

膀胱破裂により緊急手術を行った、片目のしおん
車通りの多い道路で片目が潰れた状態で保護された、子猫のしおん。保護後、排尿が困難になり、尿道閉塞により膀胱が破裂してしまいました。危険な状態だったため、人工的な尿道を造る緊急手術を行い、現在も入院中です。緊急手術費の一部および今後の通院費も含め、引き続きサポートしてまいります。
道路の真ん中で片目が潰れていた子猫
車通りの多い道路の真ん中にうずくまっているところを保護されたしおん。重い猫風邪を患っていた上、カラスに右目を突かれてしまったようで、右目が潰れてしまっていました。
保護当時は猫風邪以外に目立った健康問題はありませんでしたが、度々おしっこが出にくいことがあり、膀胱炎と診断され入院や通院を繰り返していました。 しかし、年明けに再度排尿が困難になり、セカンドオピニオンを受けたところ、尿道閉塞により膀胱が破裂し、尿が腹腔内に漏れている状態(尿腹)であることが判明します。
設備の整った病院で緊急手術へ
診察の結果、カテーテルを使った処置が試みられましたが、細菌性腹膜炎のリスクが高まったため、やむを得ず緊急手術が行われました。 当初は、膀胱側からカテーテルを挿入し、1週間様子を見ながら尿道を修復する予定でした。しかし、尿道の狭窄が深刻でカテーテルの挿入ができず、新たに股間に尿道口を造る手術が必要となりました。
細菌感染や合併症のリスクも心配ですが、人工的に造られた尿道口が塞がる可能性もあるため、今後も慎重に経過を見守る必要があります。再手術となる可能性もゼロではありません。
小さな体で大きな試練に立ち向かう
無事に手術を終えたしおんは現在も入院中ですが、元気な姿を見せています。自力で排尿できるようになれば退院が可能となります。 面会に訪れた預かりさんに向かって飛び出してくるほど元気なしおん。無事に退院し、安心して暮らせる新しい家族と出会えるまで、今後の通院費も含め、引き続き支援してまいります。
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっているネコスペ事務局の負担を軽減し、しおんが必要とするケアを続けながら、しおんに新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局