

耳が壊死、脳溢血の後遺症を抱えるおばあちゃんシーズー、ジュヨン
飼い主のおばあさんが亡くなり、残された家族は誰も飼えないから、と飼育放棄された18歳のジュヨン。保護されたジュヨンの両耳は輪ゴムできつく縛られていたことから壊死しており、お尻には自壊した腫瘍のようなものがありました。保護後、病院で検査を受けたところ、皮脂腺癌、卵巣腫瘍、脳溢血の後遺症を抱えていることが発覚。保護時は何をされても無反応だったジュヨンですが、保護主さんの献身的なお世話を受け、少しずつ意思表示をするようになってきました。長くつらい時間を過ごしたジュヨンが、たくさんの幸せを感じられるよう、ウェルカムチャレンジで支援いたします。
両耳は壊死、お尻には自壊した腫瘍
飼い主だったおばあさんが亡くなり、その後、身内は誰も飼えないから、と飼育放棄された18歳のおばあちゃんシーズー。保護主さんは、この子を保護した2024年7月『14日』にちなんで「ジュヨン」と名前をつけました。
保護当初のジュヨンと保護主さん
ジュヨンの両耳は、輪ゴムできつく縛られたことにより壊死し、短くなっています。お尻には自壊した腫瘍のようなものがあり、放置され続けたことにより化膿。両目も白内障により真っ白で見えていませんでした。
保護主さんが保護後すぐに病院に連れて行き、全身の検査を実施したところ、お尻の腫瘍は皮脂腺癌であること、卵巣腫瘍もありどちらも手術が必要であることが発覚。しかし、同時に腎臓、肝臓の数値が悪いことも分かり、さらに当時の体重が4kgと痩せすぎていたこともあり、手術の前に投薬と体重増加、体調を整えることが必要になりました。
脳溢血の後遺症
保護から約5ヶ月後の2024年12月18日。ジュヨンは突然食欲がなくなり、眠る時間が長くなりました。様子がおかしいと感じた保護主さんがジュヨンを病院に連れて行くと、脳溢血による神経障害が起きている可能性があると診断されました。
脳溢血を起こしたときのジュヨン
脳溢血の後遺症により、頭が常に傾き、歩行のふらつきが残りました。脳溢血前は食欲旺盛だったジュヨンですが、現在は食欲がなかなか安定せず、食事の回数を1日2回から1日4回に増やし、1日の必要量を与えています。
退院後のジュヨン。歩行のふらつきは残りましたが、回復して元気になってきました
ずっと無反応、無表情だったジュヨンですが...
保護時は大人しく、保護主さんが抱き上げても、点眼をしても、ほとんど無反応・無表情だったジュヨン。しかし、現在は嫌なことや嬉しいこと、してほしいことをしっかりと伝えてくれるようになりました。信頼してくれていることがわかり、とても嬉しいと保護主さん。
ジュヨンは長くつらい時間を過ごしてきました。これからは、適切な医療を受け、幸せだと感じられる時間を過ごせるよう、ウェルカムチャレンジでサポートしてまいります。
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっている災害時ペット捜索・救助チームうーにゃんの負担を軽減し、ジュヨンが必要とするケアを続けながら、ジュヨンに新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局