• 里親になる
  • 2018年06月20日 | view 378
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バギーラで父性(母性)本能 再々復活!

onioni さん
onioni さん

 人間の子供(長女、長男)が巣立って私たち夫婦の再新婚生活が始まった。
1960年代生まれの私達。東京オリンピック開催に向け、開催地である東京周辺から相当数の野良犬が処分された年代に生まれた。

 その少年時代の風景は、そこら中に野良君たちが闊歩していて、保健所職員とのバトル、交尾狙いの野良君をオバちゃんが箒で追い払ったりバケツの水をぶっかけたり・・・犬の殆どが外飼い。それが普通だった。
私は毎日、小学校に3~4頭の野良君を引き連れて登校。半年も経たないうちに7~8頭になっていた。
授業中は体育館横の倉庫に皆を隠して、給食時間には人間君達からかき集めた残飯を分け合った。
当時流行していたスピッツやその雑種が多く、大型のポインターからグレートデーンまでいた。(図書館で借りた犬図鑑で判別)
 普段、近くの池の土手に作った秘密基地で過ごす野良君たち。夜になると一匹ずつ各小学生隊員たちの庭先に現れ、犬マンマを貰い軒先や縁側の下で夜を越す。
私の長屋には25キロ位の鼻がピンク色の白い雑種。名前はシロ。もうちょっと気を利かせた名前にしてあげたらと今では思うが、小学3年生の私の脳みそは・・・。ポインターはポイ、グレートデーンはデーン・・・。今だったらツッコミが入る。

 魚嫌いだった私は我慢して魚を食べる事ができた。もちろんシロのため。
当時の食卓には毎日魚。それも干物。サンマかカレイの干したやつ。カレイなんか殆ど身がついていない貧相なやつ。週に六日は干物で週一で鶏肉。豚肉は月一で牛肉なんか年に一度有るか無いか。
副菜も茄子、南瓜、子芋、インゲン豆、ゼンマイ、ワラビの煮物。挙句の果てには採って来た土筆の佃煮・・・拷問やった。(今では全部好きですよ。)
魚の干物の頭や骨はシロにとってはやはり魅力的な物で、特に青魚の干物が好きだったので私は自ら母にリクエストしていた。
年に一度(一週間続きで)、生サンマを玄関先の七輪で焼いている時なんか野良犬も野良猫も飼い猫もイタリア・コロッセオ劇場よろしく大集合。サンマと格闘する私は主演男優であった。

 シロは人間の言葉を本当に良く理解し、心の動きを察知できる賢者だった。
野良君たちのボス的存在で、いつも私と先頭を歩くが、パックの動きを統率しながら鼻、耳、目をフル活用。もちろん全員ノーリード。犬はパックが重要で、いや必要で、出来るだけ多くの人や犬と一緒に生活すると、トラブルが少なくなる事をシロ達から学ぶ事ができた。
私の弟は当時四歳。もちろん子守も任される。秘密基地にも連れて行ってた。
グレートデーンが弟にちょっかいを出そうとすると、シロはサッと二人の間に入り込みデーンを下がらせていた。私は遊びに夢中。どんな時でもシロは監視してくれていた。
パックでは勝手な行動は許されない。体格の差や見た目も関係ない。いつもリーダーを求めている。

 一年が過ぎようとしていた頃、私の家は自転車で30分位離れた新興住宅地に引っ越す事になった。
明日が引っ越し日。それまで私は両親を説得し続けたが、新居へは連れて行かない・・・と。
シロは毎晩、聞き耳を立てて私たち家族の会話を縁側で聞いていた。
引っ越しまでの二週間、シロは犬マンマを残すようになっていた。
泣きながら謝った最後の夜、私が茶碗を差し出しても私の鼻先をペロっとするだけで、上目遣いで伏せながら耳を後ろに倒していた。目は潤んでいた。
引っ越し当日、シロの姿が無い。隊員達の野良君たちも皆、朝から見かけないとの事だった。
私は引っ越し作業そっちのけで隊員達と秘密基地に向かった。
皆一斉に頭を上げてこちらを見たが、そこにはシロの姿だけがなかった。

 動物的な勘は人間にも有る。子供だからか・・・。
導かれるように遮断機の無い線路踏切の中央に立ち、西ではなく東に枕木の上を走った。
左側の線路の上にへばりついた白い毛と皮膚の赤い塊を見つけた。そして、その線路上を東に辿るように視線を向けた。
そこには、ヘルメットを被り反射板の付いた作業着を着た大人二人が大きな袋を抱え、その東にある駅舎の方へ向かっているのが見えた。
全速力で追いつき、おっちゃんに袋の中身を尋ね、見ない方が良いと言われたが確認した。

 犬も自殺をする。
子供の私に衝撃を与えた。
引っ越しをした私は、その後のパックの行方は知らない。
大人たちは知っていたと思うが・・・。

 それから二十年、私は今の美魔女と結婚。
長女が誕生してすぐ我が家に向かえたのが、当時ブームが去って問題になっていたシベリアンハスキー。
妊娠した状態で放棄された母犬が野犬状態で出産し、保健所職員が駆けつけた事に驚いた母犬は逃走。友人が、6匹の内の5匹まですぐ里親が見つかったがこの子だけが・・・と、私の会社に連れて来た。
まだ目は見えていないが、他の兄弟はブルーの瞳でこの子だけ茶色。体も中では一番小さく、病弱そうに見えるため貰い手がないと。
私はスーツの内ポケットにその子を入れ、ハンドルを握って家に帰った。

 長女を入れたお風呂の残り湯に水とシャンプーを足し、私のお腹にその子のお腹を左手でしっかりとくっ付けて、右手で尻尾を丸め込むように支え湯船にゆ~っくり沈んだ。
ノミが一斉に湯面に広がった。
 少し暖かめのミルクを、長女に用意していた哺乳瓶で口に当てた。
前足を私の手のひらにグイグイ押し付けて、チュウチュウ音をたてた。
長女が至福の瞳で私の美魔女とアイコンタクトしながらオッパイを吸う姿に嫉妬していた私。
そんな私にも至福の時がやって来た。私の3時間おきの楽しみ。
オチンチンをチョンチョンと刺激してあげると、新聞紙の上でちゃんと用を足す。人間はオムツの中。
それも布のオムツ。だから当時、手洗い&洗濯機。ベランダは素麺作り屋さんみたいな状態。
枕元で寝ている途中でもキュンキュンと鳴いて私の耳をツンと突きオシッコやウンチを教えてくれる。
長女はぐずるか、小鼻のサイドを赤くさせながらブリブリッと噴出。日に日に人間と犬の差は開いていく。

 目が見えるようになってきた頃からは哺乳瓶を自分の片胸に当てながらの授乳。アイコンタクトも人間には負けない。「なに勝ち誇ったような顔してるのよ!」って、私の美魔女は笑ってた。
 名前はディッキー。

 「タイトルのバギーラに辿りつくまで長くなりそうです。。。続きはまだまだあるのですが今回はここまで。また書きます!」



この投稿へのコメント4

  • Ginta様

     コメント、ありがとうございます!

     当時、私たち子供は動物から様々な事を学びましたネ。
    燕が飛ぶ高度、山鳩の鳴き声・・・その後、雨がやってくるetc.
    私は母方の実家、山の奥の奥~~~って所で、幼少期を過ごす体験ができました。
    イモリ、ヤモリ、蛇に蛙にオオサンショウウオ、鮎に鰻。野兎、狐、狸、猪に鹿に猿。
    様々な生態を学ぶことができました。
    祖父は猟師も兼業していましたので、犬との生活も長かったです。
    母犬が子犬たちを躾ける方法・・・最も良いお手本でした。
    50年以上その躾法を真似て、自分の口を利用しております。(笑!)

     読売巨人軍ファンの子供に生まれたから巨人ファン。
    阪神タイガースファンの親に育てられたから阪神ファンってな感じで、ず~っと犬ファンを続けていた少年時代でしたが、年を重ねるごとに愛情が芽生え、増殖し、ついには父性本能まで体験できた次第です。

     「ペットのおうち」を知ったのが約2年前。
    今まで大型犬ばかりでしたが、体力を考えバギーラを迎える事にしました。
    20キロ。軽い軽い!少々やせ我慢デス・・・持ち上げる時、「よっこい、しょーいち!」って言います。。。
    毎日、愛情を貰っています!薄れ行く分泌物が復活し、膝、腰、肩の痛みを和らげて貰っています!

     次回も長文になります。。。
    ご一読いただけると幸いです。 

    by
    onioniさん
    onioniさん 2018.07.01
  • こんにちは♡
    はじめまして

    同じく 1960年代生まれの私。
    読んでいく中 懐かしい風景が目に浮かびました。
    野良わんこがたくさん居た子供時代。。
    シベリアン・ハスキーのブームと その後の遺棄。。有りましたね涙

    とても
    引き込まれるログ。しろくんとの別れは
    我が事のように哀しくなりました。
    後の2つも読ませていただきました!続き楽しみにしています(*˘︶˘*).。.:*♡         
               

    by
    Gintaさん
    Gintaさん 2018.06.30
  • グンテン様

    コメントありがとうございます!

    もう少し後になると思いますが、バギーラも出演しますので少々お待ちください。

    バギーラは家に来て2年ほど経つのですが、この前の北大阪地震の時、ビビリションをしてしまったのです。
    その姿を見て、もし一人ボッチの時に地震が来たら・・・弟か妹、居たら安心するかな?
    もう一人、我が家に迎えても良いかな?って、美魔女と相談しました。
    その相談途中に昔の事を色々思い出しまして。。。

    胸がいっぱいになりまして、文章にした次第です。
    バギーラを登場させるには、今までの先輩たちの事も書かないといけないかな?って思い長文になり、いえ、これからも多分長文になると思います。

    今から第二弾を投稿させていただきます。

    それ以降、投稿間隔が長く感じられましたら、催促して下さい!

    それでは、ドロン! (オヤジですみませんm(__)m)

    by
    onioniさん
    onioniさん 2018.06.22
  • はじめまして(^-^)

    読んでる途中、涙が出ました…
    けど読み続けていくと笑いも( ^∀^)

    続きがすごく気になります笑笑

    美魔女の奥様はディッキーちゃんの事はすんなりOKだったんですか??

    次も楽しみにしてますね(≧∇≦)

    by
    グンテンさん
    グンテンさん 2018.06.22
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