今年に入ってから9匹の野良猫ちゃんを捕獲し、不妊手術を受けさせました。そのうち2匹は保護団体さんの元へ、別の2匹は里親さんの元へ、残る5匹はエサやりさんに可愛がられながら地域猫として暮らしています。同じようにお外で産まれ、生きてきた子達ですが、それぞれが進んだ道は大きく異なります。
私にとってTNRは、精神的にとても辛い活動です。お外での暮らしの過酷さを目の当たりにしているからこそ、リターンが何より心苦しいです。その子にとって、どのように生きていくことが一番幸せなのか…それは分かりません。でもリターン前はいつも、保護してあげたい自分との葛藤です。
結局自分のできることには限界があり、いつもその壁を前に諦めてばかり…ひとつひとつの命に対し、精一杯のことが出来ているのかと考えさせられます。お外で暮らす猫たちが周囲の人々に愛され、安心して暮らせる社会になることを願うばかりです。