘘、ついておりました・・・私の乳首も挑戦しました・・・失敗でした。
あ、それと、私の美魔女がオッパイ授乳を止めたので、美魔女の酒のおつまみ作りも復活。

　鰹節、昆布、鶏ガラの一番出汁をそれぞれ別の鍋でとる。
長女のオムツのさらし布で濾して（もちろん使用前）長女用の出汁と美魔女用の出汁、ディッキー用の出汁とに分けておく。出汁ガラの鰹と昆布は細かく刻んでディッキー用の離乳食に投入。
長女はビタミン類やたんぱく質を摂取しなくてはいけないので、野菜や穀物類、鶏肉を刻みに刻みまくり、ゆ～っくり加熱。
鶏肉は・・・もちろん丸鶏（中抜き）一匹です。ハイ、仕入れます。捌きます。料理人ですから！
左右のモモ肉を切り離し、その中の骨を外して膝軟骨を切り分け、ソリレス二個も集めておく。
左右胸肉を切り離し、首皮と胸皮を切り分け、手羽元、手羽中、手羽下と分解。
左右笹身を切り引きして、ガラに残ったヤゲン軟骨をゲット。
首元を摘まんでセセリを削ぎ切り。反対側のボンジリも忘れてはいけない。
胴ガラに残っているバラ肉、背肝も集めておく。

　長女には胸肉と笹身をペースト状に。胃腸が慣れてくると背肝をすり潰してスープに。
ディッキーにも胸肉と笹身と背肝。小さく刻んだものから始め、徐々に大きくしていく。
日が経つにつれ、モモ肉、背肝、セセリ、ボンジリを順に追加。おやつにヤゲン軟骨＆膝軟骨。
4か月を過ぎた頃からカリカリにじっくり焼いた手羽下で慣れさせ、手羽中を追加。半年過ぎたころに手羽元も追加してあげてました。
8か月位からは鶏ガラの丸焼も。一年後にはそれを一羽半とプラス手羽類を毎日。30キロ弱ですからね。
ハスキーですから魚も大好き。頭から骨ごとバキバキ！
骨類は良くないと言われる方もおられますが、私が少年時代から接してきた犬全て、どんな骨でもバッキバキでした。
カナダに住む友人のハスキー達（ソリ引き犬10頭）なんか、鰊や鮭の冷凍生魚を丸ごと毎日食べている。四世代に渡って。
彼から「問題ないよ！犬は15分～20分で骨を溶かし始めるよ。どんな骨でも硬くても。」って、聞いていたので、ディッキーも骨ごとあげる食生活をしていました。
お陰で毛艶は良く、お腹いっぱい食べても太ることなく健康で、持久力もバッチリ！
歯は生涯真っ白で、歯垢なんて一度も溜まった事がありません。何かをかじって悪さをすることもありませんでした。脳に響くあの骨の感触と歯ごたえで満足していたんでしょうね。
実際、食べ過ぎて一時間後くらいに吐き戻した時、大量の骨は殆ど溶けて雑炊状態になってましたからね。
私が思うに、がっつく系、誰かに取られないように飲み込む系の犬には、いきなりあげない方が良いと思います。それに食後直ぐに暴れさせない。
上に書いた、手羽下から慣れさせてあげて下さい。ドッグフードに混ぜるのではなく、ドッグフードを食べさせた後にあげてください。歯磨き効果もバッチリになってきます！
がっつく系、飲み込む系の方々の改善法はまた今度書きます。

　幼児も幼犬も手がかかりますネ～。私にはお母さんたちの苦労が少し分かります。
でも、我が家で一番手がかかるのが、そう、私の愛妻、美魔女。
ビール＆ワインの日。ビール＆芋焼酎の日。ビール＆日本酒の日・・・彼女のドリンクに合わせておつまみ作り。
えっ？なんですって？一品？・・・いえいえ、必ず三品以上！
大丈夫です！私、料理人ですから。。。姫を産んでくれたから。。。彼女のサーバントですから。。。
日本のB級グルメからS級グルメまで、なんでも作ります。
海外の料理は、イギリス料理以外、なんでも作ります！！！

　長女とディッキー二人を横並びのテーブルチェアに座らせてバトルの開始。
ゴングが鳴っていないのに手掴みで食べ始める長女。
それを横目で見ながら、じ～っと我慢するディッキー。
OK！の合図でむさぼるディッキーはやはり早い。手を使わず直接口からですもんね。
あっという間に食べ終わると長女のお皿に頭を突っ込む。さらに長女の口の中に自分の口を突っ込み、口中調味中のエサを、いやいや、ご飯を、彼女の涎ごとベッロベロ。
一瞬、二人は愛し合っているように見えますが、長女の両親指はディッキーの鼻の穴に突入させて押し返す。更に唇を引っ張り倒し、目の中に人差し指攻撃＆耳までモグモグ。
最初は仲裁に入ってましたが、慣れてきた頃にはもっと行け～！鼻を喰え～！涎攻撃だ～！って煽ってました。
汚すだけ汚して二人でお風呂。
湯上りにバスタオルの上で転げまわる二人・・・それを眺めている私・・・幸せでした。

　ハイ？・・・その時美魔女は？って？・・・ハイ、既に一番風呂を済ませ、髪の毛を乾かし、美容液を塗りたくり、一度膨らんで急激に萎んだお腹周りのケアに勤しんで、太っとい仮面ライダーベルトを装着し、自分のお箸と取り皿とビールグラスを持って、今にもテーブルに着こうとしております。
（4年後には又、膨らむことになるのですが。。。）
　夕食の準備？・・・大丈夫ですよ。美魔女のおつまみ類は、離乳食を作っている間にちゃんと仕込んであります！
鮃の昆布〆は冷蔵庫で待機。セセリは串に刺して岩塩焼き準備済。鹿児島流豚味噌は一昨日から自家製甘味噌壺で静かに寝てる。茗荷とゴーヤは浅漬けにしてあるので、いつでもシャリを握って苦味寿司でお出しできます。もちろん、お酒も直ぐに！北陸系、東北系、用意してございます。
鮃の昆布〆には石川の加賀鳶、セセリには秋田の天寿はいかがでしょう？
豚味噌の時には、鹿児島県国分の芋焼酎、中村が合うと思います！
ってな事を、長女＆ディッキーが巻き散らかした床を掃除しながら反復しておりました。。。

　二人はすくすく育ち、大の親友に・・・ちがう、ディッキーは長女のサーバントに。
ついでに美魔女もすくすく育ち・・・ちがう、益々大吟醸のように磨きがかかり。。。
「ディッキー、俺たち二人、サーバント同志、力強く生きていこうな！」って励まし合っていたのを覚えています。

　長女が2歳になった頃、長女を連れて美魔女の出身大学の同窓会に出席した。
ディッキーは私の両親宅にホームステイ。そう、あのシロを新居に連れて行くのを諦めさせた両親。
同窓会でディッキーはホームステイ？・・・はい、USAです・・・同窓会。USJではありませんよ。
その時まだ、USJは影も形もございません。アメリカ合衆国です。一か月半の旅でした。
西海岸から入ってロス、ラスベガス、ポートランド、デンバーから東海岸に移ってニューヨーク、ロングアイランド、そして同窓会のあるペンシルバニア。
当時は写真を持って行ってたんですよ！ディッキーの！・・・アナログ～！
アメリカでは様々なしつけ方を学んできました。今でも非常に役立っています。

　さて、ホームステイのディッキー君ですが・・・。
帰国した時のディッキーの喜び方はハンパなかったです！失禁Boy！
口、鼻、耳・・・穴っちゅう穴、ぜーんぶ綺麗にしてくれました！
ディッキーの狼瘡で、私の体は阪神タイガースのユニホームの柄になりました！
ディッキーの興奮を抑えたのが長女。
ヘイ！ディッキー！・・・ストップ！・・・ステイ・・・ステイ・・・グッボウイ！
耳をこれでもかってくらいペチャンコにして、へそ天してました。

そして、両親の態度。。。


　つづきはまた今度。
この調子だとまだまだバギーラの話にはたどり着けない。。。
皆さんもそうでしょうね。思い出すといっぱい・・・頭の録画再生機が止まらない・・・。