能登猫救出大作戦 決行中
  • 里親になる
  • 2015年01月23日 | view 6,452
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はじまりはジェシーの里親になった事

6年前のある日、知人から「飼育放棄されて動物病院で保護されている6ヶ月くらいのアメリカンコッカースパニエルがいるんだけど、飼わない?」という連絡がありました。犬を飼いたくてペット可のマンションに引っ越してはいたものの、ブリーダーやペットショップで買う事しか頭に無かったのですが、見るだけ見てみようかという事になり、夫婦で動物病院へ。その日の事は一生忘れないと思います。

動物病院に入ると、早速里親募集の張り紙が目に入りました。
そこには焦げ茶色で、伸びてからまった毛で目が隠れた変な顔の犬の写真が・・・・

私の中でアメリカンコッカーというのはバフ(綺麗な薄茶色)のイメージでしたし、とにかく顔が不細工でなんとも言えない残念な感じ。。これはないなー。などと思っていると、医師の方がそのアメリカンコッカーを病院の待合室に連れてきました。待合室に放たれた瞬間、走り回り、あちこちにおしっこをし、金魚ばちの水を飲んでいたその犬をなんとか捕まえて顔をみると、やっぱり不細工・・・可愛くない・・・。

その場で断るのは悪いかなと思って、「検討します」と言って病院を後にすることにしました。「無駄足だったなー」などと、妻に言いかけた瞬間、妻が「絶対飼う!」と。正直耳を疑いました。しかし、妻は一瞬見えた目がすごく可愛かったと。その瞬間に決めたというのです。私はカフェに妻を残し、一人で煙草を吸いに行った事を昨日の様に覚えています。今となっては笑い話ですが「マジか」「大丈夫か」「俺は可愛がれるのか」と何度も自問自答しましたが、決心をして妻と病院に引き返し、「飼います」と告げました。。。

これがジェシーに出会った最初の日です。この時の妻の決断に感謝しなければなりません。私はジェシーの本質を捉える事ができませんでした。そもそもこの時、心の奥底でジェシーを「中古の犬」という目で見ていたのかもしれません。

数日後、ジェシーを病院に引き取りに行った日に私の懸念は全く的外れであった事がわかりました。この日の為に買ったキャリーケースに入れて(使ったのはこの1回のみ。二度と入りませんでした(汗))、病院でトリミングされ少し小綺麗になったジェシーを電車で家に連れて帰る間、キャリーケースの小さな窓から、不安そうに妻を見つめ、妻が見えなくなると取り乱している様子を見たその時から、完全に心を奪われ、可愛くてしかたなくなってしまいました。。

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家に来たその日の写真です。
やっぱり今見ても不細工ですね(苦笑
ちなみにこのゲージは数日の間にぶっ壊し、二度と入りませんでした(笑

::textimg1::
うちにきて1ヶ月くらいの写真。明らかに顔が違いますね。
ちゃんと愛されると顔が変わる。
保護ペットは共通してそんな気がします。
もちろん、ジェシーは病院の方々に可愛がられていたので
この変化はトリマーさんの卓越したスキルのお陰かも知れませんが。。。

この2年後、WEBプロデュース会社を営んでいる私は、毎年何十万等もの犬猫が里親を見つけられずに殺処分されている事を知り、自分たちに何か出来ることはないのかと考え「ペットのおうち」という里親募集サイトを立ち上げる事になりました。この数年間でペットのおうちに掲載された5万以上のペットのうち、3万にも及ぶペットに里親が見つかりましたが、ジェシーがいなければ「ペットのおうち」は存在しませんでした。

::textimg3::
ペットのおうちの編集長を務める最近のジェシー君の様子です。

6年前の私の様にペットが大好きでも、「里親になる」というペットの入手方法が選択肢にない方も、保護ペットに抵抗のある方も、まだまだたくさんいると思います。是非、里親としてペットを迎えた皆様に、その経験・エピソードを、ペットのおうちに新しく登場したこのペットレポで共有していただければと思います!宜しくお願い致します。

P.S. ジェシー君はもちろん私にも一応懐いていますが、妻は別格のようです。そりゃそうですね(笑

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  • ジェシー ジェシー

    ジェシー ♂

    アメリカン・コッカー・スパニエル

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