最初に死神が現れたのは14年前の6月でした。
初代次男の突然死、数日前から食欲はあるが少し元気がなく、亡くなる前日、雨にかかわらずお散歩に行きたがり「明日ね!」その約束は果たされなかった。
2回目に現れたのは10年前春、14歳になった初代長男が季節の変わり目から寝室のベッドにマーキングが始まり、原因は何?不満?体調不良?環境の変化?食欲・尿・便の調子を見てもわからず、唯一の特徴は吐き気でした。
真夏になり体調も戻らなず、病院で検査をしたところ内蔵型肥満細胞腫と判明した。
セカンドオピニオンは大学病院の専門医や近隣の動物病院の先生方が口々に
先生方「どうしてわかったの?」
私 「猫自身の自己申告です!」
専門医「この状態でなぜ生きていられたの?」
私 「猫自身が生きたいと願い、主治医に治療を希望しています。」
7歳の時に皮膚型の肥満細胞腫で手術と免疫抑制をしていたので少しは覚悟はしていました。しかし、内蔵型の肥満細胞腫は脾臓を腫らし、過剰に生産された肥満細胞は胸腔へと流れ込みレントゲンでもはっきりわかる大きなものでした。
2年間の抗がん剤治療で胸腔内の肥満細胞は消えることはありませんでしたが、この子は死神から逃げ自分が納得できるまで生き続けました。
3回目に現れたのは8年前の春、15歳になった初代長女に皮膚型肥満細胞腫が現れた。
この子は環境の変化で母猫が早産、発育も遅く、健康に育つか不安なので里子に出さず迎え入れ、思っていた通り、喘息やアレルギー鼻炎になり、季節の変わり目にはステロイド治療をしていました。
老猫になり過敏なアレルギー反応は出なくなり、その代わり肥満細胞が増殖し始め、手術はせず、ステロイド治療になりました。やがて成長した肥満細胞は徐々に皮膚を突き破り、それで死ぬことはないので過剰に心配せず体調管理を務めました。そうして何気ない日常を過ごし20歳の春頃から徐々に体調管理が難しくなり、8月に老衰で亡くなりました。
この子の場合は、生まれ持った強運、きっと先立った兄猫に守られていたのだと思います。
4回目に現れたのは2年前の6月、保護猫のハルが猫風邪をこじらし、1ヶ月の闘病の末、死神にさらわれたしましました。
あの時、保護した時、血液検査をしていればキャリアだとわかり、たかが風邪と思わず、手遅れになることはなかった。
そして。。。今年、狙われているのは杏!
雷は大丈夫だが、この子のつまみ食いは自己管理は出来ない!
処方食やウロアクトを食べなかったり、飲まなかったりした翌日はひどい顔をしている。
これは泌尿器の問題だけではなく、循環器も怪しいのではと思い、循環器に良いトレーニングをはじめ1か月、顔色も良くなり、このままの状態で死神月を乗り切れば今年は逃げることができる!
春に痙攣で倒れたおじいちゃんは元気に脱走して帰りが遅いく、ちび春の咳も少し心配だが。。。きっとハルが守ってくれるかな???