これは、当法人へ成猫の引取り依頼をして来られた方の言い分です。
事例1.野良猫に餌を上げていたらどんどん野良猫が増えて(20匹位)来てしまって終止符が付かないから全ての子を引き取って欲しい。
事例2.ペット飼育不可の賃貸マンションで雄と雌の2匹を飼っていたら、3年で30数匹まで増えてしまい、強制退去か、全ての猫を処分して、部屋を元通りに補修するかと、大家さんに迫られ、全ての猫を3万円の寄付金で引取って欲しい。
事例3.野良猫に餌を上げてる方より、餌を与えてる地域の自治会が保護箱を使い全ての野良猫を捕まえて保健所に強制的に連れて行くと云う事で一時的に保護して欲しい。
事例4.表で飼っている飼い猫を引き取って欲しい。
事例1と2は全ての子にワクチンも接種せずに引取れと云われても、引取り後の、血液検査・ウィルス検査・ワクチン接種・エサ・トイレの砂代に幾ら掛かるかも考えずに無責任にも程が在ります。
事例3に関しましては、自治会がいきなりそこまで強硬な事をするとは考えられ無いので、自治会長さんに話を聞くと自治会として、野良猫の糞尿被害が出ているので餌やりを止めて欲しいと、話し合いを一年以上したが、餌やりさん達は聞く耳持たずだったので、最終手段として強攻策を取らざる得なかったそうです。
事例4に関しましては、どこの動物愛護団体でも同じかと思いますが、完全室内で飼育している猫を飼い猫としています。理由は簡単です。外猫(野良猫)の80%以上は何らかの感染症に感染していると云われています。その様な感染している猫を施設内で保護する訳には行きませんし、何処の団体さんも施設は一杯だと思います。
事例1・2・3の方達の解決策は簡単だと思います。自分で動物を何匹でも飼育可能な家を借りて朝から晩までお世話をすれば済む事です。
当法人でもそうですが、早朝の3時頃から夜の11時頃まで20匹以上の猫と10匹以上の犬のお世話をしています。
ご近所から、鳴き声や匂いのクレームが出ない様に苦労に苦労を重ねて頑張っております。
動物愛護団体は、この様な身勝手な人達の作った不幸な動物を救出する為の物では無く、本当に行き場を失った犬や猫を救出する為の物だと確信しております。