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  • 2018年01月14日 | view 1,303
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犬の避妊手術について

先日、うちの姫と同じ年齢の友人宅の極小チワワちゃん(1.6kg)を
トリミングで預かった時に
乳房近くにシコリを見つけたので病院に行く事を勧めておいたのですが

昨夜「乳腺腫瘍だったよ…手術受けさせる。」と報告を受けました。

「避妊手術受けさせておけば良かったかな…」と友人

繁殖犬では無い犬の避妊手術には賛否両論あって 人間のエゴだと思う方もいるでしょう。

けども…一緒に暮らす大事な家族
そりゃ人間に比べて寿命は遥かに短く見送ってあげなきゃならない日が必ず来るのですけど
それでも、少しでも長い時間を健やかに一緒に過ごしたいと願うのは飼い主であれば普通の事。

極小チワワは出産時のリスクが高く繁殖犬には向きませんし、うちの姫の場合
この子の遺伝子であれば可愛い子が生まれるだろうな〜と想像する事はありましたが
遺伝子を残す事よりも、今いるこの子が何よりも大事だと思い鼻っから出産させる気はありませんでした。

犬の知識がある方はご存知だと思いますが
犬の場合、出産経験の無い個体は乳腺腫瘍になりやすいんです。

また、避妊手術をしていても乳腺腫瘍になる個体もいるのですが
初潮から迎える前発情期(生理)の回数が少ない若い個体の内に手術すればする程、乳腺腫瘍になるリスクが下がるのです。

数字は忘れましたが、犬の医学書にも生理が来る前の個体に避妊手術を行った場合の乳腺腫瘍発症率は、確実に0と言う訳ではありませんが かなり低いと書かれてあります。

知ってるなら…何故、手術をしなかったのか?と思われるでしょう。

理由は、件のチワワちゃんも、うちの姫も
極小で思うようにウエイトが増えなかったのが理由です。

そうです。麻酔によるリスクを懸念したのです。

姫は、生後6~7カ月、初潮を迎えた時の体重は780g
生後12カ月時は1kg前後
件のチワワちゃんも似たようなものでした。

友人獣医師が設備の整った大学病院のお偉い先生に聞いてくれたのですが
回答は「試験的に やれと言われればやるが 命の保証は出来ない。」と言われたそうです。

獣医師として無情で無責任な答えだと思われる人もいらっしゃるかもしれませんが、私は軽く請け負う獣医師よりも率直で信頼できる回答だと思いました。

丸2歳を過ぎた頃に、1.2kgに届くか届かないか
シニア世代に突入して運動量が減ったからか、ようやく1.4kgに乗りました。

体重が増えたなら手術すれば良いじゃない?と思われるでしょうが
上でも説明していますが、年に2回の発情期を7年
既に、14回も生理が来ていたことから
乳腺腫瘍になる確率は遥かに高くなってしまっていました。

健康体であるけども、老犬ですし
開腹手術を行ったことで体力の低下、免疫力の低下、ホルモンバランスの乱れやストレス等により併発する病気を考えると
乳腺腫瘍や、他の繁殖器の病気を発病した時に行った方が良いだろうと判断したからです。

繁殖させないから避妊手術はしなくて良いんじゃない?とか
その内、すれば良いや〜と考えてらっしゃる方が居たら
その考えは甘いです!と言いたい。

早目に手術を行う事で回避できる事なのです。


報告して来た友人は泣いていました。
私も他人事ではありません。
大事な娘も、いつ同じ事が起こるのかわかりません。

友人も私も、避妊手術を受けさせ無いと決めた日から、いつかはこんな日が来ると覚悟はしていました。

「解ってても、あの時手術受けさせときゃ良かったと思ってしまう」と言う友人

きっと私も、彼女と同じ様に後悔する日が来るのです。



まだ、避妊手術をしていない、又 今から女の子の子犬を飼おうと考えてらっしゃるオーナー様へ

私達と同じ思いをしないでください。
避けて下さい。全力で。

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