ウサギの飼育方法に関する相談

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うさぎの急な出産

うさぎの急な出産

相談番号 6,469 / view 1,894

うさぎかいさん

回答数
1

2週間前に、5ヶ月のミニウサギを購入しました。ペットショップでは複数が一緒に飼育されてたのでその時、交尾したのではないかと思ってます(ペットショップに問い合わせましたが、一緒にいたのは全部女の子だから子供が産まれることは無いと言われました)。

その子が今朝、うさぎを5匹出産しました。出産準備をしていなかったのでこちらも慌てていてどうしたら良いかわかりません。でも、授かった命なのでなんとか育ててやりたいと思っています。

朝7時に子ウサギを確認した時はあちこちに生みっぱなしの状態だったので、牧草を敷いて、ビニール袋で子ウサギを持ち上げて、その上に集めて、エアコンで暖かくして、部屋を暗くしておきました。

12時に確認した時には変化がなく、19時に確認した時には、2匹が冷たくなっていました。
お母さんうさぎは子供を温めている様子は有りません。

人口保育に切り替えるべきでしょうか?また、人口保育はどのようにやれば良いでしょうか?

相談者が選んだベストアンサー

Good
4

リード1979さん

2021年03月16日

うさぎ5匹の飼育者です。
その中の1匹が人工保育ですので情報提供させていただければと思います。既に収集されている情報がありましたら、釈迦に説法と思ってご容赦ください。

一般に飼育されているカイウサギの祖先に当たるアナウサギは、子供を母親が温めることは無いようです。うさぎが掘った穴の中に子供を隠しておき、1日に1回授乳にいく、後は産まれた子同士の温かさで生き延びるようです。
「アナウサギ」「子育て」でググると情報が結構出てきます。youtubeの動画を探せば、海外の動物園の深夜の授乳風景があるかと思います。

 ウサギが多産なのは一部の子供が死んでしまうことを想定してのことのようです。死んだウサギはかわいそうですが、取り除いてあげた方が良いと思います。死んでしまった子が冷たくなることで他の子の体温を奪ってしまうからです。

何度か出産に立ち会いましたが、出産直後に授乳に行くことは稀に思えます。最長で1日半くらいはそのままにしていることがあります。ただし、飼育環境は土中のように温度湿度が一定ではありませんので、温度をあげるのとともに、加湿器を使い保湿してあげた方が良いかと思います。我が家では60%、27度を保つようにしましたが、これが適当かはわかりません(根拠となる文献はない)。また、我が家の時はケージの周りにラックを組んでカーテンで遮光しました。

母うさぎは自分の毛を引っこ抜いてませんでしょうか?その毛を集めた中に子ウサギを入れて保温すると思います。用意周到な母ウサギは出産の数日前に毛を抜き出すのですが、出産後、初の授乳を終えた後に抜き出す子もいます。これも体感的なもので大変申し訳ないのですが、初産の方が巣作りが遅いように感じます。最初は適当に引っこ抜いて、散らかっていてそのうちに巣作りする子もいれば、最初っから綺麗に巣に仕上げてゆく子もおります(個性?)。

授乳しているか?ですが、授乳回数が少ないため授乳現場を見ることはほとんどないと思いますが、産まれた赤ちゃんうさぎのお腹がぷっくり膨れて白っぽくなっていれば、授乳されているかと思います。授乳が始まれば、たいていその後でも巣作りはしてくれるので、後は母うさぎのペースに委ねるのが良いかもしれません。一応、成長過程の記録として、日々、体重測定は行いました。母ウサギが子供を触っているところを見る(ビニール手袋はしますが...)と育児放棄しかねないと思い、部屋んぽさせている間に、こっそり測ってました。体重が増えていれば、授乳したと判断します。

小生ならばですが…。
もし、これらが確認できないままに、24時間(様子を見ながら36時間くらいまで)が経過しても変化がない時(母うさぎが暴れて子ウサギを傷つける可能性があればそのタイミングで先に)、人工保育に切り替えます。

ただし、可能な限り人工保育は避けた方が良いと思います。育児放棄の後預かったケースもあるので一律のデータではありませんが、12羽中、2羽しか2ヶ月以上生きていません(2羽とも1歳をこえてすくすく育ってますので、人工保育成功例はこの2羽だけです)。

理由は下記の通りです。
1うさぎ乳の組成が極めて難しい。
ウサギ乳は市販されていません。牛乳や犬猫用のペットミルクを応用しようにも、うさぎは一般的な乳の主成分であるラクトースの分解能が低い(ラクトースが多いと下痢します)、乳脂肪分が高い(授乳回数が少ないためゆっくりと代謝される必要があるためと考えられる)、乳脂肪分が高いため人工乳が凝固しやすい(胃や腸を詰まらせてしまうよう)、高タンパク質である必要がある、ビタミン組成などなど、非常に難解な成分のようです。
「Rearing of Germfree Rabbits and Establishment of an SPF Rabbit Colony
Yukio SYKUDA
上述の文献参照。」
 手元に数報の文献を参照にした人工乳の配合比はご教示できますが、いざという時にさせてください。文献に記載されている医療用のカテーテルなどは入手困難ですが、身近なもので代用できます。ホームセンター、100均、大型のペットショップが身近にあれば、全て揃うかと思います。また、母うさぎの乳が出るなら、他に試す方法もあり、初乳は母うさぎから取ることもできます。詳細はいざとなってからで。


2育児放棄をするのには理由がある。
初産の戸惑いや環境上のストレスから育児放棄する場合もあると思いますが、子ウサギに疾患があることを要因として母うさぎが育児放棄した可能性もあります。その場合、大きくなっても疾患を持っていて短命の可能性も十分考えられます。SYUKUDAの文献の場合、70%くらいが生存しているようですが、問題なく産まれてきた子ウサギに対する事例です。小生の腕が悪いから死亡率が高いということももちろんあると思います。ただし、理由2の影響も確かにあると思います。生命の尊厳の観点からご納得されてから人工保育に切り替える方が良いかと思います(人工保育が成功したとしても、将来的に手がかかることも予想されます)。



小生であれば、授乳を開始してくれるのを待ちつつ、24時間経過して母ウサギに動きがないようでしたら、人工保育へ切り替えます。ただし、母ウサギがケージで暴れて、子供を踏むようなことがあれば、すぐにでも子を取り出して、保温しつつ、人工保育に切り替えます。
人工保育に切り替えるようであれば、さらに回答ください。
小生の例をひとつ教示させていただきたく思います。

コメント: うさぎかいさん(相談者)

2021年03月17日

非常に丁寧な回答ありがとうございます。

昨日の夜中に確認するとお母さんウサギの毛で巣ができていて、その中に3匹が移動していました。
今朝、体重が8、10、11 g 増えていたので授乳しているのでしょうか?

的確な回答をしてくれましたリード1979さんをBAとさせていただきます。

コメント: リード1979さん(回答者)

2021年03月17日

無事に子育てが始まったようで何よりです!

SYUKUDAの文献によれば、0から7日までの間、子ウサギの胃の内容物の中に固形分が含まれていなかったという記述がありました(p.40参照・センシティブな表現が含まれます)。この期間は液体成分すなわち乳しか摂取していないことが示されていますので、体重増加は授乳よるものと考えて良いと思います。

我が家の場合、生後2ヶ月ほどで1回、その後は1年に1回、5歳を越えたら半年に1回、かかりつけの獣医師に健康診断をしていただいております。ご参考になれば幸いです。

これからも健やかに成長してゆくこと、心よりお祈り申し上げます。

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