出目金(熱帯魚・観賞魚)のケガ・病気に関する相談
相談番号 6,502 / view 1,528
roku rokuさん
投稿日:2021年04月06日
先日金魚専門店にてパンダ出目金を購入し、家の水槽にて体調確認をしたところ、左目だけが大きくてしかも皮膚が裂けています(T . T) 可哀想で仕方ありません… 病気なのでしょうか?治す方法はありますでしょうか? 皆さん、よろしくお願い致します!
2021年04月06日
こんばんは! 金魚数十匹もおりまして、ご参考になれば幸いです。 小生は専門医ではございませんので、正確性に欠ける情報もあるゆえ、最終的なご判断はご自身でお願い申し上げます。 小生が写真を拝見する限り「ポップアイ」の症状かと思います。 ポップアイは腫瘍、外傷性(移動中にぶつけた)、感染症のいずれかで起こるようです。 ポップアイの一番の原因となるのは細菌性の感染症であり、エロモナス菌の感染が多いようです。 エロモナス菌は運動性エロモナス、非運動性エロモナスに大別されますが、非常に種類の多い細菌です。 https://ja.wikipedia.org/wiki/エロモナス属 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsfp1966/2/1/2_1_36/_pdf/-char/en 例えが良いかわかりませんが、人間の体についているニキビ菌のようなものかも知れません。通常ではなんの影響もないのにストレスなどで体調変化し、皮脂が増加すると菌も急増してニキビが出来るというようなイメージかなと。 小生の家でもおそらくエロモナスと考えられる感染症が起きることがあり、その症状としてはポップアイ、穴あき病、松かさ病が挙げられます(エロモナスを同定したわけでないので症状から見た想定です)。高齢化した、体調が悪い、水換えを怠った時、逆に水換えをした直後に起こることが多く、これらが原因と考えられます。 あくまで小生の印象ですが、ペットショップから移動し、水が変わったストレスで常在菌のエロモナス悪さしたのかなと思いました。 ただ、エロモナスを水槽の中から完全に取り除くことは難しいです。というのも、エロモナスは水槽の常在菌で、市販されている水槽の濾過用のバクテリアにも含まれています。小生は以前、水槽中に存在するエロモナスの急増を防ぐために、外部濾過装置に殺菌灯を接続してもの(海水魚用に近い設備)に切り替えてみましたが、抑制には余り効果がありませんでした。 もし我が家ならば、疾病を発症した金魚を別水槽(回復水槽です。水槽がなければ、おけやバケツなどで代用しても良いと思います。出来るだけ水面は少なくする(酸素供給量を増やすため)のがコツです)に移して塩浴を行います。 オキソリン酸感受性エロモナスの場合、グリーンFゴールドや観パラDなどの薬剤が劇的に効果を発揮するので一気に完治することもあるのですが、感受性の無い菌が増殖している場合ほぼ薬効は期待できず(どのエロモナスが増えてるかわからない)、症状が改善されないことがあります。他にも薬剤はありますが、塩浴は満遍なく感染症となる細菌全般に対して効果を発揮し、エロモナスに対しても効くため、ファーストチョイスとしては塩浴が良いかも知れません。 今の水槽の飼育水が水交換したての場合は半分程度ほど、細菌水換えをしていない場合は水を全交換して、別水槽を立ち上げ、別水槽の全水に対し0.5%の塩を入れます。その水槽の中で最大1週間様子を見て、回復したら元の水槽に戻します。塩は家庭用の塩で十分です。この時、我が家では、体力が落ちていることも考慮し、テトラバイタル(熱帯魚用)を入れてますが、多分おまじない程度だと思います。水温は26度になるよう熱帯魚用のサーモヒーターを入れてますが(以前金魚屋さんに温度を上げた方が良いと言われたのですが)、別に無くても変わらないような気がします。 仮に小生の想定通りエロモナスによる感染症が原因のポップアイだとすると、写真を拝見する限り症状が重く、0.5%塩浴で十分な効果が得られるかわかりません。 塩浴で効果が無い時は、薬浴に切り替えて、症状の改善を期待する方が良いかも知れません。薬剤については、先に上げたもの他にも多数ありますので、どれを選択するかはペットショップのブログ等で情報収集のほどお願いします。薬剤はちょっと専門的なペットショップやネット通販で入手できます(割とお高いです)。 先ほども書いたのですが、エロモナスは常在菌ゆえ、水槽じゅうにおり、完全に除去することも出来ないのでとにかくしつこいです。良くなったと思ったら急に悪化したり、完全に治ったと思ったのに数ヶ月後にまた症状が出たり。 なかなか大変ですが根気よく付き合ってゆくしか無いかも知れません。
この相談は回答受付を終了しています
「”犠牲を伴なうことのない”持続可能なヒトとペットの共生社会」の実現へ ペットのおうち®︎ が取り組むコト。
ペットを犠牲にしなければ成り立たないのなら、ペット文化は一刻も早く消滅した方が良い。
犬との暮らし、猫との暮らしを次の世代に引き継ぐためには、変えるべき価値観、習慣、文化があります。
▼ 通常はこちらから投稿 ▼
保護・飼育しているペットの 里親募集情報を掲載する場合は こちらからご投稿下さい。
新しい里親募集情報の投稿
保健所収容ペットはこちらから投稿
保健所等に収容されているペットの情報を掲載する場合は、 施設の方に「ペットのおうち」に掲載する旨をご連絡の上、 こちらからご投稿下さい。
保健所収容ペットの投稿
閉じる
サポートメンバー登録へ
里親募集ペットの動画は、保護ペットを支援するサポートメンバー限定機能です。毎月コーヒー1杯の金額で、健全なペットの里親文化を支え、里親の見つからない保護ペットを支援することができます。 サポートメンバーの皆様は、アプリ版にて再生可能です。ウェブ版での再生にも対応予定ですので、対応まで今しばらくお待ちください。
下記よりアプリをダウンロードしてご利用ください。
ブックマーク機能は、保護ペットを支援するサポートメンバー限定機能です。毎月コーヒー1杯の金額で、健全なペットの里親文化を支え、里親の見つからない保護ペットを支援することができます。
里親募集への応募・掲載者への質問は、保護ペットを支援するサポートメンバー限定機能です。毎月コーヒー1杯の金額で、健全なペットの里親文化を支え、里親の見つからない保護ペットを支援することができます。
詳しくはこちら
リード1979さん
2021年04月06日
こんばんは! 金魚数十匹もおりまして、ご参考になれば幸いです。
小生は専門医ではございませんので、正確性に欠ける情報もあるゆえ、最終的なご判断はご自身でお願い申し上げます。
小生が写真を拝見する限り「ポップアイ」の症状かと思います。
ポップアイは腫瘍、外傷性(移動中にぶつけた)、感染症のいずれかで起こるようです。
ポップアイの一番の原因となるのは細菌性の感染症であり、エロモナス菌の感染が多いようです。
エロモナス菌は運動性エロモナス、非運動性エロモナスに大別されますが、非常に種類の多い細菌です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/エロモナス属
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsfp1966/2/1/2_1_36/_pdf/-char/en
例えが良いかわかりませんが、人間の体についているニキビ菌のようなものかも知れません。通常ではなんの影響もないのにストレスなどで体調変化し、皮脂が増加すると菌も急増してニキビが出来るというようなイメージかなと。
小生の家でもおそらくエロモナスと考えられる感染症が起きることがあり、その症状としてはポップアイ、穴あき病、松かさ病が挙げられます(エロモナスを同定したわけでないので症状から見た想定です)。高齢化した、体調が悪い、水換えを怠った時、逆に水換えをした直後に起こることが多く、これらが原因と考えられます。
あくまで小生の印象ですが、ペットショップから移動し、水が変わったストレスで常在菌のエロモナス悪さしたのかなと思いました。
ただ、エロモナスを水槽の中から完全に取り除くことは難しいです。というのも、エロモナスは水槽の常在菌で、市販されている水槽の濾過用のバクテリアにも含まれています。小生は以前、水槽中に存在するエロモナスの急増を防ぐために、外部濾過装置に殺菌灯を接続してもの(海水魚用に近い設備)に切り替えてみましたが、抑制には余り効果がありませんでした。
もし我が家ならば、疾病を発症した金魚を別水槽(回復水槽です。水槽がなければ、おけやバケツなどで代用しても良いと思います。出来るだけ水面は少なくする(酸素供給量を増やすため)のがコツです)に移して塩浴を行います。
オキソリン酸感受性エロモナスの場合、グリーンFゴールドや観パラDなどの薬剤が劇的に効果を発揮するので一気に完治することもあるのですが、感受性の無い菌が増殖している場合ほぼ薬効は期待できず(どのエロモナスが増えてるかわからない)、症状が改善されないことがあります。他にも薬剤はありますが、塩浴は満遍なく感染症となる細菌全般に対して効果を発揮し、エロモナスに対しても効くため、ファーストチョイスとしては塩浴が良いかも知れません。
今の水槽の飼育水が水交換したての場合は半分程度ほど、細菌水換えをしていない場合は水を全交換して、別水槽を立ち上げ、別水槽の全水に対し0.5%の塩を入れます。その水槽の中で最大1週間様子を見て、回復したら元の水槽に戻します。塩は家庭用の塩で十分です。この時、我が家では、体力が落ちていることも考慮し、テトラバイタル(熱帯魚用)を入れてますが、多分おまじない程度だと思います。水温は26度になるよう熱帯魚用のサーモヒーターを入れてますが(以前金魚屋さんに温度を上げた方が良いと言われたのですが)、別に無くても変わらないような気がします。
仮に小生の想定通りエロモナスによる感染症が原因のポップアイだとすると、写真を拝見する限り症状が重く、0.5%塩浴で十分な効果が得られるかわかりません。
塩浴で効果が無い時は、薬浴に切り替えて、症状の改善を期待する方が良いかも知れません。薬剤については、先に上げたもの他にも多数ありますので、どれを選択するかはペットショップのブログ等で情報収集のほどお願いします。薬剤はちょっと専門的なペットショップやネット通販で入手できます(割とお高いです)。
先ほども書いたのですが、エロモナスは常在菌ゆえ、水槽じゅうにおり、完全に除去することも出来ないのでとにかくしつこいです。良くなったと思ったら急に悪化したり、完全に治ったと思ったのに数ヶ月後にまた症状が出たり。 なかなか大変ですが根気よく付き合ってゆくしか無いかも知れません。