• 保護活動
  • 2018年01月20日 | view 1,670
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くらしきペットサポーター講習会レポート

昨日は午後から倉敷保健所主催のペットサポーター講習会に参加しました。私がサポーター講習会に参加したのはこれが3回目。毎年切り口をかえ様々な学びを頂けています。昨日は市内外、関西からもお越しの皆様総勢60名以上。保健所職員さんのわかりやすく、心のこもったお話に引き込まれました。
まず、ペットサポーターとは・・犬猫の適正飼育について周囲の方に啓発するのが役目ですが、どこまでが適正なのか、どのように意識をあげていくのか、お話を頂きました。
また、私がとても印象に残ったのは、倉敷保健所開設以来の変化とエピソード。倉敷は複数の野犬地区を抱え、収容頭数の大半が野犬、これは昔も今も変わりません。開設当初の年間察処分数は1000頭を超え、収容期間も数日。そこからの大変身。ボランティアとタグを組んでの譲渡を開始し、さらに今は様々な挑戦、努力を重ね、犬に関しては、一頭も処分機に送っていません。数字上でてくる処分数は、収容後命を落とした事故にあった犬や老齢の子、乳飲み子で育たなかった子など。ここに至るまでのブレイクスルーの犬たちのお話は、伺っていて涙が溢れました。「この子を1カ月も収容させ譲渡できたので・・譲渡期間を延長するきっかけができました。」「この子を一か八かでこの犬種のファンサイトに投稿してみたところ、素晴らしい良縁に繋がったので・・」
そして、ここ数年のブレイクスルーには保健所から初めてクリニックに搬送し、ボランティアと協力して(ボランティアは費用面など)治療を受けさせることができた、しし罠断脚か?!からのヒロイン、つね子ちゃん。
つねこちゃんのことは此方に。
http://www.pet-home.jp/petlog/repocg_1/repo12163/
http://www.pet-home.jp/petlog/repocg_1/repo13697/
激しいアカラスで生き延びていた野犬、こちらもしし罠男子しし君改め雪風くんのシンデレラボーイの様子。
しし君改め雪風君のことは此方に。
http://www.pet-home.jp/petlog/repocg_1/repo12552/
野犬王者で触ることが難しかったダンディをプロのトレーナーさんにお預けし命を繋いで里親様を募集した(現在も、トレーナーさんの元で里親様募集中です)こと。
ダンディのことは此方に。
http://www.pet-home.jp/petlog/repocg_1/repo15563/
http://www.pet-home.jp/petlog/repocg_1/repo17523/
http://www.pet-home.jp/petlog/repocg_1/repo18055/
「それぞれの職員にブレクスルーの子たちがいます。」
私の中にも、忘れられないワンちゃんがたくさんいます。
苦しい思い出としての凜ちゃん事件についても、触れられました。
凜ちゃん事件のことは、此方に。
http://www.pet-home.jp/petlog/repocg_1/repo552/
私が、倉敷保健所からボランティアさん経由で愛犬の元野犬Edを迎え、5年になりました。そこから1年、Edが落ち着いたころ、保健所に通うようになって4年になりました。一番変化の激しい、倉敷の成長期を拝見してきたと思っています。手探りで始めたボランティア。途中先輩がおられなくなって一人になってしまって、でも今また素晴らしい仲間に恵まれ、職員さん達と何でも相談させて頂けるようになって・・息つく暇もなく、今現在も収容頭数MAXで大大ピンチですが、踏ん張れます。
前半のお話の最後に、職員さんがおっしゃった熱いお言葉をご紹介します。
「助けられる命はなんでも助けたい。最善は尽くします。結果も出します。」
「日本で一番優しい保健所を目指します。」
倉敷はセンターではなく、小さな保健所。設備面においても、職員さんの数においても、まだまだ・・でも、犬猫にかける情熱は何処にも負けていないと思います。ボランティアとして誇りです。
さて、後半は今話題になってきた、ペット防災についてでした。防災指導員の先生をお招きして、対談方式で優しく、わかりやすく、今できること、するべきこと、備えることなど具体的に学びました。倉敷市玉島地区は、ペット防災指導員が複数おられ、ペット同行非難の訓練にも取り組まれています。実際に、1月末にはまた玉島地区でペット防災指導員の認定試験が予定されており、私も挑戦します。この先より多くの方がペット防災についての知識を持ち、地域地域で取り組めて行けたらと思います。
さらにその後、地階の猫のお部屋と犬のお部屋の見学に進みました。今特に犬舎には信じられないほど多くの犬たちが保護されていますが、まず犬舎に入る前にご案内くださった職員さんの問いかけがユニークでした。「皆さん、どうですか?今何頭の犬の鳴き声がしますか?・・はい、2から3頭ですね?実は、中には40頭以上います。鳴いているのは人との生活経験のある迷子たち、鳴いていないのは野犬といわれる子たちです。」そして、グループに分かれ、見学、ふれあいタイム。一頭一頭の係留エリアにニックネームや紹介文が書いてあり、特に野犬たちはただ静かに見学者を見定めていました。
本当に内容の濃い、そして職員さん達の愛情と情熱を感じる講習会でした。ボランティアとして、またペットサポーターとして、人とペットのより幸せな生活について、保健所と協力して推し進めていけたらな、そう感じています。
ペットサポーターの講習会は一年に1回行われます。倉敷保健所、動物管理係のHPでもご案内されます。是非是非ご参加いただけたらと思います。

写真左 : 講習会前半の様子です。
職員さんがどうして迷彩のジャケットをお召しなのか、その理由についても楽しく教えてくださいました・・え?知りたいですか?次回の講習会でご質問くださいね?!
写真中 : 頂いた資料の数々。パワーポイントの内容もすべてプリントして下さいました。宝物。
写真右 : 講習会終了後の犬舎見学の一部。ご参加くださった倉敷っ子のパパさん、お友達の動画を編集してご紹介させていただきます。たくさんの犬たちがご縁を待っています。

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保護活動者(非法人)・岡山県

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