炎症性腸疾患を患う、臆病な凪
2023年8月、宮城県動物愛護センターからレスキューされた凪は、臆病でじっとしていることが多い猫です。長引く腸疾患のため、1年以上にわたり検査や治療を続け、最終的に「炎症性腸疾患(IBD)」と診断されました。今後はステロイド投薬をしながら症状を管理していく予定です。凪が安心して暮らせる新しい家族が見つかるまでサポートしてまいります。
凪の医療費支援が実現できていません。
チャレンジ基金に余裕ができ次第、優先順位を考慮した上で凪の医療費支援を開始したいと考えておりますが、現時点では予算を割り当てられておりません。
凪のレスキューと臆病な性格
2023年8月24日に宮城県動物愛護センターよりレスキューされた凪。保護当初はほとんど動かず、体力を温存するようにじっとしていました。非常に臆病で、触れることはおろか、部屋に入っただけで素早く身を隠してしまうほどです。現在は、少し活動的になりましたが、他の猫と比べるとじっとしていることが多い凪ですが、臆病ながらもおやつのときには近づいてきてくれるようになっています。
凪はどの猫とも仲良くでき、ぴたっと寄り添って過ごすことが多いものの、極端に体が大きい猫や飛びかかってくる子には応戦することもあります。
長引く体調不良の治療と検査
凪は腸疾患の症状により1年以上にわたり体調不良が続き、その間にも検査や腸の手術を受けていましたが、原因が分からず治療が難航していました。
これまでに内視鏡検査、CT検査、腸切開手術、レントゲン検査、エコー検査、血液検査を繰り返し行い、採取した腸内には毛玉の充満や潰瘍が見られました。また、粘膜にはリンパ球形質細胞性の炎症も確認されましたが、腫瘍は検出されず、膵外分泌機能の検査も異常なし。その結果、凪は1年以上の治療・検査を経て最終的に「炎症性腸疾患(IBD)」と診断されました。
継続的なケアが必要
炎症性腸疾患(IBD)とは、胃や小腸、大腸の粘膜に慢性炎症が起こる消化器疾患で、嘔吐や下痢、食欲不振といった症状を示します。原因は不明ですが、遺伝や腸内環境の影響があるとされています。今後、凪はステロイドの投薬を受け、症状が改善すれば薬を減らしながら再発を予防していく予定です。体調によっては、生涯にわたり投薬が必要となる場合もあるため、慎重なケアが必要です。
適切なケアを続けながら臆病な凪を受け止めてくれる新しい家族が見つかるまで、ウェルカムチャレンジで支援いたします。
健康上の理由、経済的な理由、災害などにより、止むを得ずペットを飼育できなくなるという事態は、誰にでも起こり得ます。その時、ペットが高齢であったり持病を持っていたら、里親はなかなか見つからず、飼い主もペットも途方に暮れることになるでしょう。
ですから、難しい状況のペットでも温かく引き受けてくださる保護団体を「みんなで支えること」。また、不遇のペットを愛情を持って迎え入れてくださるご家庭が増えるように「みんなで里親文化を育くむこと」。ペットを犠牲にすることのない、持続可能なペット文化を実現するには、これらの取り組みが欠かせません。
私たちの目標は、保護をしてくださっているボランティア ねこ活の負担を軽減し、凪が必要とするケアを続けながら、凪に新しい家族を見つけることです。皆さまのサポートに心より感謝申し上げます。
チャレンジ運営事務局