- 登場ペット:
-
倉敷保健所に犬ボランティアとして頻繁に訪問していて感じることの一つに、迷子は飼い主さんの責任ですぐにおうちに帰れるのにな・・ということです。
どんなに気を付けていても、脱走、迷子になることはあります。何に関しても100パーセント大丈夫なんてありえないのですから。もちろん、脱走しないように、迷子にならないように、対策頂くことは第一条件です。
でも、可愛い我が子が脱走したら、迷子になったら・・
まず、最寄りの保健所、交番、警察署、その周辺の保健所やセンター、警察署に連絡してくださいね。
保護されたわんちゃんと、特徴が似ているようならすぐ連絡を頂けるはずです。
ご自分でもチラシを作成して配布したり、聞き込み調査をされるのもよいです。
新聞掲載、折込チラシを利用したり、ネットの情報拡散を利用したり、ケーブルTVやFMラジオにご協力頂くという方法もあります。
さて、今回、どうしてもお伝えしたいのは・・その前の段階のこと。
愛犬に迷子札、つけましょうよ!
まず、畜犬登録されていますよね?わんちゃんを飼育されている方は、お近くの行政にて登録が義務付けられています。生後91日以上、もしくは飼い始めて30日以内に登録を・・とあります。
そして登録すると犬鑑札が頂けます。犬鑑札を装着していると、行政は鑑札番号から飼い主さん情報を得て、保護犬の飼い主さんに連絡を入れることができます。
狂犬病予防接種を済ませると注射済票を頂けますので、これも装着します。こちらも飼い主さん情報となります。
また、行政でなくても飼い主さん情報を伝えることができる迷子札があれば、一般の方が保護してすぐに連絡が取れます。ペットの名前、飼い主さんの電話番号などを刻印した迷子札もつけるのもよいでしょう。
ご存知ですか?ぺっとのおうちでは、愛犬登録すると、無料の迷子札を頂けるんですよ?ネット環境にあるなら、その迷子札の番号から、わんちゃんの情報を引き出せるのです。とっても画期的な企画だと思います!よりたくさんの方にご利用いただきたいです。
また、首輪やハーネスにつけていたそれらの迷子札が落ちてしまった場合でも、体に埋め込むマイクロチップがあれば、飼い主さん情報を手繰れます。ただし、飼い主さんがちゃんとマイクロチップ装着後、登録されている場合にのみです!
現在倉敷保健所では、譲渡の際(迷子の返還は別)皮膚病が酷いなどの理由で装着が難しいと判断された場合以外、全頭マイクロチップ無料装着して卒業させています。その後、飼い主さんが1000円支払い、日本獣医師師会に登録情報を送ることではじめてマイクロチップが生きてきます。このステップをお忘れなく!
迷子のチラシ配りをしていると、「犬が飼い主に死にゆく自分の姿をみせたくなくて家を出たんで、探さないほうがあの子の為だから・・」などというロマンを語られる方によく出会います。私は、迷子として保護された犬たちが、犬舎の中でいつもお迎えを待っている姿を目にしているので、「そんなことはないですよ、犬舎に係留されているので、自力ではおうちに帰れないだけ。ご家族がお迎えに来て下さるのを首を長くして待っています。」とお話しています。実際、そんな子たちにお迎えがあると、尻尾ぶるんぶるん回転させて、大喜びですから!
迷子札、マイクロチップの装着、お願いします。
また、迷子になったら、保健所と警察へ連絡お願いします。
迷子は収容されて短期間で飼い主さんの元に全頭帰っていただきたいです。飼い主さんにお迎えに来ていただきたいです。
毎回、犬舎のドアが開くたびにそちらを見てお迎えを待つ迷子犬のこと、考えてみて下さい。
お迎えした命、家族です。最期の一息までお迎えしたときの気持ちを持って大切にお世話してください。そのためにも、迷子札を、マイクロチップを!
よろしくお願いします。
写真左 : 犬鑑札(倉敷市)と狂犬病予防接種済票。保健所HPより
写真中 : 愛犬EdとEdのペットのおうちの無料迷子札。
写真右 : マイクロチップ登録用紙。