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毎日の食事で犬の健康寿命が決まる?

決定版ドッグフードの正しい「選び方&与え方」

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1. 正しいドッグフードの選び方

1-1あなたの選択で愛⽝の健康が決まる!

あなたの選択で愛⽝の健康が決まる!

犬は基本的に飼い主から与えられたものだけで生きるしかありません。食は生き物においてすべての基本となるもの。つまり、あなたのフードの選択が愛犬の健康を決めるといっても過言ではありません。正しい知識をもってドッグフードを選びましょう。

ドッグフードには「総合栄養食」「間食」「療法食」「その他の目的食」という4つの目的別の分類がありますが、治療を目的とした獣医師からの指示がない限り主食には「総合栄養食」を与えましょう。

「総合栄養食」とは、当該ドッグフードと水を与えていれば必要とされる栄養素が摂取できるドッグフードです。一方、病気の子のために特別な栄養調整をされた「療法食」を自身の判断で健康な子に与え続けると、栄養に偏りが出て悪影響となるケースもあるので注意が必要です。

ドッグフード以外の食べ物を与えたりすると、食に対してわがままになり、犬にとって優れた栄養バランスのドッグフードを食べなくなってしまうこともあります。よってドッグフードのみを与える事が基本となります。詳しくは後半の「効果的なドッグフードの与え方」をご覧ください。

1-2ドライフードとウェットフードの決定的な違い

DRY/WET

ドッグフードには乾燥したドライタイプのものと、缶詰などのウェットタイプのものがありますが、これらの違いはいったい何でしょうか。いずれも総合栄養食であれば毎日の食事として与えることができますが、この2つにはある決定的な違いが潜んでいます。

それは1日に必要な栄養素を摂取するために食べる必要のある量です。

例として実際に売られているドライフードとウェットフード(どちらも総合栄養食)の1日分の給与量の目安を比較してみましょう。

7kgの成犬の給与量の目安(※いずれも複数回に分けて給餌)

  • あるドライフードの場合 1日約200g(小皿にかるく盛った程度)

    あるドライフードの場合
    1日約200g(小皿にかるく盛った程度)

  • あるウェットフード(缶)の場合 1日約500g(どっさり盛った感じになる)

    あるウェットフード(缶)の場合
    1日約500g(どっさり盛った感じになる)

ドライ:
様々な原料を混ぜ込んで乾燥し、水分を飛ばすことで粒に栄養を凝縮することができるので、少量でも必要な栄養が摂れる。

ウェット:
肉や魚など水分を含んだ原料をそのまま使用しているので、必要な栄養を摂るにはたくさんの量が必要。

つまりウェットフードだけでドライフードと同じ栄養分を摂取させようとすると、物理的に食べきれない程の量を毎日与えなくてはならない上に、お金もかかります。

これ以外にも、歯の健康維持、保存のしやすさ、コスト、うんちが小さく固めになるため扱いやすいなど、ドライフードには多数のメリットがある為、老犬で噛む力が衰えたなど特別な事情がない場合には、ドライフードを選択する事をお勧めします。

1-3総合栄養食ならどれでもいい???

プレミアムドッグフード

ドッグフードの基本は”ドライ系の総合栄養食”であることはお分かりいただけたかと思います。しかし総合栄養食の中にも、安価なものから高価なものまで多様な商品が販売されていて、選択に迷うところです。では、高いフードと安いフードの違いは一体どこにあるのでしょうか?

多くの場合、価格が品質に比例する傾向にあります。原材料や製造・研究開発のコストを抑え価格を優先させたものと、メーカーがより高い基準を設定し研究開発を行い原材料にこだわるなど、品質を優先させたものとの違いが価格に表れているためです。

高品質な総合栄養食はいわゆる「プレミアムドッグフード」と呼ばれ現在のドッグフードの主流となっています。

フードによって毛艶や健康状態に変化が表れるケースも。

プレミアムドッグフード

多くの場合、高品質のプレミアムドッグフードは栄養学や獣医学などの資格を持った研究者たちによる専門機関で開発されており、年齢や健康状態に応じた様々な種類のドッグフードが用意されています。ペットの年齢や健康状態にあわせて適切なものを選ぶことで健康を維持し、結果的に健康寿命を伸ばすことに繋がるのです。

プレミアムドッグフードは高額ではありますが、その中でも様々な価格帯を用意しているメーカーもあるので、家計と相談しながらできるだけ良質なフードをセレクトしていただければと思います。

※着色料・保存料・香料などの添加物について

無添加のドッグフードは多くの飼い主にとって安心材料となるかもしれません。しかし、保存料のおかげで品質劣化が防げるなど化学的なメリットもあり、過度に心配する事が適切なフード選びの妨げになる場合もあります。格安フードなどは心配になるかもしれませんが、しっかりとした科学的根拠に基づいて研究開発されているフードであれば犬の健康を害するような内容/量の添加物は含まれておらず、多くの場合問題になりません。

科学的根拠に基づいて研究開発

※トウモロコシなどの穀類について

トウモロコシなどの穀類は、アレルギーの原因(アレルゲン)となったり消化不良を起こすことから、ドッグフードの質量を増やすための「かさ増し」の為だけの悪質な原材料と指摘されることがあるようです。しかし、消化不良を起こすのは加工が不十分であったり、大量摂取した場合です。むしろ、穀物に含まれる抗酸化物質、エネルギー源となる炭水化物、消化を助ける食物繊維を含むといったメリットもあります。添加物と同様、過度に心配せずバランスを重視した選択をおすすめします。

トウモロコシなどの穀類について

1-4やってはいけない行為いろいろ

飼い主の手作りフードは原則ダメ!!

飼い主の手作りフードは原則ダメ!!

犬への愛情のしるしとして、生の肉や野菜をそのまま使った手作りのごはんをあげる方もいらっしゃいますが、犬が必要とする栄養バランスを手作りで実現することは容易ではありません。本来「雑食性」である犬の場合、肉(タンパク質や脂質など)以外にも、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの様々な栄養素が必要となります。市販のドッグフードにはこれらの栄養素があらかじめバランス良く配合されています。また、生の食材には病原体が含まれる可能性もありますが、市販のフードは対策がとられています。犬の栄養に関する専門知識を有していない限り、手作りフードを与えるのはやめましょう。

本当に愛犬を大切に想うならプレミアムドッグフードを与えることが自然な選択といえるでしょう。

栄養素はバランスが大事!

樽の理論 大切なのはバランス

総合栄養食は、それと水だけで必要な栄養素をバランスよくまかなうことが出来る食事です。そのため、獣医師による指導がある場合を除いて、栄養バランスのとれた総合栄養食を与えていればサプリメントの必要はありません。過剰な栄養補給は体に悪影響となるケースもあります。中でも、人間用のサプリメントは動物にとって過剰なことが多いので、与えないようにしましょう。

反対に、栄養の不足も体に良くありません。特に、アミノ酸は全てがバランスよく摂取できていないと、個々のアミノ酸を効率よく利用できません。これは『樽の理論』と呼ばれます。樽の板は全ての板の高さのバランスが取れていることで、水を中に溜めることができます。ですが、この板の一部が低いと、そこから水がこぼれてしまい、水を最大限溜めておくことができません。

この板と同じようなことがアミノ酸でも言えます。それぞれの板をアミノ酸、水をアミノ酸の利用率と想像してください。一部のアミノ酸が少ないと、アミノ酸の利用率はその少ないところまでとなります。つまり、アミノ酸はバランスが悪いと最大限活用が出来なくなります。

このように、栄養はただ取ればいいのではなく、バランスが重要です。

犬に与えてはいけないもの。

犬に与えてはいけないもの。

愛犬がいくら欲しがっても、人間の食事を与えることはやめましょう。栄養バランスが崩れ、健康維持に影響を与える可能性があります。チョコレートなども甘い香りに誘われて犬が食べたがることがあるかもしれませんが、場合によっては過剰な興奮や昏睡状態、最悪の場合、死につながることもあるので、絶対にやめましょう。

その他、たまねぎ/ネギ/ニラ/らっきょう/にんにく/ぶどう/レーズン/アボカド/ビールなどのアルコール類は危険性が高い為、誤って口にすることがないよう気をつけましょう。

また、キャットフードを犬に与えるのもNGです。犬と猫では必要な栄養素やバランスが異なる上、栄養の過不足やカロリーオーバーなどになる可能性もあります。犬には犬用の総合栄養食を与えてください。

1-5ライフステージにあわせた適切なドッグフードを選ぼう

■子犬…1歳まで ■成犬…1〜7歳 ■老犬…7歳以上

人が子供から大人になるにつれて味の好みや食べ物が変わっていくのと同じように、犬や猫も成長に合わせて適切な栄養素が配合されたドッグフードに切り替えていく必要があります。

多くのプレミアムドッグフードには体格(小型犬/大型犬)や年齢、飼育環境や健康状態などに合わせた様々な商品が用意されていますので、ここでは実際の研究で効果が実証されている栄養成分をライフステージ(犬の年齢)ごとに紹介します。これからドッグフードを選ぶときの参考にしてください。

  • 子犬(0歳~1歳)

    ポイント:初乳成分(コロストラム)で免疫力強化とDHAによる脳の発育。

    生まれたばかりの子犬は母親の母乳を通じて体内の免疫機能を維持していますが、そこから自分の力で免疫を獲得しようとする際にどうしても免疫が落ちる時期(ギャップ)が生じます。コロストラムはその間の免疫をサポートします。また、脂肪酸の1つであるDHAを摂取することで適切な視力と脳の発育の発育が促されます。

    免疫の量/期間

    出典元:ネスレピュリナペットケア

  • 成犬(1歳~7歳)

    ポイント:6大栄養素をバランスよく摂取できるもの。

    犬は比較的ガンにかかりやすい傾向があり、人間同様に死亡原因の第1位となっています。また、ガンの次に心臓病を含む循環器疾患が多いです。こういった病気の場合は特別な栄養バランスの食事が必要となるケースもあります。しかし、健康な子であれば、6大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、水をバランスよく摂取することが、日ごろの健康維持にとって大切です。

    ペットの健康に必要な6大栄養素 たん白質/脂肪/炭水化物/ビタミン/ミネラル/水

    出典元:ネスレピュリナペットケア

  • 老犬(7歳~)大型犬は6歳以上

    ポイント:中鎖脂肪酸(MCTs)配合で脳の老化・ボケを防止。

    犬でも高齢化が進むと脳の働きが鈍り、学習力や記憶力が低下します。中鎖脂肪酸(MCTs)を摂取することにより、衰えがちな脳細胞を活性化し、認知能力が回復するといわれています。また筋肉や関節の健康を維持するため、成犬用と同じく良質なタンパク質が使われているものを選びましょう。

    中鎖脂肪酸が高齢犬に与える影響 記憶力や学習力
などが回復し、犬本来の活動的な性質が戻る

    出典元:ネスレピュリナペットケア

犬種(サイズ)に合わせたフードを選ぼう

犬種(サイズ)に合わせたフードを選ぼう

犬ではサイズにより歯や口の大きさが異なるため、食べやすいように粒のサイズを変えたり、大型犬用フードでは大型犬に多い過食による肥満対策として低カロリー設計をするなど、各メーカーが独自に展開しています。

1-6最適なドッグフードを選ぶ際のポイント

  • ドッグフードの基本はドライ系の総合栄養食であること
  • ペットの健康を願うならやはりプレミアムドッグフードが安心
  • 手作りフードは原則ダメ!
  • 高品質な総合栄養食だけでサプリメントはいらない!
  • 人間の食事は与えてはいけない!
  • ライフステージに合わせた適切なドッグフード選びのポイント
    • 子犬なら初乳成分(コロストラム)とDHAが配合されたもの
    • 成犬なら6大栄養素をバランスよく摂取できるもの
    • 老犬なら中鎖脂肪酸(MCTs)配合で脳の老化・ボケ防止

一部例外を除く

※インターネットでペットフードを探すときの注意点

ネットで検索をすると口コミやランキングなど様々なドッグフード情報をまとめたWebサイトがヒットしますが、情報サイトのように見えてもショップにお客様を紹介(商品ページへのリンクをクリックさせ、購入させる)する事で手数料を得る「アフィリエイト」や「ドロップシッピング」を目的としたサイトが多く、利益率の高い商品を上位にランキングするなどの作為的な商法が見受けられますので、ご注意いただければと思います。

科学的根拠に基づいて研究開発

是非ともご自身でで情報を集めながらワンちゃんに合うドッグフードを探してあげて下さい。

もし、インターネット上で多くの飼い主さんに評価されているドッグフードを探すのであれば、Amazonや楽天などの大手通販サイトでの売り上げランキングを参考にしましょう。これらは実際に多くの方から購入されているという点で、一定の信頼ができるドッグフードの一つといえるでしょう。

ドッグフードの選び方に続き、とっても重要な
「ドッグフードの与え方」について解説いたします。

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2. 効果的なドッグフードの与え方

2-1食べ物に対してわがままな犬にしないために!

食べ物に対してわがままな犬にしないために!

愛犬を可愛がる気持ちからバラエティあふれる食事を与えたり、美味しい人間の食べものを少し与えると、これが定着化してしまい、犬にとって優れた栄養バランスのドッグフードを食べなくなってしまうなど、健康に悪影響が出てしまいます。また、食卓に寄ってきて物欲しそうにする愛犬に根負けして人間のおかずを分け与える行為は、犬のしつけの観点からも、栄養バランスやカロリー管理の観点からも不適切です。

食事の選択と与え方を間違えると、栄養バランスを欠くことで肥満や病気のリスクが増加します。それだけでなく、わがままに育つ原因にもなります。愛犬にドッグフードを与える際は絶好のしつけの機会です。「あなたがフードを準備する間、静かにおすわりをしないと与えない」「ドッグフードを前に置き、「待て」の指示をして、飼い主が「よし」というまで我慢させる」このようなコミュニケーションを通して、犬はあなたの指示に従う習慣を身につけます。また、人間の食卓にある食事に興味を示す行為を許さず、決して人間の食べ物を与えないようにする事で、犬は人間の食べ物に興味を示しにくくなり、犬にとって危険な食べ物の「拾い食い」を防止することもできます。

理想的な食生活は、毎日同じ時間に栄養バランスの考えられた同じドッグフードのみを与え、新鮮な水がいつでも飲めるようにしておく事です。しつけのためにおやつを与える場合には、おやつの量を必要最低限にし、食事の際は与えたおやつのカロリーを差し引いた分のドッグフードを与えるように心がけましょう。飼い主が良かれと思って行ったちょっとした「甘やかし」が犬にとって不幸な事態を招くことを理解することが大切です。

2-2犬の習性を理解した効果的な与え方

犬の習性を理解した効果的な与え方

愛犬に食事を与える際のチェックリスト

  • 毎日の習慣として1日1回もしくは2回食事を与えましょう。ドーベルマンなど胸板の厚い犬種は特に分けて与えた方がいいです。
  • 愛犬が食事の味や匂いをきちんと感じられるよう、フードは室温であげましょう。ウェットフードを冷暗所で保存している場合、容器から出して短時間電子レンジで温めても良いでしょう。
  • 総合栄養食のドライフードは、乾燥した清潔な場所に保管しましょう。開閉可能なパッケージや密閉容器に入れておけば、香りが閉じ込められ、おいしさが長持ちします。
  • 食事を与える場所は、静かで、誰にも邪魔をされず、また人間の食卓からも離れたところがよいでしょう。また、タイルの床やマットなど、掃除しやすいところで与えると良いでしょう。
  • 愛犬の食事中は、子どもが邪魔をしないようにしましょう。食事を盗みに来た「敵」と勘違いし、攻撃的に反応する場合があります。多頭飼いの場合には、いじめやケンカを避けるために、離れた場所に食事を用意してください。
  • 運動の直前・直後には食事を与えないようにしましょう。胃拡張・捻転を起こしやすく、あわてて獣医に連れて行かなければならなくなることもあります。運動の前後には1時間ほど休ませることをお勧めします。
  • 食べやすく、歯ごたえのあるフードを与えることによって歯垢と歯石の蓄積を抑え、健康的な歯を維持し口臭を軽減します。

食事に適した食器を選ぶ

愛犬の食事には、ひっくり返りにくく、洗いやすい食器を選びましょう。食事と水のボウルを分けると、食事を与える場所の汚れを最小限にできます。子犬の時は小さいボウルを用意し、成長して食事の量が増えたら、大きいものに変えると良いでしょう。ドライフードの場合は、はかりや計量カップがあると袋に記載されている推奨量を与えやすくなります。

おやつの与え方のポイント

犬用ビスケットやおやつを与える場合には、それに応じて主食を減らすことを忘れないようにしましょう。おやつやドッグフード以外の食べ物から摂取するカロリーは、1日の総摂取カロリーの20%を越えないように気をつけましょう。

老犬への食事の与え方

加齢が進むにつれ、一度にたくさんの量を食べ、消化することが難しくなる場合があります。その場合は、1日の給与回数を多くし、1日3回以上に分けて与えることをおすすめします。歯が弱くなってきた愛犬には、ドライフードをぬるま湯やお水でふやかして与える方法もあります。

小型犬への食事の与え方

小型犬は、体重に対する体表面積の割合が大型犬より大きいため、代謝量や体重1kg当たりのエネルギー必要量が多くなります。食べやすい小粒タイプで、一粒に豊富な栄養がぎっしり詰まっているような小型犬向けのフードを選びましょう。

肥満によるリスクと食事量コントロールによるメリット

犬の肥満によるリスク

  • 関節への負担
  • ヘルニア
  • 心臓への負担
  • 呼吸器への負担
  • 糖尿病の発症
  • 麻酔が効きにくい
  • 運動不足による体力の低下
  • 過剰な食欲による問題行動など

多くの犬は食べられるだけ食べ、自身で食事量をコントロールする能力がありません。よって、犬の肥満は飼い主に原因があり、上記のリスク管理を極端に怠った飼育は、虐待行為と考えられます。「ペットのおうち」で里親になられる方は十分に配慮し適切に飼育していただくようお願いします。

犬の習性を理解した効果的な与え方

一方、食事の量をコントロールすると肥満のリスクを回避できるだけでなく、非常に大きなメリットがある事が実証されています。上の写真は、食事の制限を特にせずに飼育した犬(B)と、食事の量をしっかりと管理した犬(A)を同じ環境で飼育した場合の経年変化の様子です。食事量をコントロールされた犬は、見た目にも明らかのほど毛艶が良く老犬に思えないほどです。人間も腹八分目が健康的と言われますが、犬も同じなのです。人間の場合はストイックな自己管理が必要となり、なかなか難しい「腹八分目」ですが、愛犬はあなた次第で簡単に実現可能です。

2-3体格に応じた適切な量を与えましょう

まずはボディコンディションをチェック!

  • 痩せすぎ

    痩せすぎ

    肋骨や骨盤などがはっきり見え、全体的に骨ばっています。体脂肪は全くなく、筋肉も落ちています。

  • 肋骨、腰部の背骨と骨盤が容易に分かり、明らかに痩せています。最低限の筋肉だけがあります。

  • 痩せぎみ

    痩せぎみ

    胸のあたりを触ると容易に肋骨を触ることができます。このとき体脂肪がほとんどないのがわかります。背骨の突起が容易に見られます。腰のくびれや、腹部が巻き上がっているのがはっきりしています。

  • 理想的な体型

    理想的

    肋骨は容易にわかり、最低限の脂肪だけが見られます。ウエストは容易にわかり、上から観察できます。腹部の巻き上がりは、はっきりとしています。

  • 肋骨を触ることができますが、無駄な体脂肪はついていません。上から見ると肋骨の後方にくびれが見られます。横から見ると腹部が巻き上がっています。理想的な体型です。

  • 太りぎみ

    太りぎみ

    肋骨はわずかに脂肪に覆われています。ウエストは上から見て見分けがつくが、はっきりとしません。腹部の巻き上がりはわかります。

  • 肋骨は体脂肪に覆われていて触るのが難しくなります。胸のあたりや尾の付け根あたりに脂肪がついています。腰のくびれは見られないか、見えてもほんのわずかです。

  • 太りすぎ

    太りすぎ

    肋骨は厚い脂肪のため触れませんが、力を入れると触ることが出来ます。厚い脂肪が背骨や尾の付け根を覆っています。ウエストのくびれは見られず、腹部の巻き上がりも認められません。明らかに腹部の膨満が認められます。

  • 胸部や背骨、尾の付け根あたりに脂肪がつきすぎています。腰のくびれも腹部の巻き上がりもありません。首や肋骨にも脂肪がついています。お腹も出てしまっています。

出典元:ネスレピュリナペットケア

当然の話ですが、痩せ気味か太り気味か、犬それぞれの代謝や運動量によって適切な量は変わってきます。商品パッケージの裏面に記載されたフードの量は目安であり、適切な量の判断は飼い主による調節が必要です。

動物病院でよくみかけるこのような指標を元に、太り気味であれば量を減らし、痩せすぎていれば量を増やすといった日々の管理が必要になります。ペットの肥満は多くの病気リスクの原因となります。自身で体重コントロールができない犬にとって、飼い主の管理不行き届きは時として虐待になってしまう可能性がありますので、十分に注意してください。

犬が必要とするエネルギー量

犬が必要とするエネルギー量は、環境によって大きく異なります。例えば、マンション住まいの愛犬は、農園で飼われ外を走り回って遊ぶ犬に比べ、かなり少ないカロリーしか必要としません。犬に必要なカロリー量を確認する際には、大きさ・犬種・年齢・活動量を考慮することが重要であることをおぼえておきましょう。

2-4別のドッグフードに切り替えるときは…

ドッグフードの種類を切り替える際に気をつけるべきポイント

新しいフードに切り替える場合の健康的な切り替えの目安

フードを切り替える場合には、愛犬の胃腸がだんだん新しいフードに慣れていって、消化器系の不具合を生じさせないよう、徐々に切り替えることが望ましいと言えます。

  • 1~2日目

    1~2日目

    新しいフードを少量混ぜますが、主な食事は前のフードのままにします。

  • 3~5日目

    3~5日目

    新しいフードを混ぜる量を少しずつ増やします。

  • 6~7日目

    6~7日目

    新しいフードの量を徐々に増やし、前のフードの量を減らしていきながら最終的に新しいフードのみにします。

※愛犬の便など健康状態を見ながら行ない、状態によってはより時間をかけてもいいでしょう。

子犬用から成犬用フードへの切り替え

犬種サイズや、同じ犬種でも成長の速度によって成犬用フードへ切り替えるタイミングが異なります。下記を目安に、7〜10日かけて、徐々に成犬用フードの割合を増やしながら切り替えを行うようにしてください。

  • 超小型犬 :生後9ヶ月頃から
  • 小型犬  :生後10ヶ月頃から
  • 中型犬  :生後12ヶ月頃から
  • 大型犬  :生後24カ月頃から
  • 超大型犬 :生後24カ月頃から
  • (purina reference guide bookより)

成犬用フードの特徴と選ぶ際のポイント

成犬用の総合栄養食には、必要な栄養素がバランスよく配合され、毎日の健康維持をサポートしてれるものを選びましょう。

さらに、小型犬や大型犬といった体格の違い、体重や皮膚といった気になるところのケア、室内飼い(インドア)向け、など様々な配慮をした総合栄養食が開発されています。どれが愛犬に合っているのかを考えながら選択しましょう。

成犬用フードの特徴と選ぶ際のポイント

また、愛犬の好みに合わせて、新鮮なチキンやラム、サーモン、ターキーなど、風味にこだわって選択することも重要です。

成犬用から老犬用フードへの切り替え

成犬用から老犬用への切り替えも通常のステップと同様に、最初はこれまでの成犬用フードに新しいフードを混ぜて与え、7~10日ほどかけて徐々に老犬用フードへ切り替えを行うようにしましょう。切替時の年齢はおよそ下記の時期を参考にして下さい。

  • 超小型犬(成犬時の体重  1〜5kg)  7歳頃
  • 小型犬 (成犬時の体重  5〜10kg)  7歳
  • 中型犬 (成犬時の体重  10〜25kg) 7歳
  • 大型犬 (成犬時の体重  25〜45kg) 6歳
  • 超大型犬(成犬時の体重  45kg以上)  6歳

老犬用フードの特徴と選ぶ際のポイント

シニア犬用のフードは成犬用フードとは異なり、消化がしやすく、シニア犬に必要な栄養素をバランスよく配合した栄養設計になっているものを選びましょう。

シニア犬用フードを選ぶ際のポイント

  • 1. 低脂肪、低カロリー
  • 2. 抗酸化物質の強化
  • 3. 消化しやすい炭水化物源を使用
  • 4. 最適な量のミネラルを配合
  • 5. 関節の健康のためにグルコサミンを補給
  • 6. たん白質の強化
  • 7. オメガ脂肪酸を配合
老犬用フードの特徴と選ぶ際のポイント

2-5離乳時の子犬への与え方

離乳時の子犬への与え方

生まれたばかりの子犬は、母犬から初乳を通じて、様々な栄養を受け取ります。初乳には抵抗力を向上させる成分やお腹の調子を整える栄養が豊富に含まれており、また、脳や目の発達をサポートするDHAもその中に含まれます。

子犬の離乳期は6〜8週齢の間ですが、ほとんどの子犬は3〜4週齢になると母犬の食べている固形のドライフードに関心を示し始めます。

まずは、母犬に与えている子犬用のフードをぬるま湯や水でふやかし、柔らかくして与えてみましょう。性格がデリケートな子犬の場合、まず少量を口元につけてあげるとスムーズに食べてくれるかもしれません。乳歯が生えてくるタイミングを見計らいながら、少しずつぬるま湯や水の量を減らし、8週齢頃を目安に、カリカリのドライフードに慣れるようにすることで、歯の健康にも配慮しながら、離乳を完了させましょう。そして行動や脳の発達にも気を配ってあげましょう。

子犬に必要な栄養

成犬よりも多くの栄養が必要です。これは活発に運動をしエネルギーを多く消費するだけでなく、体の成長にも多くの栄養が必要となるためです。そのため、通常、子犬用のフードは、筋肉や臓器、身体作りの元となる良質のたん白質を多く含んでいます。

また、強い骨と歯を作るために、カルシウム、リン、マグネシウムなどのミネラルの他に、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを適切な量で配合しています。さらに、抵抗力の弱い子犬のために、抗酸化物質のビタミンEなどが配合されています。

妊娠期~授乳期の母犬の食事

妊娠期の犬や授乳期の母犬には、より栄養価の高いフードが必要ですので、栄養豊富な子犬用のフードを与えることがお勧めされています。

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3. 困ったときの対処法

3-1犬が食事を食べない

犬が食事を食べない

ふだんからあまり食事に選り好みをしない犬が、いつもと違う食事の与え方をしているわけでもないのに、食べようとしない、という時には獣医に連れて行ったほうが良いでしょう。習慣とは違った行動は、病気の兆候である可能性があります。

消化器系の健康

犬が獣医の診察を受ける理由として最も一般的なものの1つが、消化器系の病気です。新しいドッグフードに慣れていないために胃腸疾患を起こすことがあります。そのような時には、消化器系を休めればよくなることも有ります。しかし、さらに深刻な病気の場合、体重低下、脱水症状、衰弱を起こすことがあります。獣医による適切な治療を受けましょう。

3-2犬のダイエット

犬のダイエット

愛犬が太ってしまっても放っておくことは簡単です。しかし、肥満は寿命を縮めたり、毎日動くのが億劫になって楽しみが減ってしまう可能性があることを覚えておきましょう。

愛犬の体重が増えて、胸部に触れても肋骨が感じられなくなったら、それはダイエットをすべき時です。体重管理のためのペットフードや、獣医のダイエットプランの実践を検討し、散歩など毎日一定の運動をさせましょう。人間の食事の残りは絶対に与えないでください。ダイエットを意識する場合、おやつは極力少なくし、毎日のカロリー摂取量の10%を超えないようにしましょう。ダイエット成功率を高めるためには、獣医と共に愛犬に合わせて総合的な計画を立てると良いでしょう。

3-3犬のアレルギー

犬のアレルギー

診断には時間がかかりますが、食物が原因のアレルギーになる場合があります。一般的に獣医は、食物アレルギーか否かの判断に除去食試験を用います。除去食試験とは、まず犬に8~10週間特殊な低アレルゲン食を与えます。低アレルゲン食を食べることでアレルギーの臨床徴候が見られなくなれば、元の食事に戻します。すると、本当に食物アレルギーがある犬の場合は、かゆみや皮膚炎などの臨床兆候がふたたび増えると考えられます。このような兆候があらわれた場合には、食物アレルギーを持っていると考えられ、具体的にどの原料がアレルギー症状を引き起こしているのか確認するために、更なる検査が行われます。

3-4犬に多い病気や疾患

犬に多い病気や疾患

糖尿病

糖尿病は、体内の細胞や組織にブドウ糖(グルコース)を取り込むホルモンであるインスリンが不足したり、うまく機能しない場合に発症する病気です。犬では、インスリンの欠乏による発症が多くみられます。若齢の時および3歳以降に発症しやすく、雄よりも雌のほうがかかりやすい傾向があります。愛犬が急にとても喉が渇く様子をみせたり、頻繁に排尿するようになったら、糖尿病の兆候かもしれませんので、獣医の診察を受けましょう。

犬にとって危険な植物

観葉植物として室内に飾られ、ガーデニングなどで一般的に人気がある植物でも、愛犬にとっては有毒なものもあります。それらを室内に置かない、あるいは愛犬が届かない場所に置くなどの対策を考える必要があります。

よく知られているのはユリ、アジサイ、アサガオ、ジンチョウゲ、キキョウ、シクラメン、チューリップ、スイセン、スズラン、ポインセチア、アロエ、パンジーなどですが、他にも多種あります。詳しくは獣医師に確認してください。

もし、愛犬が誤ってこれらの植物を口にしてしまうか、それが原因と見られる体調不良などが起きた場合はすぐに動物病院に連れて行くことです。また、可能であればその植物もいっしょに持って行きましょう。

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