土曜日から体調がぐんとひどくなったパン。
いつ急変してもおかしくないと主人が日曜日の晩はほとんど寝ずそばについていてくれた
月曜日はどうしても会社を休めない旦那様
一人で置いていけず私が会社をずる休み
ばぁばの家にいくはずだった息子と一緒にパンダのそばにいた。
7月30日 午前11時36分 私と息子に見送られパンダは虹の橋を渡りました。
大きな痙攣を2回起こし、私が大きな声でパンダを引き戻したとき、本当に一瞬。
まんまるのかわいいお目目に生気が戻ってくれました。
そしてそこから間もなくゆっくり息を引き取りました。
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1999年7月旦那様の出張についていった鹿児島。
レクリエーションだから奥さんも是非ご参加くださいといわれて行った山奥の球技場。
周りには民家もない
店もない
あるのは山・山・山
日陰もない駐車場に車がはいったとき
目に入ってきたのは・・・ 沢山の子猫達
唯一日陰になる、駐車してある車の下で子猫達がうずくまっていた
私が近づいたら元気がある子は一目散に逃げていった
でもその中で猫風邪をひいてもう目がぐじゅぐじゅのさび猫、2匹と
見た目は元気なのにまったく動けない白黒の子を見つけた
私は急遽ソフトボールは観戦しないとお断りをいれ
日陰もないその駐車場で3時間近くそのこたちのそばから離れられなかった。
水をあげたくても水などない
ご飯を上げたくてもコンビニなんかない
買いに行きたくても免許がない私がいけるはずもない
旦那様は会社の方達とソフトボール大会
空港に電話をした。 猫を飛行機に乗せられるか?
5000円のゲージ代を払いその中に入れば乗せられますよ。
その時点でまだ鹿児島旅行は後二日残っていた。
たとえ飛行機に乗せて東京まで戻る間にショック死してしまったとしても
飛行機に乗せるまでの2日間水もご飯もあげられる
私はその3匹をつれて帰ることにした。
同乗させてもらった車には動物を乗せたいから歩いて山を降りると伝え
あったダンボールに3匹入れて旦那様と二人でてのんびり山を降りはじめた。
道すがらそんな山奥ダンボールもって歩いている人なんかだれもいない。
不思議に思ったのか走っていた車が止まってダンボールに何が入ってるのか聞いてくる人がいた
中の子猫たちをみたら
やさしさだろう・・
ほれこれ食べさせろ! と まっくろのかりんとうを入れてくれた
・・・生後2ヶ月もたってないような子猫 かりんとうなんてたべないだろう・・そもそも猫はかりんとうたべるのか??
思いながら暑いし疲れたしいらないというのも面倒でありがたく入れてもらった。
その後そんなことをころっと忘れていた私達夫婦
ダンボールをあけて 中を見たら がりがりの子猫からこんなりっぱなウンチがでたと
本当に驚いた
んなわけない。
かりんとうだった・・
結婚19年たった今でも思い出すと二人で笑える。
空港では立派なゲージ。 でも空港から我が家まではダンボールしかない
ダンボールの取っ手に手を入れるとじゃれてひっかく・・
重たいし箱はどんどんぼろぼろになるし
逃がしてしまったら二度と会えなくなる
旦那様ともうへとへとになりながら3匹だけは箱からどんなことがあっても出さないと必死で帰ってきた。
まるで昨日のことのように思える。
これがパンダとの出会い
頭が良く 誰よりも優しい
何よりも大好きなおもちゃは私のヘアーゴム
ゴムを見せると キャッキャッと喜び 投げると必ずもって帰ってきてくれる
私の足元に ぽとっと落とし また投げてとせがむ
私達が出かけてしまったのが寂しかったのか
いまだにどうやってロックをかけたのかなぞだがお留守番中に玄関のロックをかけてしまったことがある
鍵をあけたらまさかのガチャン! えっ・なに?なに?? 誰かいるの??
ロックがかかっていてパンダとちーちゃんがみぃみぃ扉の隙間から顔を出した・・
鍵屋さんを呼んでロックを外してもらうのに3万近くとられたね・・・? 覚えてる?
部屋のドアはいつも上手にジャンプしては後ろ足で取っ手を蹴ってあけてくれたね。
ある時、朝起きたらパンダの左ほっぺが尋常じゃないほど腫れていた
会社を休んで病院にいったら歯茎が腫れてたんだよね。
痛い思いさせちゃってごめんね・・・?
パンダ、ちーちゃん、リンナ、うちのソファーは使い捨て
一番最初はまさか猫を拾うなんて思わなかったからとっても高いソファーを買ったんだよ。
でもあっというまにぼろ布みたいになったね笑
それからはもうソファーは我が家では消耗品。
壁もカーテンも網戸もちび3匹にかかったらもう瞬く間にぼろぼろになったね
一番大好きなのはお刺身。 ちょっと目を離すとンナンナいいながら半分以上ママのお刺身食べちゃったよね。
6月にリンナが虹の橋を渡り・・
追いかけるように逝ってしまったね
もう最後の2ヶ月は我が家はパンダにとってでっかなトイレ
いたるところにおしっことウンチ
でもパパもママも怒れなかったね・・ オムツはいやだもんね・・
頭がぼけちゃって朝から晩までおなかがすいたと鳴いたね・・
逝ってしまう二日前 あんなに朦朧としているのにママがヘアーゴムを見てたら
ぜんぜん動けないのに変わらないかわいい声でキャッキャッと鳴いてくれたね。
ご縁があって8月25日に我が家に来てもらうクマコちゃんに会わせるのを楽しみにしていたのに・・
待っててくれなかったね・・
きっとパンダだったら誰よりもかわいがってくれるとママは思っていたのに・・
きっとくまこちゃんならパンを元気にしてくれるって思っていたのに
とってもとっても悲しいよ。
パン、虹のたもとにジュリちゃん、ちーちゃん、りんちゃん、キキちゃんが待ってるよ。
大好きなお刺身を沢山ママのじーじからもらってね。
ママとパパにあふれるほどの笑いと幸せを運んできてくれて本当にありがとう。
ずっとずっと大好きだよ。
ママの一等かわいいパン。
まだ輪ゴムで遊びたかったよ。
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