• 保護活動
  • 2017年04月07日 | view 1,229
  • Ribbon Bookmark

保護犬ウランちゃんのお泊り保育

ウランちゃんは2016年の7月倉敷保健所を卒業した、かわいい野犬の女の子でした。避妊手術と我が家での初期トレーニングをし、これまたかわいいお姉さんにお迎えに来ていただきました。そして、約10カ月・・ウランちゃんのお姉さんからウランちゃんのお散歩トレーニングをとお声がけいただき、楽しい再会となりました!
ウランちゃん、お姉さんとロングリードでダッシュのお散歩はでき始めていました。動画を拝見すると尻尾もフリフリで草の中を走り抜ける様子がうかがえました。で、今回のテーマは、お姉さんの歩みに合わせて歩く練習。
さて、我が家にやってきたウランちゃん、もともとかなり愛くるしい子でしたが、フレグランスな香りのする、ふわふわ毛並みのぬいぐるみのような美犬になっているではないですか?!愛は犬を変えますね?!
で、早速我が家での3泊4日のお泊り保育がスタートです。我が家の愛犬、同じく倉敷保健所出身の元野犬、今ではわたしの保護活動の片腕となってくれている、保護っこトレーナーのEd、そして、たまたま先日ご縁を頂いて卒業したけれど、キャセルになったこれまた倉敷保健所を2月半ばに卒業した野犬のサリーちゃんも我が家で保護中で、なかなか犬濃度の高い数日を過ごさせていただきました。お姉さんにお連れ頂き、一度お散歩の様子を拝見、ハンドリングしていただいて様子を見た後、お預かりをして・・
さて、ウランちゃん、早速Edを伴走につけ、ダブルリード(チェーン)でお散歩トレーニング開始です。保護っこサリーちゃんも一緒に、つまり人生初の3頭引きでお散歩に出てみました。ウランちゃん、ハァハァ、緊張で過呼吸気味ですが、なんとサリーちゃんがEdとともにウランちゃんのサポーターになってくれ、良い感じでトレーニングスタートです!
まず、一日目の朝、ある意味強引にお散歩に連れ出すために、抱っこしたらおもらし・・そんな感じでした。その日の夕方、尻尾上がりました!おもらしもなく、草原でトイレもできる余裕ぶり!
二日目の朝、3頭仲良く軽快にお散歩、Edのお散歩仲間とも一緒に歩けるようになり、過呼吸もおさまりました。その日の夕方、出会うお友達に「ウランちゃん、笑顔じゃない?」といわれるようになりました!
翌朝、リードを見せると3頭尻尾振って玄関まで移動です。ウランちゃんもお散歩の楽しさが分かってきた感じ?!仲良く3㌔以上歩きました。
そして、いよいよお姉さんのお迎えです。リビングで待っているウランちゃんと再会・・ウランちゃんしっぽフリフリで小躍りで喜びます!!「喜んでる・・しっぽフリフリしてる・・こんなの初めて・・」お姉さんウルウルです。かわいい子には旅をさせ?!お迎えただいて1年弱、あまり進展がないかもって思っていたお姉さんだけれど、ウランちゃんとしっかり良い関係が築けていた証拠です!そして、ウランちゃんのお散歩に出かけていただきました。「普通に歩けてる!すごい・・数日でこんなに変わるなんて・・ウラン、すごいよ・・」お姉さんもウランちゃんも嬉しそう。
元野犬の子たちをレスキューしていて、よく感じていること・・飼い主さんとの良い関係が築けたら、あとは本当にうまくいくということ。そして、ここはちょっと難しいけれど、家庭犬になるために少しずつチャレンジをしてあげる勇気も必要ということ。首輪をつけたことのない野犬の子が首輪をつけられ、係留されたことのない子が係留されると、最初は水から上がった魚のように体をうねらせ躍り上がることもあります。でも、繋がれることになれなくては、将来お散歩にも行けないでしょう?可哀そうだから・・では、家庭犬としてのステップアップになりません。最近お友達のボランティアさんがつぶやかれた言葉がとても素敵だと思ったので、紹介させていただきます。「これを乗り越えた子が幸せになれるんだから・・」そうなんですよ、捕獲され、檻の中に入れられた野犬の子たち、お口を開けガウガウいう子を皮手袋で職員さんが撫でて撫でて、触らせ馴らすことから、倉敷はスタートします。そんな動画をアップすると「ひどい・・」「かわいそう・・」そんな声も聞こえてきますが、でも、触られ馴らさなくては次に進めません。倉敷は保健所で首輪をつけ、係留までもっていってくださるので、私のようなボランティアも触ることができます。
お散歩に出かけた経験のない子をリードで歩かせるのはある意味強引さも必要で、ウランちゃんも最初はお口が開き、チェーンを噛みちぎろうと体をよじって躍り上がりました。でも、私はそこであきらめません・・大丈夫、そう言い聞かせてEdを横につけモデルにしてともに歩かせます。幸いEdは保護っこを連れてくると自分の役割を認識しているようで、私が期待するような動きをしてくれます。ウランちゃんが止まると鼻つんしたり舐めたりして励まし、歩みを合わせてくれたので、助かりました。
そんなこんなで、ウランちゃん、にぎやかな・・いえ、3頭いても吠えることもなく、トイレは必要に応じてシートで済ませてくれ、静かで手を取らない合宿が終わりまして、無事優しいお姉さんのもとに帰還です!こんなふうに譲渡約1年後にすてきな飼い主さんとそしてわんちゃんと再会できて私もとっても楽しい時間を頂けました!この先もずっとお姉さんと幸せにね、ウランちゃん!

写真左 : Edに励まされ、お散歩頑張っているウランちゃん
写真中 : Ed、ウランちゃん、サリーちゃん、1時間以上歩くとチェーンがぐちゃぐちゃに・・これは帰宅直前のショット。でも、けんかもなく、歩みを合わせて上手に歩けるよいこたちでした。
写真右 : おやつも、ごはんも、お利口さんにみんなで頂きました。トイレの失敗はもちろんゼロ、吠えることもなく静か・・中型犬3頭がいることを忘れてしまいそうでした。

会員登録をするとペットログにコメントをする事ができます。
会員登録がお済みの方は、ログインしてご利用下さい。

この投稿をしたメンバー

繋(倉敷市保健所犬ボランティア)(保護活動者) 繋(倉敷市保健所犬ボランティア)(保護活動者)

繋(倉敷市保健所犬ボランティア)

ユーザーID:140925

保護活動者(非法人)・岡山県

このメンバーのペットログ

この投稿に登場するペット

  • Edward Edward

    Edward ♂

    その他の雑種

    0繋(倉敷市保健所犬ボラン...

おすすめの記事

PAGE TOP

「”犠牲を伴なうことのない”持続可能なヒトとペットの共生社会」の実現へ
ペットのおうち®︎ が取り組むコト。

ペットを犠牲にしなければ成り立たないのなら、ペット文化は一刻も早く消滅した方が良い。

犬との暮らし、猫との暮らしを次の世代に引き継ぐためには、変えるべき価値観、習慣、文化があります。

ペットのおうちサポートメンバーアイコン

サポートメンバー登録へ

閉じる