- 登場ペット:
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つね子ちゃんは2016年12月半ばにしし罠にかかって倉敷保健所に保護された野犬の女の子でした。当初保健所内でできうるベストの治療を施してくださっていましたが、痛めた足の状態が悪化してきました。ボランティアで引き出して治療を受けさせたいとご相談したところ、快く承諾くださり、私たちチームのぶん太くんママがクリニックの搬送を一手に引き受けてくださって、ほぼ間違いなく断脚であろうと思われたつね子ちゃんの足、良くなっていったのです!
職員さんたちは冬休み中を含め朝に夕に腐った肉を洗い流し、患部にお薬を塗り、新しい包帯を巻くというケアを続けてくださり、健診の度につね子ちゃんの足は著しく改善していきました。
痛みを伴うであろう処置中も、鳴き声を上げることも口を開けて威嚇することもなかったつね子ちゃん。穏やかで愛らしい子でしたが、期限を延長くださっても、お声がかかりません。収容頭数オーバーの状態の中、もうこれ以上収容しておくことはできないその期限に、私がボランティア譲渡を受けて我が家に引き出すお話をしていたところ、ついに!!北海道家からお問い合わせを頂きました!
さて、ずっと足の治療でお世話になっていたクリニックで避妊手術をしていただき、我が家にやってきたつね子ちゃん・・本当に大人しく、Edともお互いを尊重している感じ、トラブルをお起こさないタイプだと思いました。大人しく、他者を尊重できる、順応性が高い子でした。
お預かりの間、ご飯はエリザベスカラーをつけているのでカラーの中に持っていくようにしてあげるとおいしそうに平らげ、最近私が始めたトイレトレーニング方法、お庭のレンガのテラスにシートを敷いてそこに係留アンカーごと出してみる・・を朝夕してみたら、見事トイレもうまくいき、まったく手を取らない子でした。鳴き声もありませんし、なでなでは容認してくれますし・・。
つね子ちゃんに寄り添ってくださったぶん太くんママが訪問して励ましてくださり、つね子ちゃんはうれしそう。優しいぶん太くんママの手を忘れることはないでしょう。翌朝の長旅に向け準備が整いました!
さて、朝早く岡山空港に出発、空港までの山道もEdのおにーちゃんにバリケンを支えてもらっていたこともあり、とっても落ち着いていました。チェックイン、そして北海道は新千歳空港までお空の旅です!
そして、ついに北の大地に!
新しい環境の中でもご飯をもぐもぐ食べ、トイレをし、まだ不自由ながらも歩く様子も見られたそうです。つね子ちゃん、頑張っています!!
まだ雪が降っていると伺いましたが、春がやってくる頃には、もう少し上手に歩けるようになると信じています。
たくさんの応援、サポートを受け、こうしてつね子ちゃんに家族ができました。
朝に晩に治療を続けてくださった倉敷保健所の職員さん、クリニックの素晴らしい先生、ぶん太くんママ、サポートくださった皆様、たくさんの応援、勇気を出してまだあったことのないつね子ちゃんをお迎えいただく決意をされたご家族に、心から感謝申し上げます。
写真左:空輸前日のつね子ちゃん。こんなにかわいいお顔をしています。
写真中:我が家にやってきたつね子ちゃん。Edがさっそくお出迎え。
写真右:大好きなぶん太くんママがお別れに来てくださいました。優しいこの手を忘れないよネ。