• 保護活動
  • 2017年02月02日 | view 6,759
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子犬、子犬、そして野犬・・倉敷、非常事態宣言!

2017年2月1日の午前中、岡山県の倉敷保健所、野犬が産み落とした子犬たち、31頭収容されています。
そして、迷子が2頭で、そのほか、野犬の成犬と思われるサイズの子たちが10頭ほど・・
訪問している間にも、「電話が入りました。しし罠に野犬がかかっています。保護に向かいます!」と職員さんたちが出かけていかれました。
どうしたこと?!はい、毎年、このシーズンは野犬の出産ラッシュで、子犬がわんさか収容されますが、今年はあまりに多くて?!暖冬だったから?しし罠にかかる子も多くて・・
倉敷保健所の管轄内には複数の野犬地区があり、捨てられたリ迷子でおうちに帰れなかった犬たちが知恵を働かせ、家族となり、群れとなり、一生懸命生きています。狂犬病予防法があり、屋外、敷地内で係留されていない犬は保護しなくてはなりませんから、保健所の職員さんたちは保護に出かけられます。愛護法が整い、犬が大きく傷つく可能性のある捕獲はできませんので、メインは餌で釣る捕獲機を設置する方法です。が、地元のある意味無責任な餌やりさんたちからご飯をもらって生きている彼らは、おなかをそんなにすかせていませんから、捕獲機になかなか入りません。たくさんの収容頭数をご覧になって、「元をたてないの?」とご質問がありますが、そういう理由があります。もちろん、職員さんたちは行政として、野犬を増やすような餌やりはしないように指導に回られますが、餌やりは後を絶ちません。でも、反面、野犬がうろうろしていると怖いので保護してほしいという一般市民の方からの通報もあり、情報が入ると即座に出ていかれます。
さらに、野犬の出産シーズンには地域住民の方にも目を光らせていただき、子犬を目にしたら、とにかく保護されます。絶対数を増やさないよう頑張っています。野犬の世界はピラミッド、強いボスに複数の奥方なので、出産時期は重なり、同じ場所で10頭以上の子犬が収容されたりします。そう、今がその時期なのです。
私の愛犬EdことEdwardも倉敷保健所出身の野犬の子ですが、素晴らしい家庭犬、パートナーです。トイレの躾が入りやすく、無駄吠えが少なく、群れで学んだ社会性から、ボスと決めた人に表す忠誠心は素晴らしく、私自身Edを迎えて保健所の野犬の保護活動に目が向き始めたのです。
野犬というと怖い印象ですが、実際に彼らが怖いのは人間です。倉敷保健所は一年中、そして24時間25度の設定で空調が整っていますが、動画などで震えている彼らは寒いからではなく、恐怖からなのです。しっかり向き合い、脱走対策、簡単に言うと室内飼育で愛情、時間をかけていただけたら、必ずすてきな家庭犬に変身していく可能性を秘めた子たちです。
野犬、雑種ですから、子犬の場合将来の大きさ、姿かたちがはっきりとはわかりませんが、それもまた楽しみ!馴れてくるとわちゃわちゃも、悪戯も覚悟くださいね。落ち着いて静かな子と暮らし始めたいなら、むしろ成犬からの飼育のほうが良いかもしれないです。
ペットショップからワンちゃんを迎えようと考えておられるご家族が、こうした保護犬もお迎えの選択肢に入れていただけたらと願います。
収容頭数、キャパオーバーですが、踏みとどまり、よいご縁を頂けるように、職員さんたちは、シャンプーし、バランスのよいフードで毛艶もよくなるよう工夫され、馴らしをして、ご縁を待っておられます。
どうか、よろしくお願いします!

ボランティアで手分けして、募集をしています。

子犬の募集はこちらからご覧ください。
http://www.pet-home.jp/member/user227731/post/

成犬の募集はこちらからご覧ください。
http://www.pet-home.jp/member/user140925/post/

連絡先
倉敷市保健所 生活衛生課 動物管理係
電 話: 086-434-9829 
※平日8時30分~17時15分 土日祝除く
e-mail: anmlhlt@city.kurashiki.okayama.jp

2017年2/1、午前中の収容犬の様子、動画でどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=hdqGHrWpr3M

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保護活動者(非法人)・岡山県

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