「倉敷保健所の美少女野犬じ...」（繋（倉敷市保健所犬ボランティア）のペットログ #18604）

まだまだ2017年秋、倉敷保健所、野犬の子犬がどんどん収容され・・一頭一頭ご縁を繋ぐ数よりも、入ってくる数のほうがはるかに多く・・そんなこんなで犬舎は満杯・・どうにかしなくては・・ということで、またまた、馴れが不十分な子犬を我が家に短期間お預かりし、ベーシックなならし、お散歩訓練をしてご縁を繋ぎやすいようにしましょう‥企画です。
しなのちゃんに続き、いい介くん、そして、今度はじーのちゃんがわんこトレーナーこと愛犬Edのもとに遣わされたのでありました。
じーのちゃん、人目を引くような美しい子。野犬界の美少女？！ガラスのようなヘイゼルの瞳が印象的で、ちょっと毛足が長めの児島地区に多いハスキー系の群れのこです。前歯が永久歯にかわってきている様子を見ると、3か月前後でしょうか。子犬部屋ではみんなとわちゃわちゃ・・でも、決して前に前にやってくる積極的な子ではありませんでした。
我が家に到着・・まず、初めての首輪付けとチェーンでの室内アンカーへの係留からスタートです。ビビリで固まるこは、そのまま定位置でじっとしますが、恐怖で躍り上がる子は、ちょっと大変です。じーのちゃん、躍り上がり系でした。つまり、係留から逃れよう、脱走しようとし、チェーンを引きますが、首輪をつけられているので、首にテンションが掛かり、これまた驚き、おなかに力が入って、脱糞。それを何度も繰り返すと、ゆるゆる水便になり、あっという間にリビングの一角は水便飛び散り状態。さらに、チェーンを必死に噛むので、歯ぐきから出血。一層興奮。あらら・・どうしましょう‥状態が小一時間続きました。倉敷保健所では、ある程度大きくなった子犬や、成犬野犬は首輪付け、係留に馴らしてご縁を待ちます。とても緊張するそのステップを何度も目にしてきましたが、暴れまわる子たちも多く、のたうちまわり、水便を振りまき、チェーンを噛み口から血を流す子たち、これを経験し馴らしていかなければ、家庭犬としてやっていくことは難しく、この厳しいようにみられるステップは、そう、いうなれば幸せへの試練です。今回、久しぶりに、犬舎内ではなく、我が家でこの作業を踏むことになったので、つくづく、倉敷の職員さんたちの日ごろの努力に感謝せずにはいられませんでした。
係留になれ、落ち着くと、ヤギミルクに浸したパンくずで仲良しごっこ。そして、早速お散歩トレーニングに出かけました。Edははなつんしたり、舐めたり、後ろからつついたり、励ましますが、最初はおしりがあまり上がらず、引き回すような感じになります。肉球をいためないように、草むらまで連れていき、くんくんさせてリラックスさせながらEdと一緒に歩むことを教えていきます。まず、夕方、そして日が暮れてから、翌朝には、小雨の中でしたが、Edと上手に歩けるようになり、私が止まると止まって待つこともでき、リードの引きもなくなりました。Edのお散歩仲間にもご挨拶し、特に淑女野犬？！リリーちゃんのことは尊敬していたのか？！ずっと後ろをついて歩きました。ベーシックなお散歩トレーニングは完了です。
2泊3日のお散歩で20㌔近く歩いたじーのちゃん、3日目の朝のお散歩のあと、倉敷保健所に戻しました。リセットは多少かかりますが、それでも、犬舎から出し、お日様のもとを歩かせると、おしりが上がり、しっぽもお外に出て、上手に歩くことができました。
今、保健所でご縁を待っています。是非是非、お電話でご予約の上、お見合いにお出かけいただけたらと思います。また、じーのちゃんだけでなく、たくさんのかわいい子犬たち、大人しい成犬たちがご縁を待っています。是非是非、このこたちに目を向けていただけたらと思います！

じーのちゃんの情報はこちらに掲載中です。
http://www.pet-home.jp/dogs/okayama/pn187171/

じーのちゃんの、お散歩動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=DqjsfLq6Uvg

連絡先
倉敷市保健所　生活衛生課　動物管理係
電　話：　０８６－４３４－９８２９　
※平日８時３０分～１７時１５分　土日祝除く
e-mail：　anmlhlt@city.kurashiki.okayama.jp

写真左 : じーのちゃん、るんるんお散歩中。
写真中 : Edわんことお散歩中。
写真右 : 保健所に戻り、収容犬のいい介くんと犬舎外でのお散歩。

追記
じーのちゃん、素敵な家族ができました。
ありがとうございました。