「猫ってこんなに賢いっけ？」（Vimalakirtiさんのペットログ #21394）

2匹を飼って半年。
前から薄々感じていたが、2匹の知能の違いが歴然と開いており、確信するに至った。

ウチのチセは、知能が高すぎる。

1.自分の名前で自他を区別できる
　「チセ」と呼ぶと、チセだけ飛んでくる。
　なんとアンジェも、「アンジェ」と呼んだ時には喜んで飛んでくる。
　これまで飼った猫で、名前で自他を区別して自己認識出来ている猫はいなかった。

2.人間を観察し、心配し、配慮する
　テーブルで作業していると、気付かぬうちに隣に寄り添っている。甘えたくても作業の邪魔をしない（全身で甘えてくるアンジェ、チセを見習え！）
　僕が偏頭痛で安静にして横になっていると、いつもと違って少し距離を置いて、そっと枕元で僕を見守ってくれる。
「あれ？僕、看護されてる。。。」

3.人間に推理を要求する
　チセがカマって欲しいときは、時々、僕に推理を要求するようなイタズラをする。
（例）浴室から出てくると、スリッパの片方がなくなっており、残されたスリッパの隣に座ってる。
「僕が隠しました。さあ、とこでしょう？カマって！」
という堂々たる犯行声明。
猫って、人間に推理を要求する動物だっけ？
（アンジェはそんなことしない）

4.おもちゃを投げると、飛んで行って、咥えて戻ってくる。
「お前は犬か？！」
とツッコミたくなってくる。
そんな訓練をした覚えはない。
（アンジェは取ってきたりしない）

5.全てのイタズラにメッセージ性がある
アンジェは、イタズラしたいから、イタズラする。ダンボールかじったり。そこに、メッセージはない。単に本人がかじりたかっただけ。
しかし、チセのイタズラにはメッセージ性がある。
（例）コードを咥えて床に落とす。小さい音が出る。これを繰り返す。「ウルサイなぁ」と僕が振り向くと、「やっと気づきましたか。僕、暇です。遊んで下さい」と眼で訴えかけてくる。
遊んでやると、物凄く喜ぶ。
つまり、コードをかじりたいのではなく、コードは人間にメッセージを伝えるための道具。
あれ？猫って、道具を使う動物だったっけ？

6.人間の声真似をする
喉の構造上、猫は話せない。
しかし、チセはそれでも、人間のイントネーションを真似る。
だから、「ニャー」という1アクセントで鳴く普通の猫やアンジェと違い、
「ワゥ、ニャッ！」
などと2アクセント以上で鳴く。
しかも、多様な鳴き方をする。猫の鳴き声とは思えない。
おそらく、僕の話し声を真似て、自分も同じように話して、コミュニケーションを取りたいのだろう。

7.存在の概念を理解する
透明な浴室イスや、間接照明に映し出された影など、「色を持たない存在」になぜか異常なまでの興味を持つ。
「なぜ透明なのに、存在しているのか？」と確かめるように透明な浴室イスに特別の観察をする。
水にも同じ関心を寄せるので、浴室の水に飛び込もうとする仕草をするので、注意が必要。
また、「触れない=存在していないのに、なぜハッキリと影があるのか？」と、間接照明の影に触ろうとする。
古代ギリシャの哲学者ブラトンが、国家論で形而上のイデアの概念を語り、寓話として「イデアの影しか人間には見えない」と説明したのを想起させる。
コイツ、プラトンが猫に転生したのか？

ちょっと可愛いのが、ドアを開けようとするとき、「あのドアノブをひねれば開くのに」とドアノブを見つめながら、胴長短足でジャンプ出来ないでいる。
（ドアをジャンプして開ける猫は、結構いる。以前飼ってた猫は、動物病院のケージの開け方を医者の動作の観察から学び取り、医者がいない時にドアを開けて脱走した）

まだまだ、チセの猫らしからぬ知能の事例がいろいろあった気がするが、キリがない。

とにかく、ウチのチセは、知能が普通じゃない。