- 登場ペット:
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りんちゃんは2017年1月頭に、倉敷保健所に保護された野犬の子犬でした。沢山の子犬が収容されている中、檻の奥で震えていたりんちゃんは痩せっぽっちで目だけが大きく目立つ、昆虫のような節の目立つ体格の貧相な子犬に見えました。たまたま、知り合いの方が子犬に興味があるということでご案内した際、あまり大きくならなさそうな子犬ということで、りんちゃんを目にとめてくださってお連れくださいました。その日の夜、先住のわんちゃんが急にやきもちを・・HELPコールを受けて訪問してみると、玄関のガラス、室内の扉、あちこちが壊れ・・そう、まだまだ先住のわんちゃんはママを独占したかったのですね・・見かねて急きょりんちゃんを我が家に連れ帰り、翌日以降に倉敷保健所に返還する予定でした。
ところが、我が家に到着したところ、ビビリで保健所ではフードも食べられなくて衰弱してきていたりんちゃんがEdにしっぽを振り始めました。私は希望者様の手が上がりづらい成犬野犬を引き出すために保護っこ一頭分の枠をキープしておくべきと考えつつも、我が家で急激に心を開き始めたりんちゃんを保健所に戻せず、このまま我が家において馴らしをしつつご縁を探すことになりました。
りんちゃん、どんどん子犬らしく振舞えるようになり、愛らしさ抜群です。愛犬Edと同じ地区での保護、勝手に名付けて下津井犬、シェパード系MIX、賢い子です。トイレはすぐにシートでできるようになり、お座りも1日で覚えました。ビビりですけれど、でも、甘え上手で、行き過ぎて姫キャラになり、いつの間にかというか、あっという間にEdの妹のような存在に落ち着いていきました。保健所ではなかなか食べられなかったフードはEdの三倍速であっという間にたいらげ、さらにおかわりを催促するようになり、Edのクッションが気に入り、でーんと真ん中に陣取り、Edにくっついてどこにでも行きたがります。ワクチン接種が終わってからはお散歩にも一緒に出掛けるようになり、Edと一緒に毎日よく歩きました!あまりに我が家になじんできて焦りましたが、そんな時、Edのお散歩仲間、はなちゃんのご家族からお声をかけていただきました。我が家から目と鼻の先のご近所です。
トライアルに出てからもほぼ毎日、お散歩の途中に我が家に寄って「りんちゃん、かえりまちたー!」と元気よく催促。Edも鼻鳴きして玄関まで出ていき、なめなめしてあげますが、りんちゃんがEdからはなれようとしないと、首根っこを咥えてひっくりかえし、教育的指導を入れるようになりました。Edは「りんちゃんはもううちの子じゃないんだから・・」そう教えているようです。それでも、Edが好きで好きで・・りんちゃん、一緒にお散歩してもEdと私が途中から分かれると見えなくなるまでずっと見送っています。そんなりんちゃんをお迎えくださる決断をしてくださったはなちゃんママ、ご家族に感謝です。りんちゃんの新しいおうちは我が家よりも広いドッグランがお庭にあり、先日も譲渡書類をお持ちしてお話していると、りんちゃんははなちゃんとドッグランを駆け回って楽しそうにしています。弱弱しい貧弱な子犬でしたが、Edと毎日6㌔以上歩けるようになっていたし、今は20㌔弱のはなちゃんと変わらない運動量・・しっかり健康的に成長していけると思います。
本当にたくさんの応援、ありがとうございました。
写真左 : 愛犬Edと一緒にEdのクッションでお昼寝。まるでミニチュアのEdのようなりんちゃん。
写真中 : りんちゃん : あれれ、Edわんこ、どうして落ち込んでるのー?
Ed : Edのクッション、すっかりりんちゃんのものみたいになってるし・・
写真右 : りんちゃん : (お散歩途中だけれど)ちょっと実家寄ってくわぁ・・
はなちゃん : はいはい・・
Ed:あ、おはよ・・はなちゃん、りんちゃん!